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【心電図で学ぶ】看護師が知っておくべき不整脈の種類と対応法📉🩺

こんにちは!看護学研究者のハルジローのジローです。
心電図を見て不整脈を判断することは、看護師としての重要なスキルです。でも、「この波形は何だろう?」と迷うこともありますよね。そんなときに役立つように、不整脈の種類、波形の特徴、そして対応法をわかりやすく解説します!

今回は、心房で発生する不整脈と、房室ブロックの2つを解説していきます!

この記事の活用のコツ💡

それぞれの波形をYouTubeで検索しながら実際の波形を確認すると、視覚的に理解が深まり効率的です。1つ1つの波形を見ながら学ぶことで、現場での応用力も向上します。さあ、楽しく学びながら心電図を理解していきましょう!

ハルジローの略歴

看護師&医学博士&研究者。集中治療を中心に国内外の学会で発表、英語論文を多数発表。若手研究者としての活動を広げる一方で、看護師向けの教育コンテンツの制作にも携わっています。

https://www.instagram.com/online_nursing_academy/

 

【PAC(上室性期外収縮)】早く出現する心房性波形🔍✨

PACは心房内で異所性興奮(通常の電気経路以外で発生した電気信号)が生じることで起こる不整脈です。心室伝導は正常なので、心電図ではNarrow QRS(幅の狭いQRS波)が見られます。

特徴💡

  • 心電図:Narrow QRS
  • リスク:散発的に出る場合は通常無害で、血行動態(体内の血液循環の安定状態)に問題は少ない

波形を見たときの考え方💭

「Narrow QRSで散発的だな。今は特に問題なさそう。経過観察しておこう!」

対応方法🛠️

  1. 心電図記録:「PAC散発」と記載
  2. 経過観察:血圧や症状に変化がない場合は観察を継続

 

【AF(心房細動)】P波が消失!要注意な波形⚠️

AFは心房の電気的な無秩序な興奮によって、P波が消失し、不規則なf波が現れる不整脈です。長期間続くと血栓(血液が固まって塊になること)が形成されるリスクがあります。

特徴💡

  • 心電図:P波が消失し、不規則なR-R間隔とf波が現れる
  • リスク:血栓形成や脳梗塞のリスクが高まる

波形を見たときの考え方💭

「P波がない。f波が見えるしR-R間隔も不規則。これはAFだな。報告しよう!」

対応方法🛠️

  1. 報告:心電図波形を記録し、医師に迅速に報告
  2. バイタル確認:血行動態を保てているかチェック

 

【AFL(心房粗動)】鋸歯状F波が特徴🪚✨

AFLは心房が規則的に速く収縮し、心電図に鋸歯状のF波が現れる不整脈です。伝導比(例:2:1)が一定の場合、R-R間隔も規則的になります。

特徴💡

  • 心電図:基線に沿った鋸歯状のF波が連続して出現
  • リスク:血栓形成リスクが高く、早めの対応が必要

波形を見たときの考え方💭

「F波が鋸歯状。伝導比はどうなっている?報告して確認しよう。」

対応方法🛠️

  1. 心電図記録:波形を記録し、報告
  2. 血行動態の確認:血圧や脈拍をチェック

 

【PSVT(発作性上室性頻拍)】突然速くなるリズム

PSVTは、心房や房室結節(心臓の電気信号を調整する部位)で突然始まり、突然終わる頻拍性の不整脈です。QRS波が狭く(Narrow QRS)、短時間で洞調律に戻ることが一般的です。

特徴💡

  • 心電図:Narrow QRSで非常に速いリズム
  • リスク:急性の危険性は低いが、繰り返す場合は注意

波形を見たときの考え方💭

「突然速くなった!Narrow QRSだし、安定している間に報告だ。」

対応方法🛠️

  1. 記録:「PSVT」として心電図を記録
  2. 報告:医師に迅速に波形を共有

 

【Ⅰ度房室ブロック】PR間隔延長を見逃さない👀📏

Ⅰ度房室ブロックは、PR間隔が延長(0.21秒以上)する伝導異常です。ただし、すべてのP波がQRS波を伴っており、血行動態への影響は少ないのが特徴です。

特徴💡

  • 心電図:PR間隔が延長(1マス以上)
  • リスク:症状がなければ問題ないことが多い

波形を見たときの考え方💭

「PR間隔が長いけど、すべて伝導されている。これはⅠ度房室ブロックだな。」

対応方法🛠️

  1. 記録:「PR延長」として心電図を記録
  2. 経過観察:血行動態が安定していれば観察を継続

 

【Wenckebach型 II度房室ブロック】PR間隔が徐々に延長🔄📏

Wenckebach型 II度房室ブロックは、PR間隔が徐々に延長し、最終的にQRS波が脱落する特徴を持つ不整脈です。

特徴💡

  • 心電図:PR間隔が1拍ごとに延長し、突然QRS波が欠落
  • リスク:多くの場合、予後は良好だが、適切な観察が必要

波形を見たときの考え方💭

「PR間隔が伸びている。次にQRS波が消えるな。Wenckebach型だ。」

対応方法🛠️

  1. 心電図記録:記録し、「Wenckebach型」として報告
  2. バイタル確認:血圧や脈拍を観察し、必要に応じて経過観察

 

【Mobitz II型 II度房室ブロック】突然のQRS脱落に注意⚠️❌

Mobitz II型 II度房室ブロックでは、PR間隔が一定であるにもかかわらず、突然QRS波が脱落します。この不整脈は完全房室ブロック(Ⅲ度房室ブロック)に進行するリスクが高いです。

特徴💡

  • 心電図:PR間隔が一定で、突然QRS波が消失
  • リスク:重症化しやすく、迅速な対応が必要

波形を見たときの考え方💭

「PR間隔が一定だ。でもQRSが突然消えている!進行する前に対応しよう。」

対応方法🛠️

  1. 記録と報告:波形を記録し、迅速に報告
  2. 緊急対応:血圧と症状をチェックし、ペースメーカー準備も検討

 

【Ⅲ度房室ブロック】心房と心室が完全に分離⚡💔

Ⅲ度房室ブロック(完全房室ブロック)は、心房から心室への電気伝導が完全に途絶えた状態です。P波とQRS波がそれぞれ独立して発生し、心拍数が極端に低下します。

特徴💡

  • 心電図:P波とQRS波が独立して現れる
  • リスク:心拍出量が大幅に低下し、失神やショック状態を引き起こす可能性が高い

波形を見たときの考え方💭

「P波とQRS波がバラバラのリズムで現れている。完全房室ブロックだ、直ちに対応しよう!」

対応方法🛠️

  1. 緊急報告:心電図を記録し、速やかに医師に連絡
  2. ペースメーカー準備:速やかに治療の準備を進める
  3. バイタル確認:血圧、脈拍、意識レベルを継続して観察

 

【洞不全症候群(SSS)】脈が急に止まる現象💔🕒

洞不全症候群(SSS)は、洞結節(心臓の正常な電気信号の発生源)が機能不全を起こし、心拍が一時停止する不整脈です。頻脈-徐脈症候群(急激な心拍変動)が見られるケースもあります。

特徴💡

  • 心電図:P波が消失し、脈が途切れるように感じられる
  • リスク:全身の血流が不安定になり、重症例ではペースメーカーの挿入が必要

波形を見たときの考え方💭

「P波がない!徐脈になっているし、症状が悪化する前に報告だ。」

対応方法🛠️

  1. 緊急報告:波形を記録し、医師に報告
  2. バイタル確認:血圧、脈拍、症状を継続的に観察
  3. 治療対応:ペースメーカー挿入を視野に入れる

 

最後に🌟

心電図は、看護師が患者の命を守るために必須のツールです。この記事を通じて、不整脈に対する理解が深まり、実際の現場で役立つ知識を身につけていただけたら幸いです。

最後に、不整脈チェックリストをお届けします!

ハルジローでした!ぜひ、今回学んだ内容を日々の臨床で活用してください✨
次回も看護現場で役立つ情報をお届けします!

最後までお読みいただきありがとうございました🌟📚

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