{大カテゴリ}3年以上の{中カテゴリ}の求人横断検索

その職場あなたにあってる? 運命の職場診断へ

看護師の初任給いくら?“本当の手取り”と後悔しない病院選び方

看護師として一歩を踏み出す前に、初任給に関して不安を抱えていませんか?
「新卒看護師として働くけど、初任給はいくらくらいなんだろう…」
「奨学金も返さなければいけないし、生活していけるのかな…」

働き始めて最初にもらう「初任給」ですが、きちんと理解しておかないと、「こんなはずじゃなかった…」と思ってしまうかもしれません。

たとえば、額面と手取りの金額に差があったり地域によっても異なったりするので看護学校の友達と違うことも…。驚かないようにも、働く前に知識をつけておきましょう!

この記事では、以下のような内容を紹介します:
看護師の初任給の「額面」と「手取り」の仕組み
働き方・場所別の初任給【データで比較】
新卒看護師が見落としがちな手当の種類
後悔しない病院の選び方
新卒看護師の初任給にまつわるQ&A

プロの現場を知る看護師目線で、「看護師の初任給事情」を分かりやすく解説しています。ぜひブックマークして、看護師の初任給について深く知りたいときに役立ててくださいね。

看護師の初任給「額面」と「手取り」のリアルを知ろう

働き出す前に気になるのが、初任給。生活していかなければいけないため、気になってしまうものですよね。実は、求人票の「額面」と実際に手元に残る「手取り」には大きな差があるのです!

そこで、ここでは、初任給の構成要素とそこから何が引かれるのか、そのリアルを解説します。手取りの仕組みを理解し、入職後の生活設計を具体的にイメージしましょう。

基本給と各種手当の構成はどうなってる?

新卒看護師の初任給は、基本給と各種手当で構成されます。基本給は残業代やボーナスの計算基礎となる重要な部分で、病院の規定で決まります。

「夜勤手当」「通勤手当」「住宅手当」「資格手当」などの手当は、働く環境や条件に応じて支給されるもの。これらが加算されて、初任給の総額が決まります。病院によって手当の種類や金額が大きく異なるため、求人票で内訳を詳しく確認しましょう。

額面26万円なのに手取り21万円?控除額の内訳を徹底解説

たとえば、求人票で「初任給26万円」とあっても、実際の手取りが「21万円」というケースも珍しくないのです!これは、給料から「控除額」が差し引かれるためです。

主な控除項目は、社会保険料(健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料)と税金(所得税、住民税)です。社会保険料は加入義務があり、所得税は毎月、住民税は2年目以降に引かれます。これらの控除額は、一般的に額面の15%~20%程度。

入職前にこの仕組みを理解しておくことで、額面の金額と手取りが違うギャップに驚くこともないはず!ここで、手取り21万円かつ一人暮らしの生活費内訳例を紹介するので入職後の生活をイメージしましょう。

固定費
家賃 70,000円 管理費込み、都心から少し離れたエリアや築年数の経過した物件なら可能
通信費 7,000円 スマートフォン(格安SIMやデータ容量を抑える)、自宅Wi-Fi
水道光熱費 10,000円 季節によって変動あり。節水を心がけ、エアコンの使い方も工夫する
サブスク 2,000円 動画配信サービスや音楽サービスなど、必要最低限に絞る
合計 89,000円
変動費
食費 30,000円 自炊中心。外食は週1回程度、またはランチに限定するなど工夫
交際費 15,000円 友人との食事やレジャーなど。頻度や内容を調整する
交通費 5,000円 定期券外の移動費。職場が近い場合はさらに抑えられる
医療・美容費 10,000円 美容院、化粧品、常備薬など。定期的なメンテナンス費も考慮
被服費 5,000円 無理のない範囲で。セール時期を活用したり、手持ちの服を着回したりする
娯楽・趣味費 10,000円 自分の時間を楽しむ費用。メリハリをつけることがポイント
雑費 5,000円 日用品、クリーニング代など。予備費として計上
合計 80,000円
貯蓄・投資 41,000円 手取りの約20%を目標に。いざという時の備えや将来のために確保する
総合計 210,000円

さらに、これが実家暮らしになると、どう変わるでしょう?

固定費
実家に入れるお金 30,000円 食費・光熱費分として、家庭内で取り決めるとトラブルを防げます
通信費 7,000円 スマートフォン代。自宅Wi-Fiは実家分と共有の場合も多い
サブスク 2,000円 必要最低限に厳選
合計 39,000円
変動費
食費 15,000円 自宅での食事以外(ランチ、友人との外食、カフェなど)
交際費 25,000円 友人との交流やプレゼントなど、一人暮らしより余裕を持てる
交通費 5,000円 定期券外の移動費。趣味の外出費含む
医療・美容費 10,000円 美容院、化粧品、常備薬など
被服費 10,000円 好きな服を購入しやすい
娯楽・趣味費 20,000円 旅行、習い事、イベント参加など、自己投資や経験に多く使える
雑費 4,000円 日用品、その他細々とした費用
合計 89,000円
貯蓄・投資 82,000円 目標を高く設定しやすい。将来の独立資金や、ライフイベントに備える
総合計 210,000円

一人暮らしは家賃が最大の支出となり、節約意識が重要ですが、自由に生活できるでしょう。一方、実家暮らしは家賃負担が少なく、貯蓄や自己投資にお金を回しやすく、効率的に資産形成がしやすい!どちらも計画的な支出管理が鍵に。

【データで比較】看護師の初任給は働き方・場所でこう変わる!

看護師の初任給は、学歴や働く場所、そして手当の有無によって大きく変わります。複数の病院から内定をもらう場合、どこに就職するかは「額面」だけでなく、将来のキャリアや生活設計にも関わる重要な選択ですよね。

ここでは、厚生労働省などの信頼できるデータを基に、どのような要素が初任給に影響するのかを具体的に紹介します。データから見えてくるリアルな数字を知り、あなたにとって最適な職場を見つけるヒントに!

専門卒・大卒・高卒でこんなに違う!学歴別の初任給とその後のキャリア

看護師の初任給は、学歴によって一定の差があります。厚生労働省「賃金構造基本統計調査(令和元年)」によると、大学卒と高卒では月給で4万円以上の差があり、専門卒と大学卒でも差は約2万5千円あります。詳しくは以下の表を見てみましょう。

学歴 初任給(月額) 備考
大学卒 約210,200円

正看護師資格を取得して就職

専門学校卒(短大含) 約183,900円

正看護師資格を取得して就職

高校卒 約167,400円

准看護師としての勤務が多い

初任給の違いは、長期的なキャリアにも一定の影響を与えます。たとえば、大学卒の看護師は管理職や教育担当、大学病院勤務などのキャリアパスが開ける可能性があります。一方で、専門学校卒の看護師も現場での経験を積み、実力次第でリーダーや主任などの役職に就くケースも多数あります。

高校卒業後に准看護師として働き始めた場合は、数年後に正看護師の資格を目指して進学し直すルートがよく見られます。その間に現場経験を積めるというメリットもあるため、「早く働きたい」「学費を抑えたい」という人にとっては有力な選択肢の一つとなるでしょう。

住む場所で変わる!地域・都市規模別の初任給事情

看護師の初任給は、地域や都市規模によっても大きく変動します。一般的に、人口が多く医療機関が集中している都市部の方が、地方に比べて初任給が高い傾向に。それは、都市部の病院は求職者獲得のために高い給与を設定する必要があることが理由です。

たとえば、東京都内の大学病院と地方の総合病院では、初任給に数万円の差が出ることも珍しくありません。しかし、給与が高い分、都市部は家賃や物価も高いため、手取りで見た場合の生活水準は地方と大きく変わらないことも。

また、同じ都道府県内でも、政令指定都市のような大きな都市と、そうでない地域では給与水準に差が出ることがあります。就職活動では、希望する地域の物価も考慮に入れながら、給与額を比較検討しましょうね!

夜勤手当、残業代、ボーナスはいつからもらえる?

初任給の「額面」以外に、夜勤手当、残業代、ボーナス(賞与)もチェックしましょう。「夜勤手当」は、夜勤があれば入職後すぐから支給されることが多いですが、研修期間がある場合はその間は支給されないケースがあります。「残業代」も入職後すぐから対象ですが、サービス残業がないかの確認を忘れずに!

「ボーナス」は一般的に入職後6ヶ月以上経過してから支給されることが多く、新卒1年目の夏は少しだけもらえる、あるいは出ないことがあります。これらは年収に大きく影響するため、事前に支給条件を入念に確認しておきましょう。

給料だけじゃない!新卒看護師が見落としがちな手当の種類

看護師の給与は、基本給や夜勤手当だけで決まると思ってしまいがちですが、実は、新卒看護師が見落としがちな、生活を支える手当やスキルを評価する手当など、さまざまな種類があるのです!

これらの手当は、毎月の手取り額を増やしたり、将来的なキャリアアップに大きく影響したりする大切な要素です。ここでは、給与明細に隠された手当の役割と、それが日常生活やキャリアにどう影響するかを紹介します。

【生活を支える手当】通勤手当、住宅手当の重要性

生活に直結する手当として、「通勤手当」と「住宅手当」があります。この「通勤手当」は交通費を補助するものですが、上限がある可能性も。車通勤ならガソリン代や駐車場代も見ておきましょう。

一方、「住宅手当」は、家賃の一部を病院が補助する制度であり、一人暮らしをする新卒看護師には特に重要です。看護師寮がある場合は、家賃が格安になることも。これらの手当は、額面給与では見えない「実質的な手取り」に大きく影響するため、必ず確認しましょう。

【スキル・キャリアを評価する手当】資格手当、職能手当、役職手当

スキルアップやキャリアを評価し、給与に反映してくれるのが「資格手当」「職能手当」「役職手当」です。まず、「資格手当」は、認定看護師や専門看護師などの資格取得時に支給されるものであり、将来的な収入アップに!

「職能手当」は、あなたの能力や経験に応じて支給され、日々の業務への貢献度が評価されるもの。そして、「役職手当」は、主任や看護師長といった管理職に就いた際に支給されます。

新卒では直接関係ないかもしれませんが、将来的なキャリアパスを考える上で、これらの手当が用意されているか、昇進制度はどうなっているかを確認しておくことは、長期的な「看護師としての年収」を考える上で必要なことです。

【働き方に関する手当】交代勤務手当のメリットと注意点

看護師の働き方の大きな特徴である夜勤や交代勤務には、「交代勤務手当」が支給されます。これには「夜勤手当」や「準夜勤手当」、「深夜勤手当」などがあり、日勤に比べて手当が高く設定されます。新卒看護師の給与額を大きく押し上げるきっかけにも!

月に数回の夜勤に入ることで、手取りが数万円変わることもあります。この手当は多くの病院で新卒から対象となるため、入職後の給与額を考える上で特に外せないポイントです。

しかし、夜勤手当の金額や夜勤の頻度は病院によって大きく異なります。給料アップの大きなメリットである一方で、夜勤は身体的な負担も大きいため、シフト体制や休憩時間なども含めて、自分の体力やライフスタイルに合った働き方ができるかを総合的に判断するのがベスト!

後悔しない病院選び方!「給与・待遇」の真実とは…

就職活動で内定をもらい始めたら、給与だけでなく、待遇全体で病院を選びましょう。求人票の給与表記に隠れた落とし穴や、給料以外の待遇があなたの「手取り」にどう影響するかを知った上で、後悔しない病院選びを!

求人票の「給与」表記を深掘り!隠れた落とし穴と見極め方

求人票の給与は、一見高く見えても注意が必要です。「月給28万円」とあっても、基本給が低く、夜勤手当や固定残業代でかさ上げされているケースが多いです。夜勤回数が少ない月や、残業が少ない月は、提示額より手取りが減る可能性もあるのが現実です。

そこで、見るべきは、基本給の金額、各種手当の内訳、そしてボーナスの算定基準!ボーナスが「基本給の〇ヶ月分」の場合、基本給が低いとボーナスも少なくなるでしょう。疑問点はは、面接時に具体的に質問し、内訳をしっかり理解することが大切です。

給与明細のどこを見れば良い?新卒看護師がチェックすべき項目

働き始めて給与明細を受け取ったら、求人票の金額との差に初めは驚いてしまうかもしれません。社会保険料や税金などが差し引かれるため、差額が発生します。以下の項目をチェックするようにしましょう。

  • 支給項目:基本給に加え、夜勤手当、通勤手当、住宅手当、残業手当などが正しく計上されているか確認してください。
  • 控除項目:健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料、所得税、**住民税(2年目から)**が正確に天引きされているか確認してください。

これらの項目をしっかり見ることで、実際に手元に残る「手取り」がいくらになるか明確になります。もし、疑問があれば、必ず病院の担当部署に問い合わせましょう。

給料以外の待遇が「手取り」に影響する?福利厚生や教育制度などの重要性

給料の額面だけでなく、福利厚生や教育制度も実質的な手取りや働きやすさに大きく影響します。

<福利厚生>

  • 通勤手当や住宅手当の有無や金額は、毎月の生活費に直結します。
  • 育児・介護支援(院内保育、産休・育休実績)は、将来のライフイベントに備える上で重要です。
  • 健康診断・予防接種などの費用補助も、自己負担を減らす効果があります。

<教育制度>

  • 新人研修やプリセプター制度の有無、内容を確認しましょう。
  • 資格取得支援(認定看護師・専門看護師など)や学会参加補助がある病院は、スキルアップを積極的にサポートしてくれます。

これらの待遇が充実している病院は、長期的に見て金銭的負担を軽減し、看護師としての成長を支えてくれます。給料だけでなく、総合的な視点で自分に合った職場を選ぶと働きやすくなるはず!

看護師として年収・生涯年収をアップさせるためにすべきこと

新卒看護師として働き始めるとき、「年収や生涯年収をどうやって増やしていくか」は、漠然とした不安の一つでしょう。しかし、実は新卒1年目からできることや、将来のキャリアパスを意識することで、着実に収入アップを目指せます。

ここでは、年収・生涯年収をアップさせるための具体的なステップと、キャリアと給与の関連性について解説していきます。ゆっくりじっくり理解していきましょう。

新卒1年目から始める給料アップの第一歩

新卒1年目からできる給料アップの第一歩は、日々の業務に真摯に取り組み、スキルと経験を積み重ねること!これが長期的な年収アップの土台となります。以下のステップを覚えておきましょう。

  • 担当業務を正確にこなす:
    まずは基本的な看護技術や知識を確実に習得し、正確な業務遂行を心掛けることが大切です。ミスを減らすことで、病院からの信頼を得られ、評価に繋がります。
  • 積極的に学ぶ姿勢:
    研修や勉強会に積極的に参加し、新しい知識や技術を吸収する姿勢を見せるのも良いでしょう。何かわからないことがあれば先輩に質問し、自ら学ぶ意欲を示します。
  • 夜勤や残業への向き合い方:
    体調管理をしながら、夜勤や残業に無理のない範囲で従事することも、新卒時の給料アップに。夜勤手当や残業手当は、看護師の初任給を大きく引き上げる要素なのです。
    ただ、無理をして体を壊しては元も子もありません。自分のキャパシティを理解し、健康を第一に考えながら取り組むようにしましょう。
  • 専門性を高める:
    興味のある分野や、病院が注力している分野の知識を深めることも有効!たとえば、救急看護やがん看護など、特定の専門分野に特化することで、将来的に専門看護師や認定看護師といった上位資格取得を目指しやすくなります。

きっと、日々の地道な努力が将来的な昇給やキャリアアップのチャンスに繋がり、結果として年収アップに貢献します。

キャリアパスと給与の関連性って?

看護師のキャリアパスは多岐にわたり、選ぶ道によって給与水準も大きく変わってきます。自分のキャリアパスを明確に描くことが、計画的な年収アップにつながることも!主なキャリアパスと給与の関連性を紹介します。

  • 病院看護師:
    一般的なキャリアパスであり、経験を積むことで役職手当や職能手当が加わり、給与が上がっていきます。看護師長や部長といった管理職への昇進は、大幅な年収アップに繋がるでしょう。
  • 専門看護師・認定看護師:
    特定の専門分野で高い知識と技術を持つスペシャリストです。
    資格取得には専門の教育課程の修了や実務経験が必須ですが、資格手当が支給されたり、より専門性の高い部署への配属や、給与の高い求人に応募できるようになるなど、年収アップに大きく貢献します。
  • 助産師・保健師:
    看護師の資格をベースに、さらに専門的な国家資格を取得することでなれる職業です。助産師は出産・育児支援、保健師は地域住民の健康支援が主な役割で、看護師とは異なる給与体系やキャリアパスが存在します。
    一般的に看護師よりも初任給が高めに設定されている傾向があり、専門性の高さが給与に反映されるでしょう。
  • その他の働き方:
    クリニック、訪問看護ステーション、企業の医務室、大学の教員など、病院以外の働き方も存在します。それぞれ給与水準や昇給カーブが違うため、興味やライフスタイルに合わせて選択することがおすすめ。

自分の興味や強み、将来のライフプランを十分に考えた上で、どのようなキャリアパスを進みたいかを具体的に考えることが看護師としての年収・生涯年収を最大化するための重要なステップ!病院選びの段階で、希望するキャリアパスを支援する制度や実績があるかを確認することも効果的です。

【Q&A】新卒看護師が抱える「初任給」の疑問

新卒看護師として働き始める前に、「初任給って実際どうなの?」「奨学金返済と両立できる?」といった疑問や不安がたくさんあるものですよね。

そこで、ここでは、新卒看護師の皆さんが抱える初任給の疑問について、詳しく解説していきます。不安なことは早めに払拭しましょう。

准看護師、助産師、保健師の初任給はどのくらい?

看護師の資格以外にも、医療分野には様々な専門職があり、それぞれ初任給の水準が異なります。ここでは、准看護師、助産師、保健師の初任給について紐解いていきましょう。

  • 准看護師の初任給:
    准看護師は、正看護師とは異なり、都道府県知事が発行する免許を持つ職種です。正看護師よりも資格取得までの期間が短く、業務範囲も限られます。そのため、初任給は正看護師よりも低めに設定されている傾向があります。
    厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、准看護師の平均月収は約28.8万円で、これは正看護師の約35.1万円と比較して低い水準に。
    また、新卒の場合、基本給が18万円〜20万円程度で、手当を含めても20万円台前半となることが多いでしょう。しかし、経験を積むことで昇給が見込めますし、働きながら正看護師の資格取得を目指す人も少なくありません。
  • 助産師の初任給:
    助産師は、看護師免許に加え、助産師の国家資格を持つ専門職です。主に病院の産婦人科や助産院で、妊娠・出産、産後の母子ケアまでを一貫してサポートします。
    高度な専門知識と技術が求められるため、初任給は看護師よりも高めに設定されているのが一般的です。同様の厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」を見ると、助産師の平均年収は看護師より高く、初任給も28万円〜30万円台からスタートする病院が多いようです。専門性の高さが給与に反映されるという特徴があります。
  • 保健師の初任給:
    保健師も看護師免許に加え、保健師の国家資格が必要です。病院で働く看護師とは異なり、主に自治体の保健センターや企業、学校などで、病気の予防や健康増進のための活動をします。公務員として働くことが多いため、給与体系は地方公務員の給与規定に基づいて決まります。
    初任給は、看護師と同程度かやや高めに設定されていることが多いですが、勤務先や地域によって差がある場合も。たとえば、大卒で公務員として働く場合、初任給は22万円〜25万円程度が目安となるでしょう。安定した働き方を求める人には最適な選択肢です。

それぞれの職種で初任給や給与水準が様々です。これらの情報を参考に自分の目指すキャリアや興味に合わせてみましょう。

奨学金返済と初任給、どうやって生活設計を立てればいい?

「初任給で奨学金を返済しながら生活していけるの?」という不安も多くの新卒看護師が抱えているはず。奨学金返済を見据えた現実的な生活設計のポイントを伝授します。

  • 手取り額を正確に把握する:
    まず、最も重要なのは「手取り」がいくらになるかを正確に把握すること。求人票の額面ではなく、社会保険料や税金が差し引かれた後の金額で生活設計を立てましょう。
    初年度は住民税の控除がないため手取りが多く感じられますが、2年目からは住民税も天引きされることを忘れずに。
  • 奨学金の返済額を確認する:
    毎月の奨学金返済額を正確に把握しましょう。日本学生支援機構(JASSO)の奨学金など、利用している奨学金の種類によって返済額や返済期間が異なります。
    必要であれば、返済シミュレーションツールなどを活用して、無理のない返済計画を立てるのも有効です。
  • 具体的な支出を把握・可視化する:
    家賃(または寮費)、食費、水道光熱費、通信費、交通費、交際費、医療費など、毎月の具体的な支出をリストアップし、それぞれに予算を割り振ってみましょう。
    もし、できるのであれば、数ヶ月分の家計簿をつけて、自分が何にどれくらいお金を使っているのかを可視化すると、無駄が分かります。
  • 無理のない貯蓄目標を立てる:
    奨学金返済と並行して、少額でも貯蓄を始めるのも良いです。急な出費や将来のための資金として、毎月決まった額を自動で貯蓄口座に振り込む設定にするなど、仕組み化すると続けやすいはず。
  • 制度を有効活用する:
    病院によっては、奨学金返済補助制度を設けている場合があります。入職前に、そのような制度の有無や条件を確認しておきましょう。
    また、奨学金の返済が苦しくなった場合、減額返還制度や返還期限猶予制度など、救済措置が用意されていることもあります。一人で抱え込まず、早めに相談窓口に連絡を!

看護師の初任給は、他の職種と比較して決して低くはありません。計画的に生活設計を立て、必要に応じて利用できる制度を積極的に活用することで、奨学金返済と安定した生活を両立させることは無理なく実現できるでしょう。

もし給料が安いと感じたら、どうすればいい?

働きながら、「一生懸命働いているのに、給料が安い…」そう感じることもあるかもしれません。もし給与面で不満を抱いた時、どうすれば良いか、具体的な対処法をいくつか紹介します。

  • 給料の内訳を再確認する:
    まずは、給与明細を再度確認し、基本給と各種手当の内訳を把握しましょう。特に、夜勤手当や残業代が適切に支払われているか、不足がないかをしっかりチェックします。
  • 病院の評価制度・昇給制度を確認する:
    病院の評価制度や昇給制度がどうなっているかを確認しましょう。もし、昇給の基準が不明確な場合は、上司や人事に相談し、どうすれば給料が上がるのか具体的に聞いてみてください。スキルアップや資格取得が給料に反映される制度があれば、それらを積極的に活用することも有効です。
  • キャリアパスを見直す:
    もし現在の給与水準に不満があるなら、将来的なキャリアパスを見直すことも一つの選択肢です。たとえば、より専門性の高い部署への異動を希望する、専門看護師や認定看護師などの資格取得を目指す、あるいは助産師や保健師といった別の看護関連資格を取ることで、より高い給与水準の仕事に就く道もあります。
  • 転職を検討する:
    現在の病院で改善が見込めず、給与面での不満が解消されない場合は、転職を視野に入れるのも手です。しかし、安易な転職は避け、情報収集を徹底して行いましょう。
    転職エージェントなどを活用し、自分のスキルや経験が正当に評価される、より良い条件の病院を探してみるのも◎。

まとめ:自分らしく働くために収入面も納得がいく病院を選ぼう

新卒看護師としての一歩を踏み出すとき、初任給や給与への不安は当たり前のことです。しかし、求人票の「額面」だけでなく、手取り、各種手当、そして将来のキャリアパスと給与の関係を理解することが後悔しない病院選びには不可欠です。

収入面での納得感は、生活を支え、モチベーションを保つ上でとても大切!賢く情報収集し、将来性、働きやすさ、キャリアサポートなど色々な方面から病院を評価してみましょう。そうすれば、きっとあなたにぴったりな病院が見つかるはず。

記事一覧に戻る

関連記事