
看護師の皆さん、患者さんの代謝について学ぶ時に必ず出てくる「解糖系」という言葉✨
生化学の教科書を開くと複雑な図式がズラリと並んでいて、「うーん、難しそう💦」と思ったことはありませんか?
でも実は、解糖系って私たちの体で毎日当たり前に起こっている、とてもシンプルで大切な仕組みなんです。
今回は、臨床現場で役立つ解糖系の基本を、3つのポイントに絞ってお伝えしますね😊
きっと患者さんのエネルギー代謝を理解する手助けになりますよ!
一言でいうと「食事で摂った糖をエネルギーに変える第一歩」のこと!
解糖系とは、私たちが食事で摂取したグルコース(ブドウ糖)をピルビン酸という物質に分解して、体が使えるエネルギーを作り出す代謝経路のことです💪
糖系とは、その名の通り『糖を解かす(分解する)』反応のことです。
私たちがご飯やパン、甘いもの🍰を食べると、体内でブドウ糖(グルコース)に変わります。
このブドウ糖を、体を動かすためのエネルギーに変える一番最初のステップ、それが解糖系なんです。
代謝全体の長い旅路でいうと、まさにスタート地点!
ここから壮大なエネルギー産生の物語が始まるんですよ。
とっても大事な入口ってことですね!🚪❤️
舞台はココ!生命活動の工場「細胞の中(細胞質)」だよ🏭
解糖系という重要な反応が行われる舞台は、私たちの体を作っているすべての細胞の中にあります。
細胞の中にも、核やミトコンドリアなど色々な部署がありますが、解糖系が行われるのは『細胞質(さいぼうしつ)』という、細胞の中を満たしている液体のような部分です。

細胞質にはミトコンドリアのような特別な小器官は必要なく、細胞質にある酵素たちが主役になって反応を進めてくれます。
これって実はとても重要なポイントなんです!
例えば、ミトコンドリアを持たない赤血球でも、この解糖系のおかげでATPを作ることができるんです。
患者さんの赤血球が正常に機能できるのも、この細胞質での解糖系があるからなんですね❤️
また、細胞質で行われるということは、細胞内のどこででも素早くエネルギーを作れるということ。
緊急時に細胞がすぐにエネルギーを必要とする時には、とても頼りになる仕組みです⚡
ここはテストや国試でも問われやすいので、ぜひ覚えておきましょうね✍️
目的はただ一つ!体を動かす通貨「ATP」を作ること
心臓を動かしたり、呼吸をしたり、筋肉を動かしたり…私たちが生きていくためには、絶えずエネルギーが必要です。
体の中で「エネルギー」として使える唯一の通貨、それがATP(アデノシン三リン酸)です💰
解糖系の最大の目的は、このATPを作り出すことなんです。
解糖系の基本情報をサクッとまとめると、こんな感じです!
最終的にできる「ピルビン酸」と「NADH」は、もっとたくさんのATPを生み出すための「次のステップ(クエン酸回路)」に進むための大切な材料になります。
まずは「ATPを作るぞ!」という目的をしっかり押さえておきましょうね💪❤️
全10段階を完全ツアー👟 解糖系の反応プロセスを1から追いかけよう!
さあ、いよいよ解糖系のメインイベント、全10段階の反応プロセスを見ていきましょう!
「10段階!?」と聞いただけで、ちょっと身構えちゃいますよね😅
学生時代、ここで挫折した…なんて方も多いかもしれません。
でも、安心してください!❤️
全部を丸暗記する必要はありません。
大切なのは「どこでエネルギー(ATP)を使って、どこで回収しているのか」という全体の流れを掴むことなんです。
このツアーでは、特に重要なポイントに絞って、前半の「準備期」と後半の「回収期」に分けて見ていきます。
最後には、テスト勉強の強い味方、ゴロ合わせもご紹介しますね!さあ、一緒に出発しましょう!🚀
一連の流れを図解や動画で確認しておきましょう🌟
まずは準備運動!エネルギーを投資する前半戦(準備期)
旅の始まりは、まず準備から!
前半の5段階は、後でたくさんのエネルギーを回収するための「投資フェーズ」です。
ここでは、なんと最初に持っていた貴重なATPを2つも使っちゃうんです!😭
「え、損してるじゃん!」と思いますよね?
でも、これが後で大きな利益を生むための大切な準備なんですよ。
特に重要な2つのステップを見ていきましょう!
【第1段階】グルコースを捕獲!もう細胞から逃がさない!
細胞の中に入ってきたブドウ糖(グルコース)は、実はまた細胞の外に出ていけてしまう、ちょっと自由な子なんです。
そこで、最初のATPを1つ使ってリン酸をくっつけ、「グルコース-6-リン酸」に変身させます!✨
これでブドウ糖は細胞の外に出られなくなり、解糖系のレールに乗っかることができるんです。
まずはしっかり捕まえる、大事な一手ですね!
ポイント | 詳細 |
---|---|
酵素 | ヘキソキナーゼ |
反応 | グルコース → グルコース-6-リン酸 |
ATP使用 | 1分子 |
【第3段階】後戻りできない!ここが全体の司令塔ポイント
そして、この準備期で最も重要なのがこの第3段階!
ここでもう1つのATPを使い、「フルクトース-1,6-ビスリン酸」という物質を作ります。
この反応は「不可逆反応」、つまり一方通行で絶対に後戻りできません!💨
ここを通過したら、もう解糖系を進むしかないんです。ここが解糖系全体のペースを決める「律速段階」です!
体内のエネルギー状態を見て「進め!」「止まれ!」を指示する、まさに司令塔のような役割を果たしているんですよ。
いよいよ本番!エネルギーをがっぽり回収する後半戦(回収期)
ここからがいよいよ利益を回収していく後半戦です!
前半で作られた物質が2つに分かれたので、ここからの反応はすべて「×2セット」で行われるのがポイントです。
投資した分を回収して、しっかり黒字にしていきますよ~!💰
【第6段階&第7段階】一気に稼ぐ!NADHとATPをダブルゲット✨
後半戦のハイライトがいきなりやってきます!
まず第6段階で、エネルギーのもとになるNADHという物質をゲットします(これも×2セット!)。
そして続く第7段階で、ついにATPを2つ産生!🎉
この連続コンボで、一気にエネルギーを回収していきます。
段階 | 産生物 |
---|---|
第6段階 | NADH 2分子 |
第7段階 | ATP 4分子 |
【第10段階】ゴールテープ!最後のATP産生でフィニッシュ
そして、ついに最終の第10段階!
ここでもう一度ATPを2つ産生し、最終産物である「ピルビン酸」が2つできて、解糖系はゴールとなります!🏁
【看護師さん必見】大変な人向け!ゴロ合わせでサクッと攻略✨
プロセスの流れはわかったけど、やっぱり基質や酵素の名前を覚えるのは大変…!
そんなお悩みを持つ看護師さん、学生さんのために、定番のゴロ合わせをご用意しました!
これを使えば、テストや国試も怖くないかも?😉
これで覚える!解糖系の基質ゴロ合わせ
物質(基質)がどう変化していくかを覚えるゴロです。有名なものをご紹介しますね!
ついでに覚えちゃお!解糖系の酵素ゴロ合わせ
それぞれの反応を担当する酵素のゴロ合わせです。
ちょっと長いですが、物語のように覚えると頭に入りやすいですよ!
<参考・引用>
ニュートリー株式会社
看護roo
大塚製薬
マインドマップ薬学
陸上競技の理論と実践~Sprint & Conditioning~
レヴァウェル看護師