
「イレウスの患者さんを受け持つことになったけど、何から観察したらいいか分からない…」「急に状態が悪くなったらどうしようって不安…」
と悩んでいる看護師さんいませんか?
教科書で学んでも、いざ患者さんを目の前にすると焦ってしまいますよね💦
この記事では
- イレウスの基本的な病態と種類
- 絶対に見逃せない観察項目の優先順位
- 腹痛や嘔吐など、状況別の具体的なケア方法
- 「ヤバいかも…」と思った時の急変対応
が分かりますよ♪
実は、イレウス看護で大切なのは、まず「何が危険なサインか」を知り、「見るべきポイント」と「ケアの基本」をしっかり押さえることなんです。
この記事では、そんなイレウス看護の基本となる観察項目から、現場ですぐに役立つ状況別のケアまで、マニュアルのように分かりやすく徹底解説していきます!
👀>>【後編】もう迷わない!イレウス看護のアセスメント・記録・退院指導の「なぜ?」を解消を読んでみる
イレウスって結局なに?🤔 知っておきたい原因と種類をサクッと図解
イレウスの患者さんを受け持ったとき、「イレウスって、つまりどういう状態なんですか?」とご家族に質問されて、言葉に詰まってしまった経験はありませんか?😥
なんとなくは分かっていても、いざ自分の言葉で説明するとなると、意外と難しいものですよね。
ここでは、そんなイレウスの「?」をスッキリ解消していきます!
患者さんやご家族への説明にも、自分のアセスメントにも活かせるように、イレウスの正体をサクッと理解しちゃいましょう。
図解をイメージしながら読み進めてみてくださいね❤
そもそもイレウスってどんな状態?腸が動かなくなるってホント?
はい、その通りです!
とってもシンプルに言うと、イレウスは「何らかの原因で、腸の中の内容物(食べ物や消化液、ガスなど)が肛門側へ流れなくなってしまった状態」のこと。
まるで、高速道路で大きな事故が起きて、車が全く動けなくなってしまう「腸の交通渋滞」をイメージしてもらうと分かりやすいかもしれません🚗🚙🚚=3
この停滞のせいで、お腹が張ったり(腹部膨満)、痛みが出たり(腹痛)、行き場を失った内容物が逆流して吐き気や嘔吐を引き起こしたりするんです。
なんで起きるの?原因は大きく分けて2つ!「詰まる」のと「動かない」の
腸の交通渋滞が起きる原因は、大きく分けて2つのパターンがあります。
物理的に道がふさがってしまう「詰まる」パターンと、腸の動き自体が悪くなる「動かない」パターンです。
これを覚えておくと、アセスメントの時にとっても役立ちますよ👍
一番ヤバいのはどれ?危険度がわかるイレウスの種類【絞扼性(こうやくせい)を見逃すな!】
イレウスの中でも、特に私たち看護師が「これは危険だ!」と素早く気づかなければならない種類があります。
それが「絞扼性(こうやくせい)イレウス」です。
下の表で、その危険度をチェックしてみましょう!
表を見てわかる通り、一番緊急性が高いのが「絞扼性イレウス」なんです。
ポイントは「血流障害があるかどうか」。
血流が途絶えると、腸はあっという間に壊死してしまい、命に関わる状態になります。
だからこそ、私たちは「ただの腹痛かな?」で終わらせず、「もしかして絞扼性かも?」という視点を持って観察することが、とっても大切なんですよ!💪
これだけは絶対見て!✅ イレウスの観察項目、実は優先順位はこう決める!
イレウスの患者さんを受け持つと、見るべき項目が多くて「全部見なきゃ!」って焦ってしまいがちですよね。
腹痛、嘔吐、バイタルサイン、排液…。その気持ち、とってもよく分かります!💦
でも、全部を同じように見ようとすると、一番大事なサインを見逃してしまうかもしれません。
大切なのは、「命の危険に関わるものから順番に見ていく」という優先順位の考え方なんです。
ここでは、その優先順位の付け方と、それぞれの項目で「本当に見るべきポイント」を一緒に確認していきましょう!
これを読めば、もう観察で迷うことはありませんよ👍
まずはココから!命に関わるバイタルサインの変化を見抜こう👀
イレウスの観察で、お腹の症状よりも何よりも、一番最初にチェックすべきなのがバイタルサインです!
なぜなら、命の危機に直結する「ショック」のサインが隠れていることがあるから。
特に、緊急手術が必要になる「絞扼性イレウス」を疑うサインは絶対に見逃せません🚨
「お腹が痛い」という訴えがあっても、まず見るべきはバイタルサイン!
全身状態の変化もチェック!
脱水症状(皮膚・舌の乾燥、倦怠感、尿量低下)にも注意しましょう。
イレウスでは腸管の吸収障害により脱水を起こしやすくなります。
お腹の状態が丸わかり!腹痛・膨満・腸蠕動音の聞き分け術
バイタルサインの次に、いよいよお腹の状態をしっかり観察していきましょう。
患者さんの訴えと、私たちが見て・聴いて得た情報を組み合わせるのがプロの技ですよ!
特に、持続する激痛や板状硬は、腹膜炎や絞扼性を強く疑う危険なサインです。
すぐに医師へ報告しましょう!
腸蠕動音の聞き分けがポイント👂
腸蠕動音は毎日必ず聴診しましょう!
聞き分けのコツをマスターすれば、病態がよくわかります。
腸蠕動音の状態 | 特徴 | 疑われる病態 |
---|---|---|
金属音 | 「カンカン」「キンキン」という高い金属音 | 機械的イレウス(要注意!) |
腸蠕動音の亢進 | グルグルと突進するような音(35回/分以上) | イレウス初期 |
腸蠕動音の消失 | 5分間聞いても音が聞こえない | 重篤なイレウス、腹膜炎 |
何を吐いた?何が出た?嘔吐物と排便・排ガスのチェックポイント
患者さんの「出口」と「入口(の逆流)」から出てくるものは、腸の中の状態を教えてくれる大切なお便りです💌
しっかり観察して、腸からのメッセージを読み取りましょう!
イレウス管からの排液、色と量でわかることとは?
イレウス管(チューブ)が留置されている場合は、そこから出てくる排液が重要な情報源になります。
排液バッグの中をただ捨てるだけでなく、色と量をしっかり観察・記録するクセをつけましょう📈
排液の色や量の変化は、時系列で見ていくことがとっても大切です。
勤務交代の時も、前の時間の情報としっかり比較するようにしてくださいね😊
【状況別】今すぐできる!イレウスの看護ケア💉 腹痛・嘔吐・イレウス管の対応法
イレウスの観察ポイントが分かったら、次は「じゃあ、具体的に何をすればいいの?」という実践ケアのステップに進みましょう!
「患者さんのつらさを、少しでもいいから和らげたい…」そう思うあなたの優しい気持ちを、具体的なケアという形で届けてみませんか?❤
ここでは、「腹痛」「絶食」「イレウス管」といった、患者さんが直面するつらい状況別に、私たちができるケアの引き出しをたくさん紹介していきます。
明日からすぐに使えるものばかりなので、一緒に確認していきましょう!
激しい腹痛、どうにかしたい!患者さんが楽になる安楽な体位と声かけ
イレウスの患者さんにとって、腹痛は一番つらい症状の一つ。
鎮痛剤の使用は医師の判断が必要ですが、私たち看護師ができるケアもたくさんあるんです!
安楽な体位の工夫💡
患者さんの気持ちに寄り添う声かけ❤
痛みをゼロにすることは難しくても、私たちの工夫で「少しでも楽になった」と感じてもらうことはできます。
プラスアルファのケアで、患者さんのつらさに寄り添いましょう😊
「お腹すいた…」絶食中のつらさに寄り添う精神的ケアと口腔ケア
「食べられない」というつらさは、経験した人にしか分からないもの。
身体だけでなく、心にも大きな負担がかかりますよね😢
そんな患者さんの心と体の両方をサポートするのが、私たちの役目です。
特に口腔ケアは、患者さんの爽快感に直結する大切なケアです。
ただのお口掃除だと思わずに、積極的に行ってみてくださいね!
意外と知らない?イレウス管(チューブ)の正しい管理と固定のコツ
イレウス管は、溜まった消化液を外に出して腸を休ませる、治療の重要パートナー!
このパートナーがしっかり働けるように、正しい管理方法をマスターしましょう🤝
正しい管理が、治療をスムーズに進める一番の近道。
一つひとつ、確実にチェックする習慣をつけましょうね!