
「ヘパリンロックの手順、これで本当に合ってるかな?」「陽圧ロックのタイミングがイマイチつかめなくて、いつも不安…」「そもそも生食ロックとどう使い分けるのが正解なの?」
そう思いますよね!特に新人や若手の頃は、一つひとつの手技に自信が持てなくて不安になるものです😥
この記事では
- 図解で分かりやすいヘパリンロックの全手順✨
- 失敗しない!陽圧ロックを成功させる3つのコツ🔑
- もう迷わない!生食ロックとの明確な違いと使い分け💡
- 医療事故を防ぐための重要な注意点✅
が分かりますよ♪
実はヘパリンロックは、ただ手順を覚えるだけでなく、「なぜそうするのか?」という根拠と、「安全のための3つのポイント」をしっかり押さえることで、誰でも自信を持って実践できるようになるんです!
この記事では、看護師がヘパリンロックの正しい方法を5つのステップに分けて図解で徹底解説!
さらに、多くの人がつまずきがちな陽圧ロックのコツや、安全に行うための注意点まで、あなたの「知りたい!」に全部お答えします。
そもそもヘパリンロックって何?🤔 生食ロックとの衝撃的な違いから解説!
「ヘパリンロック」と「生食ロック」、言葉は似てるけど、いざ違いを説明するとなると「あれ、なんだっけ…?」ってなっちゃうこと、ありますよね💦
大丈夫!まずはこの基本の「き」から、一緒におさらいしていきましょう!
これでもう、先輩や後輩に聞かれても自信を持って答えられますよ👍
ヘパリンロックの目的はコレ!カテーテルの詰まりを防ぐためだった!
ヘパリンロックの一番の目的は、点滴のルート(カテーテル)を使わない間に、中で血液が固まって詰まってしまうのを防ぐことです。
ルートが詰まってしまうと、せっかく確保したのに使えなくなって、患者さんに痛い思いをさせて再穿刺…なんてことにもなりかねません。
それを防ぐための、とっても大事な処置なんです✨
生食ロックとの決定的違いは「抗凝固作用」の有無💉
じゃあ、生食ロックとは何が違うの?一番の違いは、血液を固まりにくくする「抗凝固作用」があるかないかです。
ヘパリンにはこの作用がありますが、生理食塩水にはありません。それぞれの特徴を表で見てみましょう!
長期留置ならヘパリン!使い分けの基本ルールはこれだ!
上の表の通り、基本的には「留置する期間」で使い分けることが多いです!
- ヘパリンロックが選ばれる時:
CVポートやPICCなど、長期間にわたって使用するルート。
血栓ができるリスクが高いので、抗凝固作用のあるヘパリンが選ばれます。 - 生食ロックが選ばれる時:
末梢の留置針で、抗菌薬の投与など、数時間〜1日程度の間隔で次に使用する予定がある場合。
※ただし、最終的には患者さんの状態や病院の方針によって決まるので、必ず確認してくださいね!
【図解で完ぺき】明日からできる!ヘパリンロックの全手順5ステップ✨
知識はあっても、いざ患者さんを目の前にすると「手順、合ってるかな…」って少し不安になるものですよね🥺
大丈夫!ここからは、一つひとつのステップを一緒に確認していきましょう!
ステップ①:まずは準備から!必要な物品リストを確認しよう✅
焦らないためにも、まずは必要なものをしっかり揃えましょう!
- ヘパリン加生理食塩液(指示された濃度のもの)
- アルコール綿(接続部を消毒するため)
- 手袋
ステップ②:接続&フラッシュ!逆血確認でルートの状態をチェック👍
準備ができたら、いよいよ接続です!
清潔操作を意識して、ルートの接続部をアルコール綿でしっかり消毒してからシリンジを接続します。
そして、少しだけプランジャーを引いて血液が逆流してくるか(逆血)を確認!
これで、ルートがちゃんと血管の中にあることが分かりますね。
ステップ③:いざ注入!ヘパリンは「ゆっくり優しく」が合言葉🤫
逆血が確認できたら、いよいよ注入です!このとき、勢いよく注入すると血管に負担がかかって痛みや漏れの原因になることも…。
焦らず、ゆっくり、優しく注入するのがポイントですよ。
ステップ④:陽圧ロックでフィニッシュ!血液の逆流を完全ストップ!
全量を注入しきる直前で、ルートをクランプ(または三方活栓をOFFに)します。
これが「陽圧ロック」です!
このひと手間で、シリンジを抜くときに血液がルートに逆流してくるのを防ぎます。
なぜこれが大事なのかは、次の章で詳しく解説しますね!
ステップ⑤:固定&後片付け!次も安全に使えるようにね😉
最後に、ルートが引っ張られたりしないように、患者さんの腕にテープなどで優しく固定します。
使い終わった物品は、針刺しに注意して安全に片付けましょう。
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コレが一番大事!血管を守る「陽圧ロック」成功の3つのコツ🔑
ヘパリンロックの手順の中でも、一番の山場であり、一番大事なのがこの「陽圧ロック」!
「タイミングが難しい…」って感じる人も多いけど、コツさえ掴めばもう怖くありません。
ここでしっかりマスターしちゃいましょう!
なぜ必要?陽圧ロックが血栓を防ぐ驚きのメカニズム⚙️
陽圧ロックの目的は、シリンジを外す瞬間に、ルート内に血液が逆流してきて血栓ができてしまうのを防ぐためです。
注入の圧(陽圧)をかけたままルートを閉じることで、血液が「おかえりなさい」してくるのをブロックするイメージですね!
コツ①:注入しながらクランプ!絶妙なタイミングを掴もう⏱️
一番のコツは、ヘパリンを注入しながら、注入が終わる寸前にクランプを閉じること!
具体的には、シリンジの最後の0.5mL〜1mLくらいを残した状態で、もう片方の手でクランプを「パチン!」と閉じます。
この「ながら操作」がポイントです!
コツ②:実はシリンジの太さが鍵だった!?適切な圧力をかける裏ワザ💪
知ってましたか?実は、同じ力で押しても、細いシリンジの方が強い圧力(陽圧)がかかるんです。
そのため、一般的に10mLシリンジが陽圧ロックには適していると言われています。
もし太いシリンジしかない場合は、少し意識してしっかり圧をかけるようにすると良いかもしれませんね!
「量は?濃度は?」で迷わない!状況別使い分けフローチャート💡
「この患者さんの場合、ヘパリンは何単位のを何mlだっけ…?」って、毎回マニュアルを確認したくなる気持ち、すっごく分かります😅
ここでは、状況別にパッと見てわかるようにまとめたので、ぜひ参考にしてください!
【保存版】この通りに進めるだけ!ヘパリン量・濃度決定プロトコル🗺️
これはあくまで一般的な例ですが、迷ったときの参考にしてくださいね。
※超重要:ヘパリンの濃度や量は、必ず所属する施設の規定・マニュアルや医師の指示に従ってください!
基本の量は〇ml!でも患者さんの体重とルートの種類で調整が必要だった!
注入する量の基本は、「ルートの内部を満たすのに必要な量(プライミングボリューム)」です。
CVCやPICCはルートが長いので量が多く、末梢の短い針は少なくなります。
添付文書で確認する癖をつけると良いですね!
10単位と100単位って何が違うの?濃度の使い分けルールを暴露します✍️
濃度の違いは、血栓ができるリスクの高さに応じて使い分けられます。
- 10単位/mL:リスクが比較的低い末梢ルートなどで、全身への影響を少なくしたいときに使います。
- 100単位/mL:血栓ができると大問題につながるCVポートなど、リスクが高い場合に、より確実に血栓予防をしたいときに使います。
医療事故ゼロへ!これだけは守りたい安全のための最終チェックリスト✅
最後は、私たち看護師と大切な患者さんを守るための、とっても大事な安全確認のお話です✨
手技に慣れてきたときこそ、基本のチェックが何よりも重要!一緒に指差し確認していきましょう!
実施前に必ず確認!患者さんのアレルギーと出血傾向は見逃してない?😥
ヘパリンロックをする前には、必ず患者さんの情報を確認しましょう!
- ヘパリンアレルギーやHIT(ヘパリン起因性血小板減少症)の既往歴がないか?
- ワーファリンなど、他の血液をサラサラにする薬を使っていないか?
- 血小板の数値が低くないか?どこかに出血しているところはないか?
これらの情報は、医療安全上とっても大切です!
注入中の「痛い!」は危険信号!観察すべき3つのポイント👀
注入中は、ただ薬液を入れるだけじゃなく、患者さんの様子やルートの状態をしっかり観察しましょう!
- 注入時の抵抗感:スッと入らず、押し戻されるような抵抗はありませんか?
- 患者さんの訴え:「痛い」「しみる」などの訴えはありませんか?
- 穿刺部の状態:ルートの周りが赤くなったり、ぷくっと腫れてきたりしていませんか?
どれか一つでも当てはまったら、すぐに注入を中止して、ルートがちゃんと血管に入っているか再確認(逆血の確認など)をしてくださいね。
処置後も油断禁物!恐ろしい副作用「HIT」の初期症状を見逃すな!🚨
ヘパリンの最も注意すべき副作用がHIT(ヘパリン起因性血小板減少症)です。
これは、ヘパリンが原因で血小板が急激に減少し、逆に血栓ができやすくなってしまう恐ろしい状態です。
頻度は稀ですが、発症すると命に関わることも…。定期的な採血で血小板の数値をモニタリングし、急激な減少がないか確認することが大切です。
もし疑わしい場合は、すぐに医師に報告しましょう!
自信を持って実践しよう!ヘパリンロックは怖くない✨
ここまで長い時間、本当にお疲れ様でした!❤ ヘパリンロックの基本から、ちょっとしたコツ、そして安全のための大事なポイントまで、一緒に確認してきましたが、いかがでしたか?
最後に、明日からのあなたの実践がもっと自信に満ちたものになるように、今日のお話で特に大事な3つのポイントを復習しましょう!
<参考・引用>
大塚製薬
看護roo
「ヘパリン起因性血小板減少症の診断・治療ガイドライン」