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「健側から」はなぜ?片麻痺の食事介助の根拠を整理

片麻痺のある患者さんの食事介助では、「健側から介助してね」と言われることが多いですよね。

でも実際、「なぜ健側なの?」「麻痺側からだと何が危ないの?」と理由まで説明できず、モヤっとしたまま介助していませんか?

この記事では

  • 片麻痺の食事介助で健側が基本とされる理由
  • 嚥下・咀嚼・誤嚥予防との具体的な関係
  • 一般的な食事介助との「考え方の違い」

が分かりますよ♪

結論👉

片麻痺の食事介助で健側から行うのは、嚥下や咀嚼が比較的保たれている側を使うことで、誤嚥や食べ残しのリスクを減らすためです。

この記事では、「健側から」が原則とされる理由を、片麻痺という病態に結びつけてやさしく解説します😊
一般的な食事介助の方法や観察項目については、別記事で解説している前提で進めていきます。

なぜ片麻痺の食事介助は「健側から」が基本なのか

片麻痺の食事介助で「健側から」が基本になるのは、単なるルールではなく、“食べる・飲み込む”に必要な機能が左右で差が出やすいからです🩺

片麻痺というと「手足が動きにくい」イメージが強いですが、食事では口・ほほ・舌・のどの動きや感覚にも影響が出ることがあるんですね。

まずは「片麻痺で何が起きるのか」を整理してから、健側介助が安全につながる理由をつなげていきます😊

キャラ

「健側からね」って言われると、つい“決まりごと”に感じますよね。
でも、ちゃんと理由があると介助中の判断がラクになりますよ😊

片麻痺で起きている身体の変化とは

片麻痺では、運動(動かす力)だけでなく感覚(触れた・残っている・流れているの気づき)にも左右差が出ることがあります。

食事の場面で困りやすいのは、次のような変化です。

起きやすい変化 食事中に起こること 現場での“あるある”
口唇・頬(ほほ)の動き低下 口角からこぼれる/頬にため込みやすい 麻痺側の頬に食べ物が残る
舌の動きの左右差 食塊(食べ物のかたまり)をまとめにくい 飲み込む前にバラけてむせやすい
感覚の鈍さ(麻痺側) 残留(口の中に残る)に気づきにくい 食後に麻痺側からポロッと出る
体幹の傾き・姿勢の崩れ 飲み込みにくい姿勢になりやすい 座位が片側に寄ってしまう

ここで大事なのは、片麻痺では「動かしにくい」だけでなく「気づきにくい」もセットで起こりやすい点です。

だからこそ、「どちらの側を使って食べてもらうか」が安全性に直結します。

出典:Nspace

健側が「安全に使える側」とされる理由

健側から介助するのは、ひとことで言うと“食べ物を扱う力(咀嚼・送り込み)が比較的保たれている側をメインにする”ためです。

  • 咀嚼(そしゃく):噛んで細かくする動き
  • 食塊形成:飲み込みやすい形にまとめること
  • 送り込み:舌でのどへ運ぶこと

片麻痺では麻痺側のほうが、これらがうまくいかず頬に残る・口からこぼれる・飲み込みが遅れるといったことが起きやすいです。

そのため、まずは健側を中心に使うことで、

  • 食べ物が口の中に残りにくい
  • 飲み込みのタイミングが取りやすい
  • むせ(誤嚥のサイン)に気づきやすい

という“安全側に倒した”介助がしやすくなります😊

次の章では、ここからさらに一歩進めて、「健側介助がなぜ誤嚥予防につながるのか」を、嚥下の流れに沿って分かりやすく整理していきます🩺

健側から介助すると誤嚥リスクが下がる理由

片麻痺の食事介助で健側が推奨される最大の理由は、誤嚥を防ぎやすくなることです。

ここでは、「なぜ健側だと誤嚥しにくいのか」を、嚥下の流れに沿って整理していきます😊

キャラ

誤嚥って「むせたら気づく」と思われがちですが、
片麻痺では“気づきにくい誤嚥”が一番怖いところなんです💦

食塊はどのルートで咽頭へ送られるのか

食事中、食べ物は次のような流れで飲み込まれます。

  • ① 噛む(咀嚼)
  • ② まとめる(食塊形成)
  • ③ 舌でのどへ送る(送り込み)
  • ④ 反射的に飲み込む(嚥下反射)

この一連の動きは、左右がまったく同じように働いているわけではありません。

片麻痺では、健側のほうが舌や口唇・頬の動き、感覚が比較的保たれているため、食塊をコントロールしながら咽頭へ送る力が残りやすいのです。

麻痺側に入れると起きやすい問題

一方で、麻痺側から食事を入れると、次のようなリスクが高まります。

麻痺側で起きやすいこと なぜ起こる? 誤嚥につながる理由
食べ物が頬にたまる 頬・舌の動きが弱い 飲み込めず後から気道へ流れやすい
口の中に残っていることに気づかない 感覚が鈍い 次の一口で一気に流れ込む
飲み込みのタイミングが遅れる 送り込みが不十分 嚥下反射が間に合わない

特に注意したいのが、むせない誤嚥(不顕性誤嚥)です。

麻痺側では感覚が低下しているため、誤って気道に入ってもむせというサインが出にくいことがあります。

健側介助が「気づける介助」になる理由

健側から介助することで、患者さん自身も介助者も、異変に気づきやすくなります。

  • 飲み込みのタイミングが分かりやすい
  • むせ・咳・表情変化に早く気づける
  • 口腔内の残留を確認しやすい

つまり健側介助は、「安全に飲み込める」+「危険に気づける」という、二重の意味で誤嚥予防につながっているんですね🩺

次の章では、嚥下機能だけでなく、姿勢・視覚・安心感という視点から、なぜ健側介助が有利なのかを整理していきます😊

姿勢・視覚・安心感の面でも健側介助が有利な理由

健側からの食事介助が勧められる理由は、嚥下機能だけではありません。

片麻痺では姿勢の安定・見え方・心理的な安心感も大きく関係しています🩺

この章では、「なぜ健側だと食べやすくなるのか」を、身体の使い方と患者さんの感覚の両面から見ていきます。

キャラ

食事って「姿勢」が崩れるだけで、一気に飲み込みにくくなりますよね。片麻痺ではそこが特に大事なんです😊
食事をする高齢者のイラスト

健側からの介助が姿勢を安定させやすい理由

片麻痺のある患者さんは、座位をとると麻痺側へ体が傾きやすい傾向があります。

その状態で麻痺側から介助すると、

  • 体幹がさらに崩れる
  • 頭部が回旋・側屈しやすくなる
  • 嚥下に不利な姿勢になりやすい

といった問題が起こりやすくなります。

一方、健側から介助すると、体幹・頭部を正中位に保ちやすく、頸部の安定につながるため、飲み込みやすい姿勢を作りやすくなります。

 

食事が「見える」ことが嚥下を助ける

私たちは食事のとき、無意識に目で見て「これから食べる」と準備しています。

これを予測的嚥下(食べる準備反応)といい、視覚情報はとても重要です。

片麻痺では、麻痺側に視野障害(半側空間無視など)を伴うこともあり、麻痺側からの介助では、

  • スプーンが見えにくい
  • 食事のタイミングが分かりにくい
  • 突然口に入って驚く

といったことが起こりやすくなります。

健側から介助することで、食事が視野に入りやすく、飲み込みの準備が整いやすい状態を作ることができます。

健側介助が安心感につながる理由

片麻痺のある患者さんにとって、食事は「できないかもしれない」という不安を感じやすい場面です。

健側は自分で動かせる・感じ取れる側であるため、

  • 自分でコントロールできている感覚を持ちやすい
  • 介助に対する恐怖心が少ない
  • 落ち着いて食事に集中できる

という心理的メリットもあります。

結果として、焦らず・むせにくく・安全に食べられる環境づくりにつながるんですね😊

次の章では、現場でよく出る疑問、「麻痺側から介助してはいけないの?」について、原則と考え方を整理します🩺

「麻痺側から介助してはいけないの?」という疑問への整理

片麻痺の食事介助をしていると、

「絶対に健側じゃないとダメなんですか?」「麻痺側から介助したら危険ですか?」と迷うことがありますよね。

この章では、新人看護師がまず押さえるべき“原則”と、考え方の整理をしていきます😊

キャラ

「絶対ダメ!」と覚えるより、「なぜ原則は健側なのか」を
理解しておくと判断しやすくなりますよ😊

原則として麻痺側介助が避けられる理由

結論から言うと、新人のうちは「健側から」を基本として行動するのが安全です。

その理由は、麻痺側からの介助では次のリスクが同時に重なりやすいからです。

  • 食塊をうまくコントロールできない
  • 口腔内残留に気づきにくい
  • 誤嚥してもむせない可能性がある

特に注意したいのは、「何も起きていないように見えるのに、実は危険が進んでいる」ケースです。

これは、麻痺側では感覚が鈍く、患者さん自身も異変に気づきにくいために起こります。

新人のうちは、

  • 嚥下状態の微妙な変化を見抜く経験が少ない
  • 異常の“早期サイン”に気づきにくい

という前提があります。

だからこそ、リスクが低い健側を選ぶことが、安全な判断になります🩺

「麻痺側から=絶対NG」ではない理由

一方で、「麻痺側からの介助は絶対にしてはいけない」という意味ではありません。

例えば、次のようなケースでは、専門職の評価をもとに麻痺側を使うこともあります。

  • 回復期で麻痺が軽減してきている場合
  • 感覚障害がほとんどなく、誤嚥リスクが低いと評価されている場合
  • 自立支援として、麻痺側の使用を促している段階

ただしこれは、ST(言語聴覚士)や医師の評価・方針があることが前提です。

新人看護師が自己判断で切り替えるものではありません。

新人看護師が迷ったときの判断基準

もし現場で迷ったときは、次の基準を思い出してください。

判断の軸 考え方
安全性 誤嚥・残留のリスクが低い側を選ぶ
評価の有無 STなど専門職の評価があるか
経験値 自分が異常に気づける自信があるか

基本は、「迷ったら健側」でOKです。

それは“守りすぎ”ではなく、患者さんを守るための判断なのよ🩺😊

次の章では、片麻痺の食事介助と一般的な食事介助との違いを整理し、別記事への導線につなげます。

 

食事介助の判断、毎回ひとりで悩んでいませんか?

片麻痺の食事介助ひとつでも、
本当は「理由を教えてもらえる環境」「すぐ相談できる先輩」があるだけで、
安心感はまったく違います。

もし今の職場で、
・聞きづらい雰囲気がある
・「とりあえずこうして」と理由を教えてもらえない
・判断を一人で抱え込んでしまう

それはあなたの問題ではなく、環境の問題かもしれません。

あなたに合ったサポート体制のある職場を探します

一般的な食事介助との違いと記事誘導

ここまで、片麻痺の食事介助では「なぜ健側から行うのか」を、嚥下・姿勢・安心感の面から整理してきました。

最後に、一般的な食事介助との共通点と違いをはっきりさせておきましょう😊

高齢者 イラスト

共通点|基本的な考え方は同じ

片麻痺があっても、食事介助の基本そのものが変わるわけではありません。

たとえば、

  • 無理に急がせない
  • 一口量を調整する
  • 飲み込みを確認してから次へ進む
  • むせ・声の変化・表情を観察する

といったポイントは、一般的な食事介助と共通です。

これらの基本的な方法や観察項目については、別記事で詳しく解説しています。

違い|片麻痺では「どちらの側を使うか」が重要になる

一般的な食事介助と大きく違うのが、「左右差を意識する必要がある」点です。

片麻痺では、

  • 動きやすさ・感じやすさに左右差がある
  • 麻痺側は誤嚥・残留のリスクが高い
  • 姿勢や視野にも影響が出やすい

という特徴があります。

そのため、「とりあえず食べさせる」ではなく、どちらの側から介助するかを考えること自体がケアになります。

迷ったときに思い出してほしいポイント

片麻痺の食事介助で迷ったら、次の一文を思い出してください。

ポイント👉

「健側から」は、誤嚥を防ぎ、異変に気づくための“安全側の選択”です。

一般的な食事介助の方法や、観察項目を体系的に確認したい場合は、
看護師が教える食事介助:安全な体位と観察ポイント3つをあわせて読むと、理解がぐっと深まります😊

次は、この記事の内容をコンパクトに振り返るまとめです🩺

 

✅まとめ|この記事で学べる片麻痺の食事介助

この記事での再重要部位👉

  • 片麻痺では口腔・嚥下機能にも左右差が出やすい
  • 健側介助は誤嚥と口腔内残留のリスクを下げる
  • 迷ったら「健側から」は安全側の判断

記事のまとめ

片麻痺の食事介助で「健側から行う」と言われるのは、昔からの慣習ではありません。

嚥下・咀嚼・感覚・姿勢といった“食べるための機能”が、健側のほうが保たれやすいという、はっきりした理由があります。

新人のうちは、「とりあえず健側」と言われると不安になることもありますよね。

でもこの記事で整理したように、健側介助は誤嚥を防ぎ、異変に早く気づくための“安全側の選択”です🩺

一般的な食事介助の方法や観察項目は別記事で押さえつつ、
片麻痺では「左右差をどう扱うか」を意識できるようになると、食事介助の判断に自信が持てるようになりますよ😊

最初は迷うのが当たり前です。
少しずつ理由を理解しながら、患者さんにとって安全で安心できる食事の時間を一緒に支えていきましょう🌸

 

「ちゃんと理由を考えながら看護がしたい」と思えるあなたへ

片麻痺の食事介助のように、
看護は理由を理解してこそ安全につながるケアがたくさんあります。

もし今の職場で、
・質問すると忙しそうにされる
・理由より「数をこなす」ことが優先される
・学びたい気持ちを持て余している

そんな違和感があるなら、一度職場環境を客観的に整理してみませんか?

あなたが気になっている職場を徹底調査します


 

<参考・引用>
看護roo!
日本脳卒中学会
J-STAGE

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