
「熱傷の深さって、どうやって見分けたらいいの?」
「視診だけじゃ判断が難しいとき、他に使える方法ってあるのかな?」
そんな疑問やお悩みはありませんか?🩹
この記事では、
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ピンプリックテストで深度がわかる理由
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実際のやり方と観察のコツ
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看護師が注意すべきポイント
が分かりますよ♪
結論👉
熱傷の深さを判断するには、ピンプリックテストで痛みの有無を確認することが重要です。
痛みがあれば神経が生きており浅い熱傷、痛みがなければ深い熱傷の可能性があります。
この記事では、熱傷でのピンプリックテストの目的・手順・注意点をやさしく解説します✨
現場で「深さがわからない…」と感じたときに、すぐ役立つ内容になっていますよ😊
🩺 1. 熱傷でのピンプリックテストとは?
熱傷(やけど)の深さを見極めるときに役立つのが「ピンプリックテスト」。
皮膚を軽くチクッと刺激して、痛みを感じるかどうかを確認するシンプルな方法です🩹
この反応から、真皮のどの層まで損傷しているかがある程度判断できます。
つまり、痛みがあるほど神経が生きている=浅い熱傷の可能性が高いんです✨
🔥 2. なぜピンプリックテストで深度がわかるの?
2-1. 熱傷の深度と皮膚構造の関係
皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」に分かれています。
痛みを感じる神経は主に真皮層にあるため、そこが生きていれば痛覚が残ります。
熱傷の分類 | 損傷の深さ | 痛みの反応 | 見た目の特徴 |
---|---|---|---|
Ⅰ度(表皮) | 表皮のみ | 強い痛みあり | 発赤、腫脹、乾燥 |
浅達性Ⅱ度 | 真皮浅層 | 痛みあり | ピンク色、水疱あり |
深達性Ⅱ度 | 真皮深層 | 痛み弱い〜なし | 白っぽく鈍い反応 |
Ⅲ度 | 皮下組織まで | 痛みなし | 白〜黒褐色、乾燥、炭化 |
👉 痛みがある=神経が残存 → 浅い熱傷
👉 痛みがない=神経損傷 → 深い熱傷
2-2. 痛みの有無でみる深度の目安
ピンプリックテストは視診だけでは判断しにくい“Ⅱ度の境界”を見分けるのにとても有効です。
特に「ピンクで血流があり痛みがある」なら浅達性Ⅱ度、
「白く鈍く反応しない」なら深達性Ⅱ度やⅢ度を疑います。

Ⅱ度の熱傷
🧷 3. ピンプリックテストのやり方
3-1. 準備するもの
必要物品 | 内容 |
---|---|
器具 | 滅菌ピンまたはディスポーザブルの細い針 |
消毒 | アルコール綿または消毒綿 |
記録 | カルテやシート、ペンなど |
3-2. 検査の手順
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手指衛生を行い、清潔手袋を着用します。
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評価する部位を軽く消毒。
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滅菌ピンで皮膚を軽く「チクリ」と刺激します。
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患者さんに「痛いですか?」「チクッとしますか?」と確認。
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痛みの有無や範囲、左右差を記録します。
3-3. 実施時のポイント
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出血しない程度にごく浅く刺す
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同じ場所を繰り返し刺激しない
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左右対称の部位と比較するとわかりやすい
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反応が曖昧な場合は複数回部位を変えて確認
👩⚕️ 4. 看護師が注意すべきポイント
4-1. 患者への説明と安心感
「少しチクッとしますね」と声をかけるだけで、不安がぐっと減ります。
痛みを感じる=神経が生きている証拠なので、前向きに伝えてあげるのも大切です☺️
4-2. 感染対策と安全性
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針は必ず使い捨てを使用
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開放創部には直接刺さない
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検査後は器具をリユースせず廃棄
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感染リスクが高い場合は他の方法を検討
4-3. 結果の共有と報告
「痛みがない」「昨日より反応が鈍い」などは、熱傷の進行や感染兆候のサインである可能性があります。
→ 医師やチームと情報共有し、経時的な変化をしっかり記録しましょう📝
📋 5. 記録と評価のまとめ方
観察項目 | 記録のポイント |
---|---|
痛みの有無 | 「強い痛みあり」「痛みなし」など患者の反応で記録 |
範囲 | 「右前腕全体」「手背中央部」など具体的に記載 |
経時変化 | 「前日より痛み減弱」など時間経過を追って評価 |
🧡 小さな変化の記録が、治癒過程を見逃さないコツです。
🧠 6. ピンプリックテスト以外の熱傷深度評価法(比較)
方法 | 特徴 |
---|---|
視診 | 最も基本。色調・水疱・湿潤の有無を観察。 |
抜毛法 | 毛を軽く引っ張って抜けやすさで判断。 |
皮膚温測定 | 表面温度で血流の有無を推定。 |
レーザードップラー法 | 定量的に血流を測定できる(高精度)。 |
💡ピンプリックテストは「すぐ・簡単・ベッドサイドでできる」のが最大のメリットです。
🌈 7. まとめ
ピンプリックテストは、熱傷の深度を見極める大切な観察法。
痛みの有無から、組織の生きている範囲をつかむことができます。
看護師としては👇
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患者への説明を丁寧に
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清潔操作を徹底
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変化をチームで共有
この3つを意識するだけで、安全で確実な評価につながります✨
🩹 8. 次に読むおすすめ記事
<参考・引用>
錦糸町皮膚科内科クリニック
なかのクリニック