
「ストレッチャー移乗って毎回緊張する…」「患者さんを安全に移乗させる正しい方法が知りたい」「移乗時の腰痛をなんとかしたい」「移乗用具の使い分けがよく分からない」
そう思う方もいるかもしれません😊
この記事では
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ストレッチャー移乗の基礎知識と安全な移送のポイント
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移乗前に必ずチェックすべき5つの準備項目
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スライディングボードとスライディングシートの正しい使い分け方法
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実際の移乗手順を5ステップで完璧にマスターする方法
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移乗時の事故を防ぐ安全対策と腰痛予防のコツ
が分かりますよ♪
実は、ストレッチャー移乗を安全に行うためには、正しい準備と手順、そして適切な移乗用具の選択が最も重要なんです💡
この記事では、看護師の皆さんが日々の業務で自信を持ってストレッチャー移乗を行えるよう、基礎知識から実践的な技術まで、分かりやすく丁寧に解説していきます✨
患者さんの安全確保はもちろん、皆さん自身の身体への負担軽減も実現できる内容になっていますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね🌟
ストレッチャー移乗の基礎知識🏥|安全な患者移送のための必須ポイント
看護師の皆さん、患者さんを安全にストレッチャーに移乗させることは、日々の業務で欠かせない重要なスキルですよね💪
でも、正しい知識なしに行うと、患者さんにも自分にも危険が及ぶ可能性があります😰
ここでは、ストレッチャー移乗を安全に行うために必要な基礎知識をしっかりと身につけていただけるよう、器具の構造から機能まで詳しく解説していきます✨
基本をマスターして、自信を持って移乗業務に取り組めるようになりましょう!
ストレッチャーってどんな器具?🤔|構造と機能を徹底解説
ナーシングストレッチャー商品ページより
ストレッチャーは、患者さんを横たわったまま安全に移送するための医療器具です🏥
一見シンプルに見えますが、実は患者さんの安全を守るための様々な機能が備わっているんですよ!
部位 | 主な機能 | 安全性への貢献 |
---|---|---|
フレーム | 患者の体重を支える土台 | 耐荷重性能で安全な移送を実現 |
マットレス | 患者の快適性確保 | クッション性で体圧分散 |
ヘッドボード | 頭部の固定と保護 | 移送中の頭部安定性向上 |
フットボード | 足部の固定 | 体位の維持と転落防止 |
現代のストレッチャーは、患者さんの体重や病態に応じて高さや角度を調整できる機能も搭載されています📏
これにより、看護師の皆さんの腰への負担も軽減できるんです!
キャスターとブレーキの仕組み
ストレッチャーの移動を支えるキャスターは、まさに「足」の役割を果たしています🦵
キャスターの特徴:
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360度回転機能:狭い廊下でもスムーズな方向転換が可能
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耐荷重設計:患者さんの体重に加え、医療機器の重量にも対応
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静音性:病院内での騒音を最小限に抑制
ブレーキシステム:
ブレーキは患者さんの安全を守る最重要機能です🛑
移乗時には必ずブレーキをかけることで、ストレッチャーの予期しない動きを防げます。
ブレーキの種類 | 操作方法 | 使用場面 |
---|---|---|
足踏み式 | 足でペダルを踏む | 移乗時・停止時 |
ハンドブレーキ | 手でレバーを操作 | 坂道・緊急時 |
自動ブレーキ | 一定条件で自動作動 | 最新機種に搭載 |
側板と安全ベルトの役割
患者さんの転落を防ぐ「守護神」とも言える側板と安全ベルト🛡️
これらの正しい使い方を知ることで、移乗時の事故を大幅に減らすことができます。
側板の機能:
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高さ調整:患者さんの体型や病態に応じて最適な高さに設定
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折りたたみ機能:移乗時には下げて、移送時には上げる
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透明素材:患者さんの様子を常に観察可能
安全ベルトの重要性:
安全ベルトは、側板だけでは防げない転落リスクをさらに軽減します💪
装着部位 | 効果 | 注意点 |
---|---|---|
胸部 | 上半身の安定 | 呼吸を妨げない程度の締め具合 |
腰部 | 体幹の固定 | 圧迫による循環障害に注意 |
下肢 | 下半身の安定 | 関節可動域を考慮した装着 |
看護師の皆さん、これらの基礎知識をしっかりと頭に入れて、次は実際の移乗準備に進んでいきましょう!😊
移乗前の準備が成功の鍵🔑|チェックリスト5項目で安全確保
看護師の皆さん、移乗を成功させる秘訣は何だと思いますか?😊
それは「準備」です!✨
移乗前の準備をしっかりと行うことで、患者さんの安全はもちろん、皆さん自身の身体への負担も大幅に軽減できるんです💪
ここでは、移乗前に必ずチェックしていただきたい5つの項目を、実践的なポイントと共にご紹介します。
このチェックリストを習慣化することで、安全で効率的な移乗が実現できますよ🌟
チェック1:患者の状態確認👤|バイタルサインと意識レベルをチェック
移乗前の患者さんの状態把握は、安全な移乗の第一歩です🏃♀️
患者さんの体調や意識レベルによって、移乗方法や必要な人数も変わってきますからね!
移乗前に確認すべき患者情報:
確認項目 | 正常範囲 | 移乗への影響 | 対応策 |
---|---|---|---|
血圧 | 収縮期90-140mmHg | 低血圧時は起立性低血圧のリスク | ゆっくりとした移乗、医師への報告 |
脈拍 | 60-100回/分 | 頻脈・徐脈時は循環動態不安定 | バイタル監視強化、慎重な移乗 |
呼吸数 | 12-20回/分 | 呼吸困難時は体位変換困難 | 酸素投与継続、呼吸楽な体位維持 |
体温 | 36.0-37.5℃ | 発熱時は体力消耗 | 解熱対策、水分補給 |
血圧・脈拍の測定ポイント
血圧と脈拍の測定は、患者さんの循環動態を把握する重要な指標です📊
測定時の注意点:
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測定タイミング:移乗30分前に測定し、安定していることを確認
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体位の影響:臥位での測定値と立位での変化を比較
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薬剤の影響:降圧薬や利尿薬の服用時間を考慮
意識レベルの判定方法
意識レベルは移乗時の協力度を左右する重要な要素です🧠
JCS(Japan Coma Scale)による評価:
レベル | 状態 | 移乗時の注意点 | 必要人数 |
---|---|---|---|
0 | 清明 | 患者の協力得られる | 1-2名 |
1-3 | 刺激で覚醒 | 声かけで協力可能 | 2名 |
10-30 | 刺激で開眼 | 協力困難、全介助 | 2-3名 |
100-300 | 昏睡 | 完全介助、頸部固定考慮 | 3名以上 |
チェック2:ストレッチャーの点検項目🔧|安全性を確保する5つのステップ
ストレッチャーの点検は、患者さんの命を預かる重要な作業です⚡
毎回の使用前に必ず行いましょう!
点検チェックリスト:
点検項目 | 確認内容 | 異常時の対応 |
---|---|---|
フレーム | ひび割れ、変形なし | 使用中止、交換依頼 |
マットレス | 破損、汚染なし | 清拭または交換 |
電動機能 | 昇降、角度調整正常 | 手動操作に切り替え |
安全装置 | 側板、ベルト正常 | 修理完了まで使用禁止 |
付属品 | 点滴スタンド等完備 | 不足分を補充 |
ブレーキの動作確認
ブレーキは移乗時の最重要安全装置です🛑
確認手順:
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足踏みブレーキ:ペダルを踏んでロック音を確認
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解除確認:ペダルを上げて車輪が自由に回ることを確認
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効き具合:軽く押してストレッチャーが動かないことを確認
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全輪確認:4輪すべてのブレーキ機能をチェック
キャスターの状態チェック
キャスターの状態は移送時の安全性に直結します🛞
チェックポイント:
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回転の滑らかさ:引っかかりや異音がないか
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ロック機能:方向固定機能が正常に作動するか
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摩耗状況:車輪の偏摩耗や損傷がないか
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異物の確認:髪の毛や糸くずの巻き込みがないか
チェック3:環境整備のコツ🏠|スムーズな移乗のための空間作り
環境整備は、移乗をスムーズかつ安全に行うための基盤です🏗️
事前の準備が移乗の成功を左右しますよ!
通路の確保と障害物の除去
移乗ルートの確認項目:
エリア | 確認内容 | 対策 |
---|---|---|
ベッドサイド | 点滴スタンド、椅子の位置 | 移乗に必要な最小限のスペース確保 |
病室出入口 | ドアの開閉、幅の確認 | 90cm以上の通路幅を確保 |
廊下 | 他の患者、カート等の位置 | 移乗時間の事前調整 |
エレベーター | 利用可能時間、サイズ | 優先利用の調整 |
照明と温度の調整
患者さんの快適性と安全性を両立させる環境作りが大切です💡
環境調整のポイント:
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照明:移乗経路を十分に照らし、影を作らない
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温度:患者さんが寒さを感じない程度(22-26℃)
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湿度:適切な湿度(40-60%)で呼吸器系への配慮
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騒音:移乗に集中できる静かな環境
チェック4:移乗用具の準備確認🛠️
用具チェックリスト:
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スライディングボード/シートの清潔性
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移乗用具の破損確認
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必要に応じた追加用具の準備
チェック5:スタッフ間の役割分担確認👥
連携チェックポイント:
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移乗責任者の明確化
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各スタッフの立ち位置確認
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緊急時の対応手順共有
看護師の皆さん、この5つのチェックを習慣化することで、移乗の安全性が格段に向上しますよ!😊
スライディングボード vs スライディングシート💡|用具選びの決定版ガイド
看護師の皆さん、移乗用具選びで迷った経験はありませんか?😅
スライディングボードとスライディングシート、どちらも移乗を楽にしてくれる優秀な道具ですが、実は使い分けのポイントがあるんです✨
患者さんの状態や移乗の目的に応じて適切な用具を選ぶことで、移乗の安全性と効率性が格段にアップします💪
ここでは、それぞれの特徴を詳しく解説し、どんな場面でどちらを選べばよいかを明確にしていきますね!
正しい用具選びをマスターして、患者さんにも自分にも優しい移乗を実現しましょう🌟
スライディングボードの特徴と使い方📏|硬い板で安定移乗
スライディングボードは、発泡ポリエチレンなどの硬い素材で作られた板状の移乗用具です。
硬さがあるため、ベッドとストレッチャーの間に橋渡しとして設置し、患者さんをその上で滑らせて移乗させることができます🌉
スライディングボードの主な特徴:
特徴 | 詳細 | メリット |
---|---|---|
硬い板状構造 | 発泡ポリエチレン製 | 安定した移乗が可能 |
摩擦軽減設計 | 表面に凹凸加工 | 少ない力で移乗できる |
橋渡し機能 | ベッド間の隙間を埋める | 段差があっても使用可能 |
軽量設計 | 約3mm厚 | 持ち運びや保管が簡単 |
適用患者の条件
スライディングボードが適している患者さんの条件をしっかりと把握しておきましょう👤
適用条件:
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体重:250kg以下(隙間5cm)から140kg以下(隙間20cm)まで対応3
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意識レベル:清明~軽度意識障害(JCS 0-10程度)
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協力度:最低限の体位保持が可能
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皮膚状態:褥瘡や創傷が軽度
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骨折等:脊椎損傷の疑いがない
禁忌となる場合:
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重篤な脊椎損傷の疑い
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重度の意識障害(JCS 100以上)
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不安定な血行動態
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重度の褥瘡や皮膚損傷
設置方法と角度調整
スライディングボードの正しい設置方法をマスターすることで、安全で効率的な移乗が実現できます🔧
設置手順:
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高さ調整:ストレッチャーをベッド面と同じ高さに調整
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患者の体位変換:移乗する反対向きに側臥位にする
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ボード挿入:患者の背部にスライディングボードを差し込む
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体位復帰:患者を仰臥位に戻し、体の半分~3分の2がボードに乗るよう調整
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ストレッチャー接近:ベッドに密着させてブレーキをかける
角度調整のポイント:
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ベッドより やや低め にストレッチャーを設定すると移乗がスムーズ
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両足は必ずスライディングボードに乗せる
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段差は最小限に抑える(5-20cm以内)
スライディングシートの魅力✨|滑らかな移動を実現
スライディングシートは、筒状の柔らかい素材で作られた移乗用具です。
内側に超低摩擦素材、外側にクッション性のある素材を使用しており、患者さんの体の下に敷いて滑らせるように移乗させます💫
スライディングシートの特徴:
特徴 | 詳細 | 利点 |
---|---|---|
筒状構造 | 内側:超低摩擦素材、外側:クッション材 | 快適性と機能性を両立 |
ロングサイズ | 臥位のまま使用可能 | 体位変換も同時に可能 |
柔軟性 | 体の曲線にフィット | 患者の快適性向上 |
多段階移動 | 上半身・下半身別々に移動可能 | 負担軽減効果大 |
素材の特性と選び方
スライディングシートの素材特性を理解することで、より効果的な使用が可能になります🧪
素材の特性:
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内側素材:超低摩擦素材で滑りやすさを実現
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外側素材:クッション性があり、多少の段差にも対応
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筒状設計:患者の体重を分散し、圧迫感を軽減
選び方のポイント:
サイズ | 適用場面 | 患者条件 |
---|---|---|
Sサイズ | 部分的な体位変換 | 軽量患者、局所移動 |
Mサイズ | 標準的な移乗 | 一般的な成人患者 |
Lサイズ | 全身移乗 | 大柄な患者、全身移動 |
使用時の注意点
スライディングシートを安全に使用するための重要なポイントをお伝えします⚠️
使用前の確認事項:
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シートの破損や汚染がないかチェック
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患者の皮膚状態の確認
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移乗経路の安全確認
使用中の注意点:
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挿入時:頸部から下腿まで確実に差し込む
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移乗時:上半身と下半身に分けて数回に分けて移動
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抜き取り時:患者を仰臥位に戻してから慎重に抜き取る
安全確保のポイント:
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必ず2人以上で実施
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支持基底面を広くして腰痛予防
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患者の容態変化を常に観察
どちらを選ぶべき?🤷♀️|患者状態別の判断基準
用具選択で迷った時は、患者さんの状態と移乗の目的を総合的に判断することが大切です🎯
ここでは、具体的な判断基準をご紹介しますね!
体重別の使い分け
患者さんの体重は用具選択の重要な判断材料です⚖️
体重範囲 | 推奨用具 | 理由 | 注意点 |
---|---|---|---|
40kg未満 | スライディングシート | 軽量で柔軟性重視 | 体位保持に注意 |
40-80kg | どちらでも可 | 患者の状態で判断 | 協力度を重視 |
80-140kg | スライディングボード | 安定性と強度重視 | 複数人での介助必須 |
140kg以上 | 特殊用具検討 | 専用機器が必要 | 医師・理学療法士と相談 |
病態別の選択ポイント
患者さんの病態に応じた用具選択のガイドラインです🏥
スライディングボードが適している病態:
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整形外科術後(安定期)
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内科系疾患(軽症~中等症)
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意識清明な患者
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短時間の検査移送
スライディングシートが適している病態:
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ICU患者(重篤だが安定)
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褥瘡リスクの高い患者
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長時間の移送が予想される場合
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体位変換も同時に必要な場合
判断に迷う場合の対応:
1. 患者の協力度を最優先に判断
2. 移乗距離と時間を考慮
3. 介助者の人数と経験を確認
4. 必要に応じて医師・理学療法士に相談
看護師の皆さん、この判断基準を参考に、患者さんにとって最適な用具を選択してくださいね😊
【実践編】ストレッチャー移乗の手順📋|5ステップで完璧マスター
看護師の皆さん、いよいよ実践編です!✨
これまで学んだ基礎知識と準備を活かして、実際の移乗手順をマスターしていきましょう💪
移乗は一見複雑に見えますが、5つのステップに分けて順序立てて行えば、安全で効率的な移乗が実現できます🌟
各ステップには重要なポイントがあるので、一つひとつ丁寧に確認していきますね!
患者さんの安全と皆さんの身体への負担軽減を両立させる、プロフェッショナルな移乗技術を身につけましょう😊
ステップ1:ポジショニング📍|ベッドとストレッチャーの配置
移乗の成功は、正しいポジショニングから始まります🎯
ベッドとストレッチャーの位置関係が適切でないと、移乗時に無理な力がかかり、患者さんにも看護師にも危険が及ぶ可能性があります。
基本的な配置原則:
最適な角度と距離の設定
正確な角度と距離の設定が、スムーズな移乗の鍵となります📐
設定項目 | 推奨値 | 理由 | 確認方法 |
---|---|---|---|
高さの差 | 0-2cm以内 | 段差による負担軽減 | 目視・手で触れて確認 |
密着度 | 完全密着 | 隙間による転落防止 | 隙間がないことを確認 |
角度 | 平行配置 | 移乗方向の一致 | ベッドサイドから目視確認 |
作業スペース | 両側1m以上 | 看護師の動線確保 | 実際に歩いて確認 |
高さ調整のコツ:
ベッドとストレッチャーの段差ができないように高さを調節すると、移乗がスムーズに実施できます。
わずかな段差でも患者さんには大きな負担となるため、細心の注意を払いましょう⚡
看護師の立ち位置
効率的で安全な移乗のための看護師の配置を確認しましょう👥
基本的な立ち位置:
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ベッド側看護師:患者の移乗方向と反対側に立つ
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ストレッチャー側看護師:ストレッチャーの外側に立つ
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補助看護師:頭部または足部に配置(必要に応じて)
立ち位置のポイント:
✓ 両脚を広げて支持基底面を広くする
✓ 腰を落として重心を低くする
✓ 患者に最も近い位置に立つ
✓ 緊急時にすぐ対応できる位置を確保
ステップ2:移乗用具の設置🛠️|スライディングボード・シートの準備
移乗用具の正しい設置は、安全で効率的な移乗の要です🔧
用具の種類によって設置方法が異なるため、それぞれの特徴を理解して適切に使用しましょう。
用具の正しい配置方法
スライディングボードの設置手順:
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ベッド側の看護師が患者さんを、移乗する反対の向きに側臥位にする
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ストレッチャー側の看護師がスライディングボードを差し込む
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患者さんを仰臥位に戻す
設置時の重要ポイント:
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最低でも患者さんの体の半分から3分の2程度がスライディングボードに乗るようにする
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両足は必ずスライディングボードに乗せるようにする
スライディングシートの設置:
手順 | 詳細 | 注意点 |
---|---|---|
1. 側臥位 | 患者を移乗する反対向きに側臥位 | 頸部の安定を保つ |
2. 挿入 | スライディングシートを背部下に差し込む | 頸部から下腿まで確実に |
3. 復帰 | 患者を仰臥位に戻す | シートの位置を確認 |
患者への説明とコミュニケーション
患者さんの不安を軽減し、協力を得るためのコミュニケーションが重要です💬
説明のポイント:
効果的な声かけ例:
「○○さん、検査のためにストレッチャーで移動します」
「今から専用の板を使って、安全に移らせていただきますね」
「少し体を横向きにさせていただきます」
「何か痛みや不快感があれば、すぐにお声かけください」
ステップ3:移乗の実行🏃♀️|安全で効率的な移動テクニック
いよいよ実際の移乗です!
正しい技術とチームワークで、患者さんを安全に移乗させましょう🤝
移乗の基本動作:
ストレッチャー側の看護師が体を引き寄せ、ベッド側の看護師が体を押し出してストレッチャーへ移乗する。
声かけのタイミング
チームワークの要となる声かけのタイミングをマスターしましょう📢
声かけの流れ:
タイミング | 声かけ内容 | 目的 |
---|---|---|
移乗開始前 | 「準備はよろしいですか?」 | 全員の準備確認 |
移乗実行時 | 「1、2、3」 | 動作の同期 |
移乗中 | 「もう少しです」 | 患者への安心感提供 |
移乗完了時 | 「移乗完了しました」 | 作業終了の確認 |
効果的な声かけのコツ:
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明確で聞き取りやすい声で
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一定のリズムを保つ
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患者さんにも聞こえるよう配慮
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緊急時は即座に「ストップ」の合図
力の入れ方とコツ
腰痛予防と効率的な移乗のための身体の使い方をマスターしましょう💪
ボディメカニクスの活用:
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両脚を広げて支持基底面を広くすると、小さい力で作業できるので、腰痛を予防する事ができる
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腰を落とし重心を低くする
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介助者の腕を患者の背部側にしっかり差し込む(服をつかまない)
力の入れ方のポイント:
✓ 腕の力ではなく、脚と体幹の力を使う
✓ 患者に最も近い位置で作業する
✓ 一気に移動するのではなく、段階的に移乗
✓ 呼吸を合わせて動作する
よくある事故💡
気を付けたいのが、ベッドやストレッチャーのタイヤのロック忘れ💦
タイヤのロックを忘れたまま移乗しようとすると、ベッドとストレッチャーの間に落ちてしまうことも😨
必ずロックの確認をしましょう!!
ベッドのタイヤのメンテナンスも大切です!
ステップ4:安全確認✅|移乗後のチェックポイント
移乗が完了したら、患者さんの安全確保のための確認作業を行います🔍
この段階での確認不足が事故につながる可能性があるため、確実に実施しましょう。
患者の体位確認
移乗後の患者さんの状態を詳しくチェックします👤
体位確認のチェックリスト:
確認項目 | 正常な状態 | 異常時の対応 |
---|---|---|
頭部位置 | 中央に配置、頸部安定 | 枕で調整、頸部固定 |
体幹 | ストレッチャー中央 | 体位修正 |
四肢 | 自然な位置、圧迫なし | ポジショニング調整 |
皮膚状態 | 発赤、損傷なし | 医師への報告 |
呼吸状態 | 安定した呼吸 | 酸素投与、医師コール |
移乗が完了したら患者の体位や衣服を整えることも忘れずに行いましょう。
安全ベルトの装着
転落防止のための最重要安全装置です🛡️
安全ベルト装着の手順:
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ストレッチャーの側板を上げる
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患者さんに転落防止のため安全ベルトを装着することを説明し、了承を得る
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適切な締め具合で安全ベルトを装着
装着時の注意点:
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呼吸を妨げない程度の締め具合
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循環障害を起こさない位置での装着
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患者さんの不安を軽減する声かけ
ステップ5:移送準備🚗|目的地までの安全な移動
移乗が完了したら、目的地まで安全に移送するための準備を行います🚶♀️
移送ルートの確認
事前のルート確認で、移送中のトラブルを防ぎましょう🗺️
ルート確認項目:
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エレベーターの利用可能時間
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廊下の混雑状況
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段差や障害物の有無
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緊急時の避難ルート
移送中の注意事項
移送中も継続的な観察と安全確保が必要です👀
移送中の観察ポイント:
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患者の容態の変化を常に観察
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スピードや方向転換に注意
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ストレッチャーの側板の確認
-
安全ベルトの装着確認
看護師の皆さん、この5ステップをマスターすることで、安全で効率的なストレッチャー移乗が実現できます!😊
患者さんの安全を第一に、自信を持って移乗業務に取り組んでくださいね✨
<参考・引用>
