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【実態調査】看護師の給与が安すぎる5つの理由と年収アップの具体策

「看護師の給料は割に合っていない」

「看護師はどうすれば給料を上げることができるの?」

世間では給料が高いというイメージのある看護師ですが、実際には重労働で大きなプレッシャーがあり拘束時間も長いため「給料が安すぎる」と感じてもムリはありません。

本記事では看護師の給料がなぜ安く感じるのか?という点と、給料を実際にアップさせる方法について詳しく解説していきます。

本記事を最後まで読むと、看護師が給料を安く感じる理由や給料を上げる方法はもちろん、いま看護師として働いている人の本音や、病院の規模による給料の違いなど、看護師の給料に関する様々な疑問が解決します。

 

看護師の給与は平均以上!それでも安いと言える5つの理由

看護師の平均年収は508.1万円

平均年収 看護師 全体
女性 506万円 356万円
男性 528万円 465万円

※参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査

特に女性は他の職業に比べて年収が高いのですが、看護師として働いている人は「給料が安い」と感じている人が少なくありません。

その理由には他の職業からは分からない、看護師ならではの苦労が存在します。

職場や勤務形態によって違いはありますが、代表的な5つの理由についてそれぞれ解説していきますのでご覧ください!

 

理由①:肉体的にも精神的にもハードな仕事

まず1つ目の理由は仕事がキツイということです。

看護師の代表的な仕事

  • 医師の診察や手術の補助
  • カルテの整理や検温
  • 注射や点滴、採血
  • 患者の移送
  • 患者の食事・入浴・排泄などの介助
  • 体位交換やベッドメイキングなど
  • 服薬の管理や説明
  • 見回り

立ち仕事がメインで身体的な負担が大きい仕事がメインとなっています。

またそれだけではなく注射など神経を使う仕事もありますし、カルテの整理や引継ぎのこまめな連絡などデスクワークのようなものまで、看護師1人で行う仕事は多種多様です。

これだけの仕事を毎日していれば「給料が安い」と感じてもムリはありません。

そしてなにより人の命を扱う仕事ですので1つのミスで、取り返しのつかないことになるかも知れない、というプレッシャーもあるので尚更です。

特にまだ経験が浅い時は給料も安いですし、仕事はハードなので「辞めたい」と思う人もいます。

 

理由②:夜勤込みの給与である

看護師は勤めている病院に寄りますが、基本的には夜勤があります。

一般の企業でも深夜労働の割増率は25%、時間外をすれば更に加算されますので、交代制で働いている人は、日中だけの勤務の人に比べると、給料が高くなることが一般的です。

もともと夜勤が多い看護師の給料が他の職業より高いことは当たり前で、むしろ仕事内容や責任の重大さ、拘束時間が長い事などを考慮すると「給料が安い」と感じてもムリありません。

 

理由③:仕事以外にも勉強が必要

医療は日々進歩しています。新しい治療についていくためには、自身の知識もバージョンアップさせる必要があり、日頃から勉強しておくことが大切です。

大きな病院では研修や勉強会が定期的に開催されていますが、業務時間外に参加することも多くサービス残業と考える人も多くいます。

勉強は自身のためでもありますが、病院のためでもありなにより患者のためになりますので、仕事の一環として扱って貰えていない職場であれば、不満が出ても不思議ではありません。

 

理由④:もっと給与が高い仕事がたくさんある

看護師の身近な高給所得者と言えば医師ですが、やはり身近な存在だけあって自身の報酬と比べてしまう人もいます。

そして一般の会社では年齢が上がってくると、管理職や役員となり現役とは違う仕事内容となり、給料も上がる人がいることもあります。

看護師にも管理職はありますが、看護師として働く限り大多数の人は年齢が上になっても、ほぼ現役の人と変わらない仕事をやらなければなりません。

新人の頃は給料が安く、ベテランになってもハードな業務をこなさなければならない、という点でも看護師は割に合わないと感じる人も多いです。

 

理由⑤:昇給率が低い

年代別平均年収

年齢 全体 看護師
20~24 279万円 402万円
25~29 394万円 472万円
30~34 431万円 481万円
35~39 466万円 476万円
40~44 501万円 514万円
45~49 521万円 547万円
50~54 540万円 566万円
55~59 545万円 585万円
60~64 445万円 477万円
65~70 354万円 447万円
70歳以上 293万円 406万円

全体の参考:国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査

看護師の参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査(第7表)

表を見て貰えると分かると思いますが、若いころの34歳までは全体の平気より看護師の年収の方が良いことが分かりますが、それ以降はほぼ変わらない結果となりました。

しかも全体の年収はパートや非正規雇用の人の収入も含まれているため、社員でバリバリ働いている人の年収はもっと多いです。

実際は30代後半から他の職業の人に給料は抜かれていますので、現実的にも看護師の給料は安いと言えます。

 

本当に給与は安すぎる?「リアルな看護師の声」

実際に働いている身近な看護師やネットの声やアンケート結果などをみると、大多数の看護師が「給料が安い」と切実に悩んでいることが分かります。

転職サイト大手の「マイナビ看護師」のアンケート結果では

看護師の給料は高いと思いますか?という問いに対して

  • 十分貰っていると思う・・・24人(2.8%
  • もっと貰って良いと思う・・・547人(63.6%
  • 残業や夜勤をしてなんぼの世界だと思う277人(32.2%
  • その他・・・12人(1.4%

※参考:看護師の給料は高すぎる? 他職との比較や高いと言われる理由を紹介

満足している人は全体の2.8%で極端に低い数値となっていますので、かなり危機的状況にあると言ってもいいかも知れません。

では具体的にどのように給料に不満があるのか、看護師のXの投稿を簡潔にまとめて紹介していきます。

 

  • 看護師の給料は仕事内容に見合っていない。だから人がどんどん減っていく
  • 日勤オンリーだと看護師の給料は本当に安い
  • 看護師の給料は大卒の製造業より低い
  • 最近は賃上げラッシュって耳にするけど看護師は関係ない
  • 給料が安すぎてモチベーションが上がらない
  • 頭使ってヘルニアになるまで体使っているんだけど、看護師の給料上げてくれないかな
  • 医師の仕事のミスをカバーするのが看護師の仕事みたいになっているのに給料が違い過ぎる。責任は全部現場の看護師に降りてくるし。

全体的にこのままの給料では、病院の最前線で働いている看護師が、他の業種へ流れていって人手不足となり病院が潰れ、患者さんに満足の行くケアができなくなるという心配と憤りの声が多かったです。

 

なぜ世間は看護師を“高給取り”だと思っているの?

看護師の給料に対して世間では、高給取りだというイメージを多くの人が持っています。

しかし実際には若い時だけ他の職業より高く、ある程度の年齢になれば他の職業に抜かれてしまう、ということはこれまでに説明してきました。

そして多くの看護師が給料に不満を持っており、このままでは医療業界全体の問題になると、感じている人も少なくありません。

そのような状態にも関わらずなぜ世間の人は、看護師を高給取りだと思っているのでしょうか?

 

夜勤手当が上乗せされるイメージだけが先行している

看護師の給料が高いと思っている人の中には、日勤の給料が平均並みかそれ以上で、夜勤をした分だけ給料が上乗せされていくイメージを持っている人もいます。

そして世間の人は夜勤の仕事内容は知らないので、患者が多く訪れる日中とは違って「夜勤はのんびりできる」というくらいの認識しかありません。

実際の夜勤は少人数の看護師で行い、その分11人にかかる責任も重くなってきて大変なのですが、世間のイメージは「楽な仕事」として映っています。

従って夜勤して給料も高くていいなぁというイメージを持たれています。

 

高い専門性=高収入と勘違いされがち

看護師免許は国家試験に合格して得られる資格です。

国家資格が必要な職業といえば「医者」「弁護士」「教師」「建築士」など、いずれも給料が高いと言われている仕事が多いです。

国家資格を持ち高い専門性を持っている看護師は、給料が高い代表的な職業と同じ括りの印象を持たれており、高給取りというイメージが出来上がっていることも1つの要因となっています。

しかし実際は医者や弁護士と同じように国家資格を持ち、高い専門性が必要とされる職業であるにも関わらず、医者や弁護士との給料の差は歴然で納得できない看護師が多数いるという現状です。

 

働く場所・働き方でここまで差が出る!看護師の給与比較

ここまでは看護師と他の職業の比較を主に紹介してきましたが、ここでは同じ看護師でも職場や環境で給料に差がでることについて解説していきます。

公立と私立の違いや夜勤はどれくらい給料アップに繋がるのか?といった点についてご覧ください!

 

公立病院・大学病院は意外と昇給しやすい?

看護師の待遇で「公立病院と私立病院」「大学病院と一般病院」を比較した時に、どちらの給料がいいのか気になっている人もいると思います。

それぞれ比較した解説をご覧ください!

 

公立病院と私立病院の比較

国立病院や公立病院で働く看護師のことを公務員看護師と呼び、民間が経営している病院と雇用形態の違いがあります。

項目 公務員看護師 民間の看護師
給料 35万円 35万円
ボーナス 158万円 86万円
安定性 高い 倒産のリスク有り
昇給 年功序列 実力主義
副業 禁止 OKの病院も有り

※参照:令和4年賃金構造基本統計調査

国家公務員看護師の方がボーナスの多いことが目に留まりますが、年功序列で安定して毎年昇給するところにも注目してください。

給料面や安定性をみれば公務員看護師がおすすめですが、大きな病院ですので忙しさもあり、副業禁止など規則が厳しいといったデメリットも存在します。

 

大学病院と一般病院

大学病院の看護師の年収は病院や部署によって異なりますが、約430~600万円で一般病院の看護師より高い傾向にあります。

大学病院は特定機能病院に指定されている病院が多く、高度で先端医療を担っているため、一般病院では対応できないような難易度の高い治療や手術が出来るため、診療報酬も一般病院より高く看護師にも還元されやすいです。

看護師の仕事内容は基本一般病院と同じですが、専門性の高い医療を行うため看護師にも特定の分野で高い知識やスキルが必要とされ、研究活動や勉強会なども頻繁に行われています。

 

大学病院で働くメリット

  • 年収があがる
  • 最先端で専門性の高い医療や看護が学べる
  • 安定性が高い

 

大学病院で働くデメリット

  • 知識が偏り看護の幅が狭くなる
  • 残業が多く仕事がハードな場合がある
  • 勉強会や研究活動も負担になる
  • 人が多いので人間関係も複雑になりやすい

 

夜勤専従で収入アップはできるけど、負担も大きい

労働基準法により22時~朝5時までの労働には、割増賃金を支払うことが義務付けられているため、夜勤専従の看護師として働くと手っ取り早く年収を上げることが可能です。

具体的にどのくらいとは病院や地域、環境によって異なりますので難しいところですが、夜勤専従で働いた場合夜勤手当によって給与アップが望めます。

夜勤1回あたりの平均手当額※参考:2020年病院看護実態調査p19

  • 三交代制(準夜勤)・・・4,154
  • 三交代制(深夜勤)・・・5,122
  • 二交代制(夜勤)・・・・11,286

二交代制の病院で月に10回夜勤を行うと、総支給で11万円ほど給料が増えるため、すぐに給与アップを望む人にはおすすめです。

 

ただし給料が増える代わりに

  • 体力的にきつい
  • 生活リズムが崩れやすい
  • 夜勤は看護師の人数が少ないため忙しい
  • 三交代制で8時間、二交代制で16時間と勤務時間が長い

この様なデメリットも存在します。

 

看護師の給与を上げる3つの方法

看護師の多くの人が給料が安すぎると感じている訳ですが、では一体どのようにすれば給料が上がるのか、具体的な解説をさせて頂きます。

 

具体的な3つの方法は

  • 管理職になる
  • 夜勤を増やす
  • 転職する

どの方法が一番いいのかは、立場や置かれている状況によって変わってきますので、それぞれの詳しい解説をご覧ください!

 

管理職になる

役職 平均総支給額/
看護師 356,163
看護師長 434,895
看護部長 481,809

※参考:2021年看護職員実態調査

 

看護師の管理職は主に「看護主任」「看護師長」「看護部長」の3つがあります。

1つ役職が上がるにつれて月給で平均4万円ほど、基本給と手当てで上がることが一般的です。

年収に換算すると、ボーナスも基本給をベースにしているところが多いため、5070万円程度1つ役職が上がるごとに給料も上がる可能性があります。

ただし管理職になりたいと思ったからと言ってなれる訳ではありません。

 

絶対に必要な資格というものはないですが、望ましいものとして以下の条件があります。

  • 看護主任は10年以上の臨床経験
  • 看護師長は10~20年の臨床経験と管理職経験
  • 看護部長は10年以上の看護師長経験
  • 日本看護協会の認定看護管理者資格
  • 看護系大学大学院で看護管理の修士号

加えて看護のスキルや知識、人望などを含めた総合的に判断して、病院に認められた人しかなることができません。

 

管理職になるメリット

  • 給料が上がる
  • 意見を言って現場を変えられる機会が増える
  • 基本、夜勤には入らなくて良くなる

 

管理職になるデメリット

  • 責任が重くなる
  • 現場と上層部との板挟みになる
  • 仕事が増える

給料が上がってやりがいも増える管理職ですが、当然その分付いて回る責任は重くなってきます。

 

夜勤を増やす

すぐに給料を上げたいという人は夜勤を増やすことが現実的な方法です。

夜勤1回で手当ては三交代制で5,000円、二交代制で11,000円手当てが増えるケースもありますが、その分体力的な限界があります。

夜勤専従の働き方なら年収600万円超えも可能ですが、いつまでも続けられるものではありません。

最終的には管理職になった看護師には給料を抜かれることが多いですので、一時的に月に数万円程度給料を上げたい人にはおすすめですが、将来的に給料を上げたいという人は別の方法が良いでしょう。

 

転職する

3つの方法の中でも給料を上げる方法として、一番おすすめしたいのが転職です。

転職は今の自身の市場価値を見直し、働いた対価を正当に貰えるきっかけになります。

今の職場で「給料が安い」と感じている人は一度検討してみてはいかがでしょうか?

  • 人手不足の診療所
  • 都市部の急募の病院

といった条件の場合は職場を変えるだけで給料が上がる可能性が高いです。

 

転職と言われても「どうしたらいいのか分からない」「どんな条件があるのか知りたい」という人は、転職エージェントを活用して相談や条件交渉を行う手もあります。

転職エージェントを活用した看護師から実際に聞いた成功エピソードをご覧ください!

 

転職エージェントに相談して転職することなく給料が上がった

地方の小規模病院で働く40代女性看護師のAさんは、15年以上同じ病院で勤めるベテランですが、昇給が毎年3,0004,000円くらいと低く、自身のスキルや労働力に対する対価が低いと、モチベーションが下がり転職を考えていました。

そこで転職エージェントに相談してみると、てっきりすぐに転職先を紹介されるのかと思っていましたが、親身に話を聞いてもらえ転職する前に今勤めている病院と、交渉してみてはどうかと言う結論になったのです。

正直なところ交渉は勇気のいることでしたが、事前にどうやって話せばいいのか自身のスキルや病院にとっての有用性などを一緒にまとめて貰い、これならばと決意して交渉に踏み切りました。

結果は大成功で次の昇給時期の4月に基本給と手当ての合計で2万円ほどの昇給を約束して貰えました。

まさか今の病院で給料が上がるとは思っていなかったので、相談して本当に良かったです!

 

子育て支援が充実している病院で夜勤が可能になって給料が上がった

都内の個人病院に勤務しているBさん(20代)は、2人の子供を育てているシングルマザーです。

今の年収は470万円で悪くはないのですけど、子供の将来のことを考えるともう少し欲しいところなので、転職エージェントに登録してみました。

すると託児所を設置してある病院というだけではなく、子育て中の看護師が多く急な休みへの理解が深い事や、家族手当が充実しているなど、子育て支援が手厚い病院を紹介して貰えました。

おかげで子供が大きくなるまでは諦めていた夜勤も可能になり、給料も年収で40万円上がり約510万円に!

同じような境遇の看護師が多い事もあり、保育所や学校のことなども話し合えて、以前より仕事も楽しくなりました。

 

介護老人保健施設への転職で一気に年収50万円アップ

地方の一般病院で働くCさん(40代)は、少ない看護師でシフトを回して忙しい日々を送っているのに、年収は460万円しかなく不満を抱えていました。

転職を決意してエージェントに相談してみると、高級な介護老人保健施設を紹介され、条件はなんと年収約510万円でした!

もちろん申し分ない金額ですが登録する時にとにかく給料アップを希望していたので、過酷な労働条件なのではと、仕事内容を聞いてみると今とほぼ変わらないどころか楽になりそうな内容です。

施設見学をして雰囲気や介護師さんの働いている様子を見てみても、内容に偽りはないと分かりましたので転職を決意しました。

給料は大幅に上がって時間にもゆとりが持てるようになりましたので転職して大満足です!

 

転職エージェントを活用して年収アップを叶える方法

給料が安いと感じている看護師は、転職エージェントに一度相談してみることを、おすすめします。

その理由は無料で気軽に相談できることです。

相談したからといって必ず転職しないといけない訳ではないですし、相談にお金が必要なわけではありません。

損をすることなく専門家に相談して意見が聞けるため、1人で考えている時とはまったく違った発想で解決することもあります。

LINE登録して直接話すより気軽な相談もできますし、転職エージェントに相談した人の多くが「もっと早く相談しておけばよかった」という意見が多いです。

 

まとめ

今回は看護師の給料が安いというテーマについて解説してきました。

 

所得的には決して低くない看護師ですが、ハードワークや責任の重さから、給料に満足している人はほんの僅かです。

看護師の給料を上げるためには

  • 管理職になる
  • 夜勤を増やす
  • 転職する

といった3つの方法があります。

管理職を目指す人は将来を見据えてコツコツ実績を積める人向け、夜勤を増やす人はすぐに給料を増やしたい人向けです。

もっとも負担が少なくどの看護師でも、現実的に給料を上げられる可能性が高いのが転職になります。

実際に転職して給料が上がった人はもちろん、結局転職しなくても相談してみて良かったという人が多いです。

相談は無料なので、まずはLINEで気軽にプロに聞いてみて下さい!

 

 

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