
「フォーリーカテーテルの挿入、これで合ってるかな…?」
「教科書通りにいかない時、どうすればいいんだろう…?」🤔
そんな疑問やお悩み、新人の頃は特にたくさんありますよね。
この記事では、
- フォーリーカテーテル挿入前の準備と患者さんへの声かけのコツ
- 男性・女性別の挿入手順で「ここだけは外せない!」ポイント
- 挿入後の最終チェックと固定方法
- 「あるある!」な疑問や困った時のQ&A
が分かりますよ♪
フォーリーカテーテルの挿入は、いくつかの「外せないポイント」と「実践的なコツ」を押さえることで、焦らずスムーズに行えるようになります!✨
この記事では、新人看護師さんが現場でフォーリーカテーテル挿入時に迷わないよう、押さえるべき重要ポイントと、よくある疑問への答えをQ&A形式で分かりやすく解説していきますね!
一緒に自信をつけていきましょう💪
挿入前にココだけチェック!準備と環境設定のポイント✨
いざ、フォーリーカテーテルを挿入するぞ!となった時、スムーズに進めるためには、事前の準備と環境設定がとっても大切なんです。
患者さんの安心にもつながりますし、何より私たち看護師が「あれ、あれ?」と焦らずに手技を行うためにも、ぜひここで一緒に確認していきましょうね。
忘れ物がないか、一つひとつ丁寧に見ていきましょう!😊
必要な物品リストと確認ポイントをしっかり押さえよう!
フォーリーカテーテルの挿入は清潔操作が必須の手技なので、必要な物品が揃っているか、使用期限は大丈夫か、パッケージに破損がないかなど、細かくチェックすることが感染予防にもつながります。
いざという時に「あれがない!」とならないように、下のリストで確認してくださいね。
患者さんへの声かけと体位:プライバシーと安楽を確保するコツ
フォーリーカテーテル挿入は、患者さんにとってデリケートな手技ですよね。
だからこそ、私たち看護師からの優しい声かけと、適切な体位の工夫がとっても大切なんです。
「大丈夫ですよ」「少しだけ頑張ってくださいね」といった声かけで、患者さんの不安を少しでも和らげてあげましょう。
プライバシーへの配慮も忘れないでくださいね。
患者さんへの声かけのポイント🗣️
- 手技の説明: 「これから尿を出す管を入れる処置を行いますね」など、簡潔に説明し、同意を得ましょう。
- 目的の明確化: 「尿量を正確に測るため」「手術中、ご自身でトイレに行けない間」など、なぜこの処置が必要なのかを伝えると、患者さんも納得しやすくなります。
- 不快感の告知と対処法: 「少し冷たいですよ」「痛みを感じたら教えてくださいね」と伝え、もし痛みを感じた場合の合図(例: 手を挙げるなど)を決めておくと安心です。
- プライバシーへの配慮: 「カーテンを閉めますね」「必要な部分だけ開けさせていただきますね」など、状況を伝えながら、できる限り露出を避けるように心がけましょう。
- リラックスを促す声かけ: 「深呼吸してくださいね」「お声がけしながら進めますからね」といった声かけで、患者さんの緊張を和らげましょう。
適切な体位の取り方🧍
患者さんがリラックスして、私たち看護師が安全に手技を行える体位を整えることが重要です。
- 女性の場合:
- 仰臥位で、両膝を曲げて開き、足の裏をベッドにつける「砕石位」が一般的です。
これは、尿道口を広げて視認しやすくし、カテーテルを挿入しやすくするためです。 - 患者さんが開脚しにくい場合は、無理強いせず、膝を少し曲げるだけでも構いません。
クッションなどを活用して、患者さんが楽な姿勢を取れるように工夫しましょう。
- 仰臥位で、両膝を曲げて開き、足の裏をベッドにつける「砕石位」が一般的です。
- 男性の場合:
- 仰臥位(あおむけ)で、下肢を軽く開いた状態が一般的です。無理に開脚させる必要はありません。
清潔操作の徹底!なぜ重要?どこまで気を付けるべき?
フォーリーカテーテルの挿入は、感染のリスクを伴う「清潔操作」が求められる手技の代表例です。
なぜこんなに清潔にこだわる必要があるかというと、尿路感染症(UTI)の中でも特に「カテーテル関連尿路感染症(CAUTI)」を予防するためなんです。
CAUTIは患者さんの身体に大きな負担をかけるだけでなく、入院期間の延長にもつながる重要な問題なので、私たちの手でしっかりと防ぎましょうね!
なぜ清潔操作がそんなに大切なの?
- 尿路感染症の予防:
尿道は体外と直接つながっており、細菌が侵入しやすい経路です。
カテーテルを挿入する際に細菌を持ち込んでしまうと、膀胱炎や腎盂腎炎など、重篤な尿路感染症を引き起こす可能性があります。 - 患者さんの安全:
感染症は患者さんの発熱や痛み、全身状態の悪化を招き、最悪の場合は敗血症に繋がることもあります。
清潔操作の徹底は、患者さんの命を守るための基本中の基本なんです。 - 合併症の予防:
不適切な清潔操作は、感染だけでなく、カテーテル留置期間中の皮膚トラブルや炎症など、他の合併症のリスクも高めます。
どこまで気を付けるべき?清潔操作のポイント
- 手洗いと手指消毒の徹底:
物品に触れる前、手袋を装着する前、手技の前後など、こまめな手洗いとアルコールによる手指消毒を徹底しましょう。
これが感染予防の第一歩です。 - 滅菌物品の適切な取り扱い:
- 使用直前に開封する: 物品は使用する直前に開封し、空気に触れる時間を最小限にしましょう。
- パッケージの確認: 開封前にパッケージに破れや水濡れがないか確認し、異常があれば使用しないこと。
- 触れる範囲の意識: 滅菌された物品(カテーテル、ガーゼ、手袋など)は、常に清潔野として確保された部分のみに触れるようにしましょう。自分の腕や服が清潔野に触れてしまうと、その時点で汚染となります。
- 清潔野の確保:
ドレープや滅菌シーツなどを使って、患者さんの尿道口周辺に清潔な範囲(清潔野)を作りましょう。
この清潔野の中では、滅菌手袋を装着した手以外は触れないように意識してくださいね。 - カテーテル汚染の回避:
カテーテルは滅菌された状態で提供されるため、挿入時には絶対に汚染させないように注意が必要です。
一度でも非清潔なものに触れてしまったら、新しいカテーテルに交換する勇気を持ちましょう。 - 陰部洗浄の徹底:
カテーテル挿入前には、必ず石鹸と微温湯で陰部洗浄を行い、尿道口周囲の清潔を保ちましょう。
これは感染予防のために非常に重要なステップです。 - 閉鎖式ドレナージシステムの維持:
カテーテルが挿入されたら、ドレナージバッグへの接続は一度行ったら外さない「閉鎖式」を基本とします。
不必要な切断や接続部の開放は、感染経路となりますので厳禁です。
清潔操作は、慣れるまでは「これで合ってるのかな?」と不安になることもありますが、一つひとつの手順の意味を理解して丁寧に行うことで、必ず身についていきます。患者さんの安全を守るためにも、一緒に頑張っていきましょうね!💪