
「モニターに“PVC”って出たけど、これって危ないのかな…?」
「RonT型って何?Lown分類ってどうやって判断するの?」
「報告すべきなのか、様子見でいいのか迷う…😢」
そんなお悩みを抱えたこと、ありませんか?
看護師として心電図モニターを見ていると、“PVC(心室性期外収縮)”はよく出会う波形ですよね。
でも、その見分け方や重症度の判断、どう対応するかって、意外と難しいものです💦
この記事では、
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PVCってどんな波形なの?PACとの違いは?
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Lown分類やRonT型など、重症度の判断ポイント
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観察・報告のコツや実践フローチャート📋
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現場で迷わないための対応ステップ
が分かりますよ♪
PVC期外収縮は、「どんな波形か」「どれくらい危険か」「どう対応するか」の3点をおさえることで、現場での判断と報告に自信が持てます✨
特にLown分類やRonT型を知っておくことで、重大な不整脈への進展を早く察知することができます!
心電図上のPVCの見分け方から、重症度の分類、看護師としての対応の流れまでを、イラストやフローチャート付きでわかりやすく解説していきます😊
今日からの実践に活かせる内容ばかりなので、ぜひ最後まで読んでくださいね💡
①【PVC期外収縮って何?】仕組みと波形の基本をやさしく解説✨
心電図モニターで「PVC」という表示を見たことがある方、多いのではないでしょうか?
「また期外収縮か…」と見過ごしてしまいがちですが、実はその背景に重要なリスクが隠れていることもあるんです😣
ここでは、PVC(心室性期外収縮)ってどんなものか、どこから来るのか、そして心電図でどう見えるのかまで、やさしく丁寧に整理していきますね✨
そもそも「期外収縮」ってどんなもの?❤️
期外収縮とは、本来の心拍リズム(洞調律)とは違った“予定外のタイミング”で発生する心拍のことです。
心臓が「早く1回余分に打ってしまう」イメージですね💓
これは洞結節以外の場所から刺激が出ることで起こります。
期外収縮には主に以下の2種類があります👇
種類 | 起こる場所 | 特徴 |
---|---|---|
PAC(上室性期外収縮) | 心房など、心室より上の部位 | QRS波形はほぼ正常、P波が変化または重なることも |
PVC(心室性期外収縮) | 心室内 | QRSが幅広く変形し、P波は見られないことが多い |
このうちPVCは、心室から出るため「より異常な拍動」として警戒が必要になります⚡
PVCはどこからくるの?発生のしくみ🧠
PVC(心室性期外収縮)は、心室の筋肉細胞が“異常な刺激”を出してしまうことで発生します。
その刺激が、洞結節のタイミングを待たずに心室を収縮させてしまうんですね。
発生の背景には、以下のような原因があります👇
原因カテゴリ | 内容 |
---|---|
心疾患関連 | 心筋梗塞、心不全、心筋症など |
電解質異常 | 低カリウム血症、マグネシウム不足など |
薬剤 | デジタリス、抗不整脈薬の副作用 |
身体的・精神的ストレス | 疲労、睡眠不足、カフェイン、喫煙など |
PVCは「1回だけの拍動異常」で終わることもありますが、頻発したり連発したりする場合には、致死的不整脈につながるリスクが高まります⚠
心電図でどう見える?波形の特徴📉
PVCは心電図で比較的分かりやすい波形を示します😊
特徴を以下にまとめます👇
項目 | PVCの波形の特徴 |
---|---|
QRS波 | 幅広く(0.12秒以上)、変形している |
P波 | 通常は先行せず、P波は見られないことが多い |
RR間隔 | PVCの後に代償性休止が起こる(次の正常拍まで間があく) |
リズム | 不規則になる |
特に「QRSが幅広い」「P波が見えない」「代償性休止がある」の3点は、看護師として見逃さずに観察したいポイントです👀
波形を見て「これ、PVCかな?」と気づけることが、重症化の早期発見につながります✨
PACとの違いもわかりやすく整理しよう👀
PAC(上室性期外収縮)とPVC(心室性期外収縮)は、どちらも「期外収縮」ですが、発生場所と波形が大きく異なります📘
違いを比較すると以下のようになります👇
比較項目 | PAC(上室性) | PVC(心室性) |
---|---|---|
発生部位 | 洞結節より上(心房) | 心室 |
P波 | 変化したP波が早めに出る、見えることが多い | 通常見られない |
QRS波 | 正常な幅で現れる | 幅広く変形している |
次の拍への影響 | 代償性休止なし | 代償性休止あり |
見分けが難しいときは、「P波があるか」「QRSの幅はどうか」「リズムに休止があるか」をチェックすると判断しやすいですよ😊
この章では、PVC期外収縮の基礎を丁寧に押さえてきました✨
次の章では、いよいよ「このPVCって危ないの?」という判断をするために、Lown分類やRonT型などの重症度の考え方について詳しく見ていきましょう🔍💕
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PVC(心室性期外収縮)は、単発で起きるだけなら多くの場合は心配のないもので、健康な人にも見られることがあります😊
でも、見逃してはいけない“危ないPVC”もあるんです…💦
ここでは、PVCの種類や重症度の見分け方、致死的な心室頻拍(VT)へ進展する可能性まで、現場で使える判断ポイントをわかりやすく解説しますね✨
PVCの種類はこんなにある!単発・多源性・連発など📚
PVCにはさまざまな“出かた”があります。
出かたによって、重症度や観察の必要性が変わることもあるので、波形の違いをおさえておくのはとても大切です💡

多源性(多形性)

2連発

頻発
種類 | 特徴 | 看護の注目ポイント |
---|---|---|
単発(孤発性PVC) | 一回だけ出現するPVC | 健康な人にも見られやすく、経過観察が基本 |
多源性PVC | 波形の形が毎回異なる(複数の異常刺激源から) | 重症度が高く、心筋の異常が疑われることも |
2連発 | PVCが2回連続で出現 | 心室性頻拍の前兆となる可能性があるため注意 |
3連発以上(非持続性VT) | 短時間の心室頻拍 | 医師への即時報告、循環動態の変化に注意 |
トリグミニ― | 正常拍2回に対して1回PVC(例:NSR-NSR-PVC) | 繰り返す周期性があるが、頻度が高いとリスク上昇 |
ビッグミニ― | 正常拍1回に対して1回PVC(NSR-PVC-NSR-PVC) | 観察強化、時に医師指示での介入が必要になることも |
一つひとつの波形を丁寧に観察して、「これは頻発?」「多源性?」と判断していく目を養っていきましょうね👀💕
重症度を見極める!Lown分類の見方📝
Lown分類は、PVCの出かたや頻度によって重症度を5段階で評価する分類法です。
心筋梗塞後などの患者さんでは、この分類によって予後を予測する手がかりにもなります🧠
グレード | 内容 | 臨床上の目安 |
---|---|---|
0 | PVCなし | 正常 |
1 | 単発PVCで1分間に30回未満 | 経過観察でOKなことが多い |
2 | 単発PVCで1分間に30回以上 | 頻発していれば注意が必要 |
3 | 多源性PVC | 重症度が高く心筋障害の可能性も |
4A | 2連発PVC | 心室頻拍の前兆になる場合がある |
4B | 3連発以上(非持続性VT) | 要注意!即時対応が必要 |
5 | RonT型PVC | 最も危険で、心室細動へ進展のリスク大⚠ |
Lown分類で4Bや5に該当するようなPVCが見られた場合は、すぐに医師へ報告し、指示を仰ぐ対応が求められます。
特にICUやCCUなどのクリティカル領域では、看護師の判断が命を守るカギになりますよ✨
致死的になるかも!?RonT型のリスクとは⚡
RonT型PVCとは、「前のT波の頂点にPVCが重なってしまう」非常に危険なタイプの期外収縮です⚡

RonT型

RonT型
なぜ危ないのかというと、T波の頂点は心筋の再分極という“とても不安定なタイミング”だから。
そこにPVCがかぶさると、心室細動(VF)や心室頻拍(VT)といった致死的不整脈を引き起こすリスクが高まるんです😨
👀 RonT型のチェックポイント
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PVCのタイミングがT波と重なっていないか?
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波形が紛らわしいときは、モニターの記録を拡大して確認!
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心拍数が上がっていてT波が短くなっている時ほど、重なりやすい傾向あり
RonT型は「見逃したくない危険サイン」として、日頃からチェックする習慣をつけたいですね👁🗨
VT(心室頻拍)に進展する可能性を見抜く目を養おう👁
下記のようなPVCパターンでは、VT(心室頻拍)に進展するリスクが大きくなります:
- 三連発以上の連続PVC
- RonT型PVC
- 多源性PVC
- 持続的に頻発するPVC
- 低カリウム血症や心筋虚血が背景にある場合
VTになると、
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心拍が速すぎて心拍出量が減少
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意識消失や血圧低下などの急変
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心室細動(VF)へ進行するケースも
など、患者さんの命に関わる緊急事態になることも…。
📋 看護師としての観察ポイント
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3連発以上のPVCが見られたら即報告
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血圧や意識レベルの変化をすぐに確認
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酸素投与・除細動器の準備など、チームで迅速な対応を
“ただのPVC”と見過ごさず、危険な兆候を早めにキャッチすることが、命を守る看護につながりますね✨
この章では、「どんなPVCが危ないのか?」を見極めるためのポイントを整理しました📚
次の章では、そんなPVCを見つけたときに「どう観察し」「いつ報告し」「どう動くのか?」
看護師の実践対応について、具体的にお話していきますよ📝💕