「ネブライザーの準備ってこれで合ってるのかな…?」
「吸入中の観察ポイントが多くて、自信が持てない…」
この記事では
- ネブライザーの基礎と仕組み
- 新人看護師が迷いやすい準備・手順のコツ
- 観察ポイントと吸入後ケアの要点
が分かりますよ♪
結論👉
ネブライザー看護で最も大切なのは、「吸入前後の呼吸状態の変化を正しく捉えること」です。
準備・説明・観察の精度が治療効果を大きく左右します。
この記事では、ネブライザー吸入を行う際の基礎知識から準備、観察、ケアの流れまでを、新人看護師の方にも分かりやすく丁寧に解説します😊
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新人看護師が知っておきたい準備と手順
ネブライザー吸入は、呼吸状態の改善を安全に導くための重要な処置です。
準備不足や観察の漏れがあると、効果が十分に得られなかったり、副作用を見逃してしまう可能性があります。
この章では、新人看護師の方が「これだけは押さえておけば安心」と思えるように、準備から実施までのポイントを丁寧にまとめていきますね😊
実施前の準備物とチェックリスト
吸入療法は、準備の段階で安全性と効果が大きく変わります。
そのため、事前確認は丁寧に行いましょう。
| 確認項目 | ポイント |
|---|---|
| 薬剤 | 指示量・濃度・使用期限・沈殿の有無を必ず確認 |
| デバイス(ジェット/超音波/メッシュ) | 構造が違うため、組み立て・消毒方法を把握しておく |
| マスク or マウスピース | 患者の年齢・疾患に合わせて適切に選択する |
| 環境 | エアロゾル漏れに注意。必要時は個室対応 |
| 患者評価 | 誤嚥リスク・意識レベル・呼吸状態をチェック |
このように、吸入前の評価と環境調整は非常に大切です。

一緒に確認することで安心感も高まりますよ😊
患者のポジショニング・説明のコツ
吸入の効果をしっかり引き出すには、“姿勢”と“説明”がとても大切です。
- ファーラー位 30〜45°が基本
- 胸郭が広がりやすい姿勢を作る
- 小児・高齢者は姿勢保持のサポートが必要
説明のポイントも、対象によって変わります。
- 初めての患者には「吸入中の感じ方」や「流れ」を具体的に説明
- 高齢者にはゆっくり深い呼吸を誘導
- 小児の場合は音への恐怖を軽減する声かけが重要
説明一つで安心感が大きく変わりますよ。
吸入の実施手順と看護師の役割
ここでは、根拠を添えて手順をまとめます。
- 薬剤の準備:必要に応じて振とう。遮光が必要な薬剤もある。
- デバイスの接続:流量は6〜8L/分が一般的。
- 吸入開始:咳嗽誘発がないか様子を観察。
- 吸入中の観察:呼吸音・努力呼吸・SpO₂を確認。
- 終了後の洗浄:細菌繁殖を防ぐため、分解洗浄が必須。
また、次のような異常があれば吸入を中止し医師へ報告します。
- 呼吸苦の増悪
- 強い咳込み
- SpO₂低下
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看護観察・ケアのポイント
ネブライザー吸入で大切なのは、「吸入前→吸入中→吸入後」それぞれの変化を丁寧に比較することです。
観察の質が治療効果の評価につながり、副作用や悪化の早期発見にもつながります。
この章では、新人看護師の方が“見落としやすい部分”まで含めて詳しく整理していきますね😊
観察すべき項目(呼吸・痰・SpO₂等)
観察は「動き」「音」「数値」「患者の訴え」の4つに分類すると、整理しやすくなります。
● 呼吸の動き(視診)
- 胸郭の左右差や動きの弱さがないか
- 陥没呼吸・肩挙上などの努力呼吸がないか
- 小児の場合は喘鳴に伴う胸郭変形(陥没)が起きていないか
● 呼吸音(聴診)
- wheeze(笛様音):気管支が狭くなっているサイン
- crackle(湿性ラ音):分泌物増加の可能性あり
- 吸入後の変化:改善 or 増悪 を必ず比較
● 数値(バイタル)
- 呼吸数:過換気・呼吸苦の増悪の指標になる
- SpO₂:吸入前後を比較し改善傾向をみる
- 心拍数:β2刺激薬では一過性の上昇が起こるため注意
● 患者の訴え
- 胸苦しさの軽減・悪化
- 咳の出やすさ(痰が出そうで出ないなど)
- 吸入中の冷感や不快感の強さ
これらを総合的にみることで、治療の効果やリスクを判断できます。

吸入中・吸入後のケアと評価
● 吸入中のケア(観察+声かけ)
- 呼吸が浅くなっていないか確認し、ゆっくり深呼吸を促す
- マスクの密着が甘い場合は漏れがないよう微調整
- 咳き込みが強い場合は一時停止し、呼吸を整える
- 不安が強い患者には「順調ですよ」と声かけして安心感を与える
深呼吸が苦手な方には、手を添えながら呼吸のリズムを合わせると落ち着きやすいですよ。
● 吸入後のケア(効果を最大化)
- ステロイド吸入は口腔うがいが必須(カンジダ予防)
- 痰が増えた場合は体位ドレナージや咳嗽介助を組み合わせる
- 声枯れ・喉頭痛がないか確認する
- 呼吸リハビリスタッフと連携し、排痰が難しい患者は追加介入へ検討
吸入後は、「症状 → 呼吸音 → 痰 → SpO₂ → バイタル」の順で評価すると流れが掴みやすいですよ。
● 効果判定のポイント
- 呼吸苦が軽減したか
- 呼吸音(特にwheeze)が改善したか
- 痰が排出しやすくなったか
- SpO₂が改善したか
副作用・合併症・感染予防対策
副作用は「薬剤特性」と「吸入方法」の両方が関わります。
● よくある副作用と内容
| 薬剤 | 副作用 | 看護のポイント |
|---|---|---|
| β2刺激薬 | 動悸・振戦・頻脈 | 心拍数の上昇が許容範囲かどうか確認する |
| ステロイド吸入 | 声枯れ・口腔カンジダ | 吸入後のうがい指導を徹底する |
| 抗コリン薬 | 口渇 | 水分摂取の可否を確認し、必要なら適宜促す |
● 合併症への注意点
- 吸入誘発の気管支攣縮(急な悪化に注意)
- 過換気によるめまい・しびれ
- 誤嚥リスク(特に高齢者・意識レベル低下)
- 小児の啼泣に伴う呼吸悪化
● 感染予防(エアロゾル管理+機器管理)
- ネブライザーは細菌が繁殖しやすいため、毎回の洗浄・乾燥が必須
- ジェット式は水回りが多く、より徹底した洗浄が必要
- COVID-19以降は、エアロゾル対策として個室対応が推奨される場面も多い
- 飛沫拡散が懸念される場合はサージカルマスクを重ねて使用する工夫もあり
感染管理は看護師の大事な役割です。患者さんだけでなく周囲の安全も守る視点で関わりましょうね😊
✅まとめ|この記事で学べるネブライザー看護
この記事での再重要部位👉
- 吸入前後の呼吸状態(音・動き・数値)を丁寧に観察すること
- 準備の段階で薬剤・デバイス・環境・誤嚥リスクを必ず確認すること
- 吸入後の口腔ケアや排痰ケアまで含めて評価すること

ひとつひとつの確認を丁寧に行うことで、安心してケアできるようになりますよ😊
