1年目の転職は「受け入れる先がない・・・」「短期離職・・・」と悩んでいる看護師は多いのではないでしょうか?
しかし1年目から転職する看護師は増えており、時には早い決断が良かったという結果に繋がることも少なくありません。
本記事では看護師の1年目の転職について詳しく解説していきます。
メリットデメリットや転職を成功させるコツなど、役立つ情報を記載していますので、転職を考えている看護師はぜひ最後までご覧ください!
1年目で転職を考える看護師が増えている背景
日本でも働き方の多様化が進み、徐々に転職する人の割合は増えていますが、看護師は急激に増えている訳ではありませんが、少しずつ増加傾向にあります。
1年目の看護師に関しても同様で転職する人は少しずつ増えており、今後も増え続けると予想する見解が一般的です。
具体的な1年目の看護師の離職率とその背景について解説していきます。
1年目の看護師の離職率
| 時期 | 看護師1年目の離職割合 |
| 2021年 | 10.3% |
| 2022年 | 10.2% |
※参照:日本看護協会:2023年病院看護実態調査
10人に1人の割合で離職しています。
全職種と比較すると大卒1年目の離職率が12%ですので、看護師が高いという訳ではありません。
※参照:厚生労働省:新規学校卒業就職者の在職期間別離職状況
看護師1年目が転職を考える主な5つの理由

医療現場の厳しさだけでなく、教育体制の不備やキャリアの多様化が、看護師1年目の早期転職を後押ししています。
これは「忍耐力の欠如」ではなく、環境改善が追いついていない構造的な問題です。
職場が新人を支え、成長を促す体制を整えることが、離職防止に欠かせません。
1. 想像以上の業務負担と過重労働
看護学校や実習である程度の覚悟を持って入職しても、実際の現場は想定以上に多忙で、夜勤・残業・緊急対応などが連続します。体力・精神力の両面で負担が大きく、心身の疲労から早期退職を選ぶ人が少なくありません。
2. 教育・指導体制の不十分さ
新人教育が整った病院もありますが、現場によってはプリセプター制度が形骸化していたり、指導者が多忙で十分にフォローできないケースもあります。
「質問しにくい」「一人で業務を抱え込む」など、学ぶ環境が不十分だと不安が蓄積し、転職を検討しやすくなります。
3. 人間関係のストレス
看護職はチームワークが欠かせない一方、上下関係や先輩後輩の距離感に悩む新人も多く見られます。指導が厳しいだけでなく、パワハラや陰口などが重なると、短期間で職場に居づらさを感じやすくなります。
4. 理想と現実のギャップ
学生時代に抱いた「患者さんに寄り添いたい」という理想と、業務優先で時間に追われる現実との落差に悩むケースもあります。希望していた診療科に配属されない、看護観と病院方針が合わないなど、キャリア観のミスマッチが転職理由となります。
5. キャリア選択肢の広がり
近年は、転職サイトやエージェントを通じてクリニック・訪問看護・企業看護職など多様な働き方を知る機会が増えました。
「病院だけがキャリアではない」という情報が身近になったことで、早い段階で自分に合う職場を探そうと考える新人が増えています。
1年目看護師が転職するメリット

看護師が1年目で転職することは「早すぎる」「我慢が足りない」と捉えられがちですが、実際には早期だからこそ得られるメリットも多くあります。
キャリアを守りより良い環境で成長するための、前向きな選択肢として捉えることができます。
早い段階で環境をリセットできる
合わない職場で長く働き続けるよりも、早期に転職することでダメージを最小限に抑えられます。
心身の健康を守りストレスによる燃え尽きで、看護職自体を辞めるリスクを回避できる可能性が高いです。
忍耐力という面でみれば続けた方がいいですが、効率面で考えると早期退職した方が良く、最近ではそのような傾向も理解されやすくなっています。
第二新卒として採用されやすい
1年目であれば「基礎教育を受けたばかり」として、新人に近い扱いで受け入れてもらえる場合が多く、教育体制の整った病院への再就職が比較的スムーズです。
キャリアブランクが少ない分、面接でも「これから成長できる人材」として評価されやすい利点があります。
自分に合った職場を早期に見つけられる
看護の世界には病棟・外来・クリニック・訪問看護・企業看護など幅広い選択肢があります。
1年目で転職することで、自分の適性やライフスタイルに合った分野を早い段階で選び直すことができ、長期的なキャリア形成に有利です。
新しい職場で改めて学び直せる
現職で教育体制が整っていない場合でも、新人教育が手厚い職場に転職することで、基礎技術や知識を改めて学び直せます。
1年目であれば、スキルの「クセ」がつく前に正しい指導を受けられるのもメリットです。
キャリアへの意識が早く芽生える
「なぜ転職したいのか」「どんな看護を目指したいか」を考える過程で、自己分析が深まり、キャリアの方向性が明確になりやすいです。
これにより今後のスキルアップや資格取得など目標設定もしやすくなります。
1年目看護師が転職するデメリット

看護師にとって1年目の転職は、環境を変えて自分に合う職場を探すチャンスである一方、経験の浅さゆえのリスクや不利な点も存在します。
転職を検討する際は、以下のデメリットを理解したうえで行動することが重要です。
「忍耐力がない」と受け取られる可能性
転職先の面接では、「なぜ1年で辞めたのか」という質問が必ずあります。
理由が曖昧だと「ストレスに弱い」「またすぐ辞めるのでは」と見られ、採用側に不安を与えるでしょう。
しかし前向きな理由(学びたい分野、教育体制を求めてなど)を整理しておくことで面接官の不安を和らげることが可能です。
経験不足による即戦力への不安
1年目では看護技術や臨床判断の基礎がまだ定着していない場合が多く、転職先では即戦力として扱われることに不安が残ります。
教育制度が整っていない職場を選ぶと、「新人扱いされにくいのに仕事は中堅並み」というギャップに悩む可能性が高いです。
学びの機会を逃す
1年目は、基礎看護技術や病棟業務を幅広く経験できる最も成長しやすい時期です。
短期間で辞めると、急変対応や多様な症例への対応力など、初年度にしか得られない学びを取りこぼすリスクがあります。
給与・待遇面で不利になることも
1年目で転職すると、新人給与や初任給レベルから再スタートするケースが多く、昇給や賞与のタイミングがリセットされる可能性が高いです。
病院によっては退職金の支給対象年数を満たさないため、金銭的な損失が出ることもあります。
同僚・上司との信頼関係が築きにくい
短期間で職場を変えると、「また辞めるのでは」という目で見られ、人間関係を築くまで時間がかかる場合があります。
特に少人数のクリニックや訪問看護などでは、チームに馴染むまでの心理的ハードルが高くなることがあります。
転職を決断する前に確認したいこと

看護師1年目で転職を考えるとき、「今すぐ辞めたい」という気持ちだけで行動するのはリスクが高いものです。
まずは現状を冷静に見つめ自分のキャリアや生活にとって、ベストな選択かどうかを確認することが大切です。
以下のポイントを整理してみましょう。
現職で改善できる余地(部署異動、上司への相談)
- 師長や教育担当者に相談して部署異動やシフト調整が可能か確認する。
- 相談窓口(看護部、産業医、労働組合など)を活用して、職場内で解決できる道がないか検討。
- 異動やフォロー体制の改善で環境が変わる場合もあり、転職せずに済むケースもある。
まずは転職しないで済む方法を模索しましょう。
今の職場で続けられるようになればそれが一番です。
また結果転職に踏み切るにしても、今の職場を良くしようとしたことは、転職の際に話すと「続けようと努力した」ことは好印象となります。
退職時期・タイミング(ボーナス・年度末など)
- 退職後の生活費(最低2〜3か月分)を確保できるか。
- ボーナス支給日や退職金の条件を確認し、退職時期を慎重に計画。
- 健康保険や年金、雇用保険などの切り替え手続きも忘れずに準備する。
金銭的に余裕のないタイミングで辞めてしまうと、転職活動が思うようにいかないこともあります。
仕事を続けられる人は出来るだけ計画的に退職するようにしてください。
転職後のキャリアプラン(病院・クリニック・訪問看護など)
- 将来的にどの診療科や看護分野で成長したいか、3〜5年後のキャリア像をイメージ。
- 病棟、外来、クリニック、訪問看護など、どの環境が自分に合うのかを検討。
- 「教育体制が整った病院で基礎を学びたい」「夜勤の少ない働き方をしたい」など、譲れない条件を書き出して優先順位をつける。
転職する際に待遇面だけを見るのではなく、今後の自信がどういう看護師になりたいか、まとめておきましょう。
転職理由の自己分析(ストレス原因が職場なのか看護そのものか)
- 人間関係のストレス、教育体制の不十分さ、過重労働など、何が一番つらいのか具体的に言葉にする。
- 「夜勤が体力的にきつい」「学びたい診療科ではない」など、一時的な疲れなのか構造的な問題なのかを区別する。
転職の理由は1年目の転職でなくても必ず聞かれる質問ですので、必ずまとめておきましょう。
1年目転職を成功させるためのステップ
看護師1年目での転職は、経験不足による不安や採用側からの評価などハードルがある一方、早い段階で環境を見直すチャンスでもあります。
以下のステップを踏むことでリスクを最小限に抑え、次の職場で長く働ける転職を実現しましょう!
自己分析:転職理由と希望条件を整理
なぜ辞めたいのか?次の職場にはなにを求めるのか?書きまとめるなどして洗い出し整理しましょう。
例:教育体制/人間関係/夜勤の回数/希望診療科など
そしてネガティブな理由はポジティブな言い回しに変換しておいてください。
「残業が多すぎる」→「ワークライフバランスを重視したい」など
情報収集:転職サイト・看護協会・口コミで職場環境をチェック
看護師専用転職サイト、転職エージェント、看護協会、ハローワーク、口コミサイトを活用し転職先の情報を集めてください。
1年目の看護師は「教育体制・新人フォロー制度・夜勤体制・人員配置」などを中心に情報収集をすると良いでしょう。
出来るだけ実際に見学や説明会に参加して職場の雰囲気を確認したほうが良いです。
応募書類の準備:志望動機は前向きに、学びたい姿勢を強調
履歴書・職務経歴書では、短期間退職の理由を「キャリアアップ」や「もっとこういう看護師になりたいと感じた」などポジティブに記載してください。
そのため「学び直したい」「教育体制が整った環境で成長したい」など成長意欲を強調した方が好印象を得られやすいです。
自己PRは学生時代や現職で培ったスキルや姿勢を具体的に示しましょう。
面接対策:1年目退職の理由をポジティブに伝える
1年目退職の理由は「成長のため」「キャリア形成のため」と必ず質問されるので、前向きに説明できるようにまとめておいてください。
また前職のことも聞かれるので批判は避け、学んだことや反省点を伝えるようにしましょう。
「どんな看護をしたいか」「入職後の目標」など具体的なキャリアプランを伝えてください。
退職手続き:引継ぎや離職票など、トラブルを避ける段取り
就業規則に沿って1〜2か月前など、規則に沿うように退職意思を伝えましょう。
ボーナス・有給消化・社会保険切替の手続きスケジュールを確認し、引き継ぎを丁寧に行い、最後まで誠実な対応を心がけるようにしてください。
転職先選びのポイント
看護師1年目の転職は、基礎を学び直しながらキャリアを築く再出発です。
次の職場を選ぶ際は、働きやすさだけでなく「成長できる環境かどうか」を重視することで、再び早期離職を防ぎ、長く活躍できる道につながります。
以下のポイントを参考にしてください。
教育・研修制度が整っているか
プリセプター制度や新人研修が段階的に整備されているか?1年目・中途入職者向けに再教育プログラムがあるか?など、しっかりした新人教育が受けられる環境かどうかをチェックしてください。
またOJT(現場教育)だけに頼らず落ち着いて学べる、座学研修やスキルチェックの機会があるかどうかも重要です。
人員配置・残業・夜勤回数の実態
看護師配置がムリな体制で忙しすぎないか?夜勤体制は自身が望むようになっているか?(肉体的に無理したくない人は少なめ、給料が高い方が良い人は夜勤多めなど)
シフトの柔軟性(希望休、連休取得のしやすさ)も確認しておいた方が良いでしょう。
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- 応募先の実態など詳しく教えて貰うなど、転職後に後悔しないようにしてくれる感じが凄く伝わってきた。
- 決断力がない私にも毎回優しく対応してくれて嬉しかった。
転職に興味がある人も本気で転職を考えている人も、無料で相談できるエージェントなので損は一切ありません。
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まとめ
今回は看護師1年目の転職について詳しく解説してきました。
看護師1年目の転職は良くないことだと躊躇する人が多いですが、悪いことばかりではありません。
むしろ自身の合う職場に早くから移動することで、キャリアアップに繋がります。
実際に10人に1人の割合で1年目に離職していますので、決して珍しいことではありません。
しかし不安に感じることはムリありませんので、転職のプロに1度相談してみてはいかがでしょうか?