
看護師の仕事をしながら副業をしていたり、副業を検討している方は少なからず存在しています。
ただ、副業を禁止している病院やクリニックに勤めていて、副業をしていることがバレてしまったら、どうなってしまうのだろうと心配になりますよね。
禁止されている職場に勤めていても、どうしても副業をしないといけないライフステージを迎えてしまったり、趣味を活かした活動をしたかったりと必ずしも本業だけが働き先にならないこともあります。
今回この記事では、
・副業がバレてしまう要因やバレた際の対処法
・勤め先にバレにくい副業
などを解説します。
収入を増やすことができたり、趣味を活かしたりと副業を行う理由もそれぞれです。
副業に興味がある方や、こっそりしている副業が勤務先にバレないよう対策したい方は、ぜひ参考にしてください。
何度も振り返って確認できるように、ブックマークをしていつでも見返せるようにしておきましょう!
看護師が副業する理由
副業を行う理由はたくさんありますが、
・今の収入では足りない
・退勤後や休日を有効活用したい
・看護のスキルを向上させたい
・新しい分野での人脈を広げたい
などが挙げられますね。
一方で、みなさんの本業にあたる医療機関自体、どのくらいの割合で副業や兼業を許可しているのかご存知でしょうか。
(日本看護協会「2023年病院看護実態調査報告書」)によると、正規雇用看護職員の副業・兼業の許可に関する規定がある病院は約45%と示されています。
この規定を持つ病院が回答した内容の約80%が
「副業・兼業の届出があること」
「当院での業務に支障がないこと」
となっています。
また「当院の機密事項が漏洩しないこと」「当院の名誉や信用を損なう行為、信頼関係を破壊する行為がないこと」も60%を越える回答となりました。
副業や兼業を許可している病院は約半数ほどであり、規定を設けていることがわかります。
現実の収入ギャップ
冒頭でいくつかあがった副業をする理由の中でもっとも多い理由が収入を増やすことです。
やはり、収入を増やすことは本業の給料が満足な額をもらえていないことが大きな割合を占めるとは思います。
ですが、生活のほかに貯金や目的のあるお金が必要など、「収入を増やす」の中身はそれぞれです。
単純に美容やファッションにもっとお金をかけたいという意見もありますが、なかには、「シングルマザーで子供を育てるために本職の給料だけでは足りない」といった切実は理由も。
こうしたさまざまな収入への不安から、本業以外の時間を有効に使い稼ぎたいと考えます。
別の病院で働くことも副業として考えられますが、効率よく収入を得るために、医療系ライターやポイ活など、移動中や自宅でもできるものを選ぶ方も多いようです。
将来のキャリア不安
今の病院で学べる看護スキルだけでなく、もっと他のスキルを磨きたいと考える方もいます。
そのように考える方の中には、医療系ライターやイベントナースなどを副業として選び、本業で身につけた知識を活かして新たなチャレンジをすることも多いようです。
ほかにも、単発でデイサービスの看護師として働くなどで、看護師としての知識や経験を増やしている看護師もいるようです。
また、ワクチン接種会場でのアルバイトも比較的副業として選ばれやすい傾向にあり、普段できない経験ができ、本業の医療機関における業務の流れの作りの参考になるので勉強できる環境だったとの声もあがっているようです。
少し変わり種だと、noteやBrainの有料販売で看護師としての体験をネタにして稼ぐなんてこともあるようです。
終身雇用が当たり前ではなくなったからこそ、自分のスキルを磨き、看護業界に依存しない働き方を模索する看護師も増えているのかもしれません。
看護スキルを活かせる副業
副業をするなら看護職以外と考えている方にいくつか変わり種の職種をご紹介します。
どんな仕事がいいのか迷う方や本業と少し離れたものを選びたいと考えている方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
医療系ライター
一般的にライターと呼ばれる仕事で、執筆以外には監修と呼ばれる別のライターが書いた記事をチェックする仕事も含みます。
監修の場合には、看護師資格を持つ者の観点から見て間違っている部分や事実とは異なる部分を指摘・添削します。
在宅でできる副業として、会社員の副業としても人気の仕事の一つです。
報酬は記事単価もありますが、文字単価で決まることも多く、1文字あたり1.5~3円が相場となっています。
医療系記事のような専門知識を必要とする記事を書く際には、専門家や有資格者に監修してもらう必要があるので、需要は高く、高単価の案件も数多くあります。
また、執筆面でも看護師資格が必要とされる内容を求められるので、高単価で受注できることも多くなるため、効率良く稼ぐことができる仕事でもあります。
ただ、注意点として文章力やリサーチ力が必要になります。
文字を書くのが好きや得意、調べたりするのが苦ではない方に向いている副業と言えるでしょう。
オンラインでの健康相談
Web上で完結する健康相談サービスをWEB健康相談と言います。
サービスの利用者がシステムに相談内容を入力すると、保健師や看護師から文面で返信が来るというもので、直接顔は合わせませんが、資格を持つ保健師や看護師など健康管理のプロに、健康に関して相談ができるため 、近年人気と需要が高まっているサービスです。
相談内容としては、直接話しにくい生理不順などのデリケートな問題や健康診断の数値の見方など病院に行くまでもないが知りたい医療知識に関するなどが多いようです。
他にも、個人の時間が取りにくい介護に関するアドバイスが欲しいという相談も。
好きな時間に顔を合わせずに相談できる気軽さから相談を受ける看護師の需要が高まっています。
モニター活動
いわゆる覆面調査のことを指します。
実際に患者として病院など医療機関に赴き、医師の診察や看護師、医療事務スタッフの対応に不備などがないかをチェックします。
自身も医療機関に勤めているからこその視点を活かせますし、職場以外の様子や雰囲気を見ることができる機会でもあります。
調査自体は日中の診療時間に行う必要があるので、平日での稼働がメインになるので、本業が休みのタイミングが合う方にはおすすめです。休みと合う案件を探し、調査日程の調整がしやすいこともポイントです。
1件あたり1,000〜5,000円の件数制で収入がもらえることが多く、時給に換算すると1,000円を下回るケースも少なくないので、給与面に物足りなさを感じる場合もあります。
看護師の副業がバレる3つの要因と対策
副業がバレてしまうケースが起こります。
最近だとSNSを通してバレてしまうことや副業中の姿を目撃されたことから広まってしまうことも。
給与明細や確定申告ももちろん気をつけたいところです。
対策法と併せてご紹介していきます。
①SNSでバレる
あまり意識せずにSNSに投稿をされている方も多いのではないでしょうか。
気がつかないうちに副業を思わせるな投稿をしてしまっている可能性があるので、副業に関することの投稿は絶対にやめましょう。
注意したい投稿内容としては
・生活圏外の特定の場所に頻回に訪れている内容
・副業を思わせるような制服や資料などの映り込み
などが基本でしょう。
対策:アカウントは分けて顔出しNG・医療用語禁止・位置情報オフ
中には、普段の生活で使うアカウントと副業のことを投稿するアカウントを分けているから大丈夫だと思う方もいるはずです。
ですが、副業専用のアカウントだからといって安心はできません。
・本名や本アカウントが推察できるアカウント名
・本アカウントと重複投稿している
・本アカウントとフォロワーがつながっている
などから副業がバレることも十分に考えられます。
あまり深く考えずにSNSを利用したり、投稿する人がほとんどかもしれませんが、副業に限らず知れてしまうと困る内容は慎重に投稿するようにしましょう。
対策としては、アカウントは分けた上で
・顔出ししない
・医療用語は使わない
・位置情報はオフにする
などを行いましょう。
あなた自身と結びつかないような内容にしたり、情報を載せるようにしましょう。
ほかにもお金の使い方が派手になったことから、副業をしている事実が広まってしまうことも。
副業で収入がアップしたことで、高級ブランドや、頻繁に旅行やショッピングで散財している内容を投稿してしまうと、個人情報を隠していても、振る舞いから怪しまれることもあるので、アカウントを分けていても気をつけましょう。
②知らないうちに知れている
まず、副業が絶対にバレたくない方は、副業をしていることを、同僚や上司に絶対に話さないようにしましょう。
ですが、副業をしていることを誰にも話していなくても、ちょっとしたことから噂が流れるケースがあり、その噂話から副業していることがバレてしまうこともあります。
「副業で働いているところを見かけた」
「患者さんが見かけたらしい」
など同僚が直接目撃した場合や人づてに話がでてしまうパターンも噂話に発展することもあります。
ほかの医療機関で看護師として副業をする場合に「知らないうちに副業をしていることが人づてに伝わってしまう」というケースです。
よくあるのは、信頼している同僚に話したら、そこから職場内に広まってしまうというものです。
こっそり話していたつもりが、誰かに聞かれていて広まるケースも。
対策:本業の勤め先と離れた場所を選ぶ
自宅から近い、通いやすい場所を副業の勤務先に選ぶとどうしてもリスクが高まります。
本業で関わる患者さんや同僚の生活圏内と重なる可能性が高くなり、看護以外の副業をしていてもその場面を目撃されてしまう可能性が高くなるためです。
どうしても近くでしか働けない場合には
・本業とは服装や髪型などを変える
・副業先の人とは親密になりすぎない
など細心の注意を払い、副業がバレるリスクを下げる工夫をしてみましょう。
副業がバレたくない人は、目撃されることがなるべく避けられる自宅や職場から離れたエリアでの副業がおすすめです。
③住民税の通知から
副業で一定の収入を得ている場合には、確定申告をする必要があります。
その際に、申請漏れや手続きに不備があったりすると、職場に副業がバレてしまう危険性が高くなるので気をつけましょう。
対策:住民税は自分でおさめる
住民税が増えたことで副業がバレるのを避けるためには、住民税を自分でおさめる方法が無難です。
通常、住民税は毎月の本業先の給料から天引きされます。
この引き落とし方法を「特別徴収」といい、住民税は年間の収入の合算額が役所から本業先の会社に通知される仕組みです。
この特別徴収を、確定申告の書類には「住民税に関する事項」という項目から「自分で納付する」もしくは「普通徴収」という箇所をチェックすればOKです。
普通徴収は=住民税を自分で納める方法
なので、職場に副業がバレるリスクを格段に下げることが可能です。
ちなみに、副業の収入(所得)が20万円を超えていれば確定申告、超えていなければ住民税申告と金額のボーダーで呼び名が変わりますが、自分で住民税をおさめるのには変わりないので要注意です。
副業をしている時点で、住民税は自分でおさめると認識しておくと安心です。
もし、副業がばれてしまったら
副業が禁止されている職場で副業がバレてしまったときは、何らかのペナルティや処分や注意を受けることになると思っておきましょう。
その場での注意や副業を辞めることなどの対応のみで済めば良いのですが、法律で副業が禁止されている国公立病院などの場合は減給・休職・解雇を言い渡される可能性もあります。
民間の病院であれば、法律上の罰則はないですが就業規則違反に当たるため、始末書の提出などの罰則が与えられる可能性があります。
いずれにしても職場での信用を損ねてしまうことに変わりはありません。
これから副業を始めようと考えているのなら、回避できるリスクなので勤め先の就業規則を確認を怠らないようにしましょう。
バレてしまったときの対応
処分を受けるのは覚悟しておいた上でするべき対応がいくつかあります。
・謝罪する
⇒どんな理由があるにしても、今後も本業を続けるのであれば就業規則を破った事実は認めた上でしっかり謝るのが大切です。
・収入が不足していることを素直に伝える
⇒謝罪はマストですが、副業をせざるを得ない理由を素直に伝えることも一つの対応策です。
本業の給与が足りないことが副業が必要となるのであれば
「子どもの学費のため」や「家のローンのため」収入が不足していると事実を述べるようにします。
・副業を辞める
⇒本業と副業を天秤にかけ、本業が大切であるのであれば、副業をきっぱり辞めるのも誠意を見せることにつながります。
また、繰り返さない約束をするのも有効でしょう。
副業が禁止されている勤務先の場合、こうした対応を取った後に再び副業をしてしまって規則を破ってしまう行動を起こすと、副業をしないと約束することはできなくなる可能性が高いので、いったんはやめるものの手を変え副業を行うのは避けましょう。
まとめ
副業は収入を上げるために行う人が多く、生活の質を上げたいと思い行うものです。
他にも、スキルを磨いたり、趣味を活かしたりすることもあります。
せっかく本業の他に時間を割いて働いているのに、本業の職場にバレてしまい影響を及ぼすのはもったいないです。
まずは副業が禁止ではないかの確認をするのが大前提ですが、禁止の職場でも副業をせざるを得ないこともあるでしょう。
そんなときにもバレずに副業を行えるよう、ご紹介した対策法やバレてしまったときの対処法を参考に副業を行ってくださいね。
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