
「胸がギューッと痛む…これって“急性”なの?」
「72時間ルールって聞くけど、どうやって確かめるの?」
「陳旧性とか亜急性とか、結局どこが違うの?」
そんなモヤモヤ、ありませんか?🩺💭
この記事では
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急性心筋梗塞と“ただの”心筋梗塞、時間軸でズバッと比較
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🚑 5秒で判断できる“急性チェックリスト”
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🌓 見逃し注意!亜急性期・陳旧性のサインと診断基準
が分かりますよ♪
急性心筋梗塞は「発症から72時間以内に心筋壊死が進行している状態」で、治療の緊急度が桁違い。症状の質+心電図のST変化を押さえれば5秒で“急性”を見抜けます。
亜急性(3日〜1か月)・陳旧性(1か月以降)は合併症と再発リスクがカギ!
この記事では、発症タイミング別の病態変化・検査ポイント・患者家族への説明トークまで、現場で即使えるコツをギュッとまとめてお届けしますね😊
🩺急性心筋梗塞と心筋梗塞って何が違うの?時間軸でサクッと理解!
「急性心筋梗塞と心筋梗塞の違いを “パッ” と説明して」と聞かれること、現場でも多いですよね😊
ここでは時間軸をキーに、急性→亜急性→陳旧性へと変わる流れをやさしく紐解きます。
まずは基礎メカニズムから見ていきましょう✨
冠動脈が詰まると何が起こる?30秒メカニズム解説 ❤
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冠動脈プラーク破裂:動脈硬化プラークが裂け、血小板が一気に集合🩸
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血栓形成:瞬時に“ふた”をつくり血流ストップ🚫
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心筋虚血→壊死へ:酸素が届かず、20〜30分で壊死が始まる⚡
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心機能低下と不整脈:壊死部位が広がるほどポンプ機能ダウン+致死性不整脈リスク⬆️
ポイント:裏返せば「プラーク破裂+血栓をいかに早く溶かすか」が急性期治療のすべてです。
・狭心症→血管が細くなって一時的に酸素が足りなくなる
・心筋梗塞→血管が詰まって血流が止まって、心筋が壊死する
「急性」はいつ始まりいつ終わる?72時間ルール⏰
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定義:発症(症状・バイオマーカー・ECG変化の最初の認知)から72時間以内に壊死進行が認められる状態。
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臨床的意味
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治療:再灌流(PCI/CABG)・抗血栓療法は分単位で効果が変わる
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看護:モニタリング項目(ST波形・血圧・SpO₂)の頻回観察必須
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終わりのタイミング:72時間を過ぎると壊死範囲は固定化。ここから“亜急性期”へステージが移行します💡
➡️ 亜急性・陳旧性との時間軸早見表📊
フェーズ | 時間目安 | 病態の主軸 | ECG変化の例 | 主な看護ポイント |
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急性期 | 0〜72 h | 壊死進行・不整脈頻発 | ST上昇/新規Q波 | 再灌流直後の合併症監視 |
亜急性期 | 発症3 日〜1 か月 | 炎症吸収&瘢痕形成 | ST低下・T波陰転 | 心破裂・心不全兆候を早期発見 |
陳旧性 | 1 か月以降 | 心筋リモデリング固定 | 永続Q波 | 生活指導・再発予防💊 |
覚え方:「さん(3日)いち(1か月)で しん(陳旧)きゅう(急性)卒業」👩⚕️✨
心筋壊死の進行ステップを図解
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0〜30 分:可逆的虚血→ATP枯渇⚠️
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30 分〜2 h:心筋細胞膜破綻、トロポニン上昇開始📈
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2〜12 h:壊死拡大+周辺に炎症帯形成🔥
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12 h〜24 h:肉眼的に壊死境界明瞭化
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1〜3 日:白血球浸潤→軟化期(心破裂リスク↑)
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1 週以降:線維化→瘢痕化🩹
症状・検査値の変化タイムライン🩻
項目 | 発症直後~数時間 | 4~6時間 | 12時間~1日 | 1日~数日 | 1週間以降 |
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胸痛・圧迫感 | 突然出現・30分以上 | 強い | 一部軽減 | 消失傾向 | 通常は消失 |
CK-MB(酵素) | 正常~少し↑ | 明らかに↑ | ピーク | ↓ | 正常化 |
トロポニン | 少し↑ | 明らかに↑ | ピーク | 高値維持 | 1週間ほど高値維持 |
心電図 | 尖鋭T波/ ST上昇 | 異常Q波出現 | T波陰転 | 徐々に戻る | 一部で異常Q波残存 |
1 週〜 | 息切れ・浮腫 | 正常化 | 正常化 | 永続Q波 |
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※無症状例もあり(高齢者・糖尿病患者など)
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酵素やトロポニンは発症から数時間で中央値に達し、CK-MBは再梗塞の指標にも活用されます。
このタイムラインを覚えておくと、“いつの発症なのか” を検査値から逆算できますよ😊
まとめ
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急性期=治療ラッシュ、72 hが勝負!
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亜急性期=“隠れ合併症”警戒、遠隔モニタも有効。
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陳旧性=再発&心不全予防フェーズ、生活指導で力を発揮❤