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男性看護師の比率は?どれくらい違う?高まる需要とキャリアパスまで徹底解説!

年々、男性看護師の数は着実に増加していて、2012年には約6.2%でしたが、2022年時点では8.6まで上昇しています。

まだまだ、看護師=女性の仕事というジェンダーバイアスも少なくないですが、男性看護師の存在は同性の患者さんからの需要も高く、体力や腕力面でも活躍が期待されています。

今回この記事では、
・男性看護師の比率や収入、キャリアパスのリアル
・女性の多い職場で働く術

などを解説します。

ブックマークを忘れず、いつでも見返せるようにしておいてくださいね。

男性看護師のリアル

需要が増えている男性看護師。
看護師として働きたいと考えている方にとっては実際にどのくらい男性看護師はいるのか、給料やキャリアパスはどうかなどさまざまな不安や疑問を抱くことでしょう。

割合は科によって異なるが10%~50%

ジェンダーレスが進んでいる世の中ですが、現在でも看護師といえば、まだまだ女性の職業というイメージを持つ方が多いのが現実です。
世の中です。
厚生労働省による令和2年衛生行政報告例によると女性看護師は90.9%で男性看護師は9.1%と圧倒的に少ないことが分かります。

しかし、過去からさかのぼって推移を見てみると、2018年から2020年のわずか2年間の間にも、約9,000人増加しています。
需要もあることから、今後さらなる男性看護師の割合アップが期待できるでしょう。

年収の平均は約570万円

看護師の平均年収は400万円台から500万円台となっていますが、男性看護師の平均年収は女性看護師よりもかなり高く約570万円です。
これは男性看護師が夜勤や特殊な診療科での勤務が多いことが影響していると考えられています。
また、女性看護師は、出産や育児でキャリアを中断するケースが多いため年収の上がる幅に影響があると考えられます。
病院によっては、扶養手当や住宅手当などによって男女差が少なくなる場合もあります。

男性看護師の平均年収は他業種や女性看護師と比較しても高い方ですが、勤務先する病院によって金額に違いが出てくるので、しっかり把握しておきましょう。

男性看護師の需要は高い

間違いなく、男性看護師の需要は高まっていて、将来性のある仕事になってきています。
少子高齢化により医療ニーズが拡大したこと、力仕事やライフイベントの影響を受けにくいといった男性ならではの需要が増しています。

少子高齢化

少子高齢化による高齢者の増加は無視できない問題となっていますよね。
既に日本は高齢者の人数が全人口における大きな割合を占める”超高齢化社会”と呼ばれる水準にまで達しています。
そのため今後はこれまで以上に高齢者の生活を支える仕事の需要が高まると予想されます。
それにより、多くの人でも必要になるでしょう。

中でも看護師は日常生活における介助も仕事にする職業であることから、超高齢化社会である日本では非常に高い重要となっています。
これからも高齢者が増え続けるとなると、将来性もある職業と言えます。

健康寿命を伸ばすための手助けをするスキルを持つ職業としても、看護師の存在は期待されています。
直接的な指導や支援をするわけではないですが、ケガなどによる不便さを解消するサポートを行い、回復を早めることができます。
そのため世の中に重要視される職業のひとつとして、今後も男女問わず看護師の活躍には期待が高まります。

力仕事が多い

実は看護師は力が必要になる場面も多い職業です。
医療現場や介護施設などであれば、寝たきりで動くことのできない患者さんや、身体が不自由、治療のため安静が必要な患者さんなどが多く存在します。
こうした患者さんの治療や検査から身の回りの介助、移動に至るまで気に掛ける必要があります。
男性の患者さんを女性一人で対応するのは厳しい場面も。
こうした場面で体力・腕力のある男性看護師がいると、人数を割かずに済み、スムーズに仕事が進むので頼りになります。

男性患者への対応

男性特有の悩みに対する対応も男性看護師の重要な役割です。
AGA治療内科や男性専門の美容医療クリニックなどでは、男性患者さんにとって、女性看護師には話しにくいこともあります。
特に思春期の患者さんであれば、女性看護師には尚のこと相談しにくい悩みもあるので、こうした職場は、男性看護師が歓迎されやすいです。

他にも、患者さんの中には、女性看護師に対してきつい態度を取ったり、厳しい言葉をかける人もいます。
感情的になった患者さんと上手くコミュニケーションが取れず、看護がスムーズに進まないケースも。
男性看護師が対応することで、トラブルを避けられることもあるので、こうした場面でも活躍できます。

男性が看護師におすすめの科

女性が働きやすい職場があるように、男性看護師が活躍しやすい科があります。

体力や迅速な対応が求められる科

体力や迅速な対応が求められる場面が多く、男性看護師の強みが発揮しやすい傾向のある科もたくさんあります。

・救急外来、救命・救急センター
24時間体制で重症度・緊急性の高い患者さんを受け入れる科で、体力が求められます。
患者さんの体格や介助度を問わずに、運んだりできるので力のある男性看護師にぴったりです。

・神経内科・脳神経外科
脳に疾患を持つ患者さんの中には、日常生活の介助が必要になる場合もあります。
麻痺を抱えていたりする入浴や移動の介助などがより難しくなる場面においては男性看護師の出番が増えてきます。

・泌尿器科/性病科/男性専門外来
性器の病気も扱うため、女性看護師に対し羞恥心を抱くことが見込まれます。
女性には理解できない痛みや悩みがあるときにも活躍できます。
相談がしやすい看護師という立ち位置での勤務が期待される科です。

・精神科
実は男性看護師の割合が一番高いのが精神科です。
病状によっては急に暴れだしてしまう患者さんもいる精神科では、女性一人で動きを制止することが難しい場面があります。
患者さん自身や周りの患者さん、スタッフの安全を確保するためにも、患者さんの動きを抑えるだけでなく、心理的に男性の方が委縮し落ち着きやすい傾向もあるので男性看護師の活躍が期待されます。

・ICU
夜勤は人が少ないため、割り当て業務がスムーズに行うために重宝されます。
男性看護師の人気も高く、ある病院の3割がICUに勤めていることも。
1人当たりの受け持ちが少ない分、夜間せん妄などの患者さんがいた場合にも活躍が期待されます。

男性が看護師を目指すメリット

まだまだ数にすると女性看護師よりも少ない男性看護師ですが、女性が一人では対応できない力仕事の場面、患者さんの介助、サポートなどで活躍できるメリットがあります。
また、体力勝負である夜勤でも活躍できます。
キャリアや収入の面でもメリットがあるので見ていきましょう。

キャリアアップしやすい

女性特有のライフステージの変化がなく、キャリアの影響を受けにくい男性看護師は、子どもができても肉体的な問題で働けなくなることが少ないです。
そのため、管理職や資格取得、海外勤務など、キャリアアップが目指しやすいのです。

専門看護師や認定看護師の資格取得、看護管理職などを目指すことができます。
また、大学院進学や海外研修を通じて、研究や教育の分野で活躍する、訪問看護や独立開業など男性看護師も新しい分野に挑戦している例もあります。
さらに専門性を磨くなら、呼吸療法認定士や医療環境管理士といった資格の取得もおすすめです。

男性看護師が海外でも需要があるのをご存じでしょうか。
イギリスやオーストラリアでは、男性看護師の割合が日本よりも高く、語学ができれば海外での就職も視野に入れた多様な経験を積めますよ。
偏見に関しても、日本と比較しても少ないため、働きやすい環境が整っています。

他にも、救命救急士や臨床心理士、介護士などの看護師の経験が生かせる資格取得も一つのキャリアアップの手段です。

職場の雰囲気の改善

男性看護師は、医療現場に新しい風を吹き込む重要な役割を持つ存在です。
チームの多様性を高め、さまざまな視点から問題を解決し患者に対してより良いケアを提供できるようになります。
女性だけではギスギスしてしまう場面もあり、人間関係のトラブルも発生しがちです。
そういった職場に男性看護師がいると、ムードメーカーになり、空気が和やかになります。

看護師は、女性が多いため人間関係でトラブルが起こりやすいですが、男性看護師が働きやすい環境を作ってくれる存在になります。

収入アップが望める

女性と違い、出産による離職や休職がないことが強みです。
育休などを取る方もいると思いますが、女性と比べキャリアを止めずに働くことができるので安定した収入UPが見込めます。

また、夜勤への対応も収入を上げるには、重要なポイントです。
体力もあり、力もあるので、夜勤でも重宝されますので、収入を上げたい場合は積極的に請け負うのも良いでしょう。
他にも、特殊な科での勤務も多いことも、収入が上がる要因です。

男性看護師ならではの強みを生かし、コンスタントに平均年収をアップさせることができます。

女性が多い職場ならではの注意点

男性看護師の比率は年々増加しているのは紛れもない事実ですが、まだまだ女性看護師が圧倒的な割合を占めています。

女性の園で上手く立ち回り、馴染みながら心地の良い職場環境で仕事をするために気をつけたいことを紹介していきます。

悪口などに加担しない

性格や考え方が合わない人は職場に限らずどのような場所にもいますし、納得できない出来事、理不尽な出来事も起こります。
特に女性の多い看護の現場では、悪口や陰口が発生することも。
女性は悪口を言うことで仲間意識を高めるなんてことを言われることもありますが、これに加担せず、ある程度の距離感を保ったり、受け流すなどで対応しましょう。

信頼できる同性看護師を見つけておく

男性看護師同士で情報交換やサポートを行うことによって、孤立感を軽減させることも大切です。
部署内に限らず、病院内に気の合う仲間や信頼できる先輩などを見つけておくことがおすすめです。
女性には相談しにくいことも共有できるので、ホッとできることも。

もし、部署や科が選べるのであれば、男性の多い科などを選択することも良いでしょう。

身だしなみを整える

これは男女問わずに気にしないといけないポイントですが、男性の場合、清潔感についてはより気にしておくと安心です。
患者さんに体臭や口臭で不快感を与えないよう、マナーとして身だしなみを整えましょう。
同僚の女性看護師と接する際にも、同様に気を遣う必要があります。

体臭や口臭は自分で判断することが難しい場合もあるので、できる限りの対処を行うことが大切です。
肌の手入れやひげを剃るといった点も清潔感につながりますので、常に気に掛けておきましょう。

男女の違いを理解する

女性ならではの整理の影響でのホルモンバランスの乱れ、体調の変化や体力面の違いをしっかりと理解しておきたいところです。
また、女性を見下すような態度や言動を取るなんてことは言語道断です。
女性ならではの身体の特徴を理解しておくことで、お互いに良好な関係を築きやすくなるはずです。

まとめ

男性看護師の需要は世界的に増えています。
看護師の現場では、性別を問わない多様な働き方が求められていることもあり、男性看護師も多くの場面で活躍しています。
まだまだ女性が多い職業ですが、体力面や力仕事への対応、男性特有の視点やコミュニケーションスタイルは強みになります。
男性看護師は、これからさらなる需要増加も期待でき、キャリアも築きやすく、ライフスタイルを考慮した働き方もできる職業です。

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