
「患者さんの“顔の左右差”や“嚥下のムセ”を見て、どの神経が関係してるのか分からない…」
「ラウンド中に“脳神経の観察ポイントを報告して”って言われても、自信がなくて💦」
「脳神経12対って覚えたけど、実際のケアにどう活かせばいいの?」
そんな現場の“もやもや”を感じていませんか?👩⚕️
📘この記事で分かること
- 脳神経とは何か?(中枢神経との違いもやさしく)
- 12対の脳神経の名前と働きを一覧で整理
- 感覚・運動・混合の分類を簡単に理解するコツ
- 看護に活かせる覚え方・語呂合わせ🧩
結論👉
脳神経は、「どの感覚や動きをコントロールしているか」をセットで覚えると理解しやすくなります✨
12対それぞれの働きを整理しておくことで、「顔の左右差」「瞳孔の異常」「嚥下時のムセ」などを見たときに、
どの神経が関係しているのかイメージできるようになります🩺
📄この記事では
脳神経12対の基本知識を、現場で使える形で整理します。
解剖だけで終わらず、「観察→判断→ケア」に活かせるよう、症状の関連や見極め方をやさしく解説していきます💡
脳神経が苦手だった方も、この記事で“使える知識”として身につけましょう✨
🧠 脳神経とは?|中枢神経と末梢神経のちがいをやさしく解説
「脳神経」って、なんとなく難しそうな響きがありますよね💦
でも、実は私たちが“見る・聞く・話す・食べる”といった日常動作を支えてくれている、とっても大切な神経なんです。
この章では、脳神経の基本から、脊髄神経との違い、そして看護にどう関わるのかをやさしく整理していきます🩺✨
🩺 脳神経の定義とは?脊髄神経とのちがいを整理
脳神経とは、脳から直接出て全身に信号を送る神経のことです。
私たちの体には「中枢神経」と「末梢神経」がありますが、脳神経はそのうちの末梢神経の一部に含まれます。
分類 | 含まれる部位 | 主な働き | 代表的な神経 |
---|---|---|---|
中枢神経 | 脳・脊髄 | 体全体の司令塔として情報を統合・判断 | 大脳・小脳など |
末梢神経 | 脳神経・脊髄神経 | 中枢からの命令を体に伝える | 嗅神経・顔面神経など |
🧩 つまり…
-
脳神経 → 「脳から出ている末梢神経」
-
脊髄神経 → 「脊髄から出ている末梢神経」
脳神経は頭や顔の動き、感覚を担当しており、12対(左右で24本)存在します。
その多くが「感覚」と「運動」の両方に関わるため、顔の表情や嚥下など“人らしい動作”を支える神経群といえます💗
🧬 脳神経はどこから出ている?脳のどの部分とつながるの?
脳神経は、脳の中でも大脳・間脳・中脳・橋・延髄というさまざまな部位から出ています。
それぞれの神経がどの部位から出ているかによって、障害時の症状が異なるのが特徴です。
脳の部位 | 主に出る脳神経 | 主な働きの例 |
---|---|---|
大脳 | 嗅神経(Ⅰ) | においを感じ取る |
間脳 | 視神経(Ⅱ) | 視覚情報を伝える |
中脳 | 動眼神経(Ⅲ)、滑車神経(Ⅳ) | 眼球の動き・瞳孔の調整 |
橋 | 三叉神経(Ⅴ)、外転神経(Ⅵ)、顔面神経(Ⅶ)、内耳神経(Ⅷ) | 顔の感覚、表情、聴覚、平衡感覚 |
延髄 | 舌咽神経(Ⅸ)、迷走神経(Ⅹ)、副神経(Ⅺ)、舌下神経(Ⅻ) | 嚥下、発声、舌・肩の運動 |
👀 例えば、延髄から出ている「迷走神経」が障害を受けると、嚥下困難や嗄声(声のかすれ)が生じます。
つまり、「どの部位からどんな神経が出ているのか」を知っておくと、症状から障害部位を推測できる観察力が身につくんです。
🧩 脳神経と末梢神経の関係を図で理解しよう
脳神経と脊髄神経は、どちらも「末梢神経」ですが、出発点と担当範囲が異なります。
分かりやすくたとえると、こんなイメージです👇
💡 たとえで理解!
- 🧠 脳神経 … 脳から顔や喉に伸びる“短距離ルート”🚉
- 🧬 脊髄神経 … 脳から体・手足に伸びる“長距離ルート”🚗
脳神経は、表情・発声・嚥下・視覚・聴覚など、人らしい動きや感覚をコントロールしています。
そのため、脳神経の理解は“知識”というよりも、患者さんの「変化を見抜く力」につながるんです✨
💡 看護での活かし方:脳神経を理解すると観察が変わる❤
脳神経を覚える目的は、単なる暗記ではありません。
「どの神経がどの働きをしているか」を理解することで、観察時に次のような“早期変化”に気づけるようになります👇
観察できるサイン | 関連する脳神経 | 考えられる変化の例 |
---|---|---|
顔の左右差 | 顔面神経(Ⅶ) | 顔面麻痺・表情筋の低下 |
瞳孔の左右差 | 動眼神経(Ⅲ) | 脳圧上昇・脳幹障害の可能性 |
嚥下時のムセ | 舌咽・迷走神経(Ⅸ・Ⅹ) | 嚥下障害・誤嚥リスク |
👩⚕️ 看護師として、患者さんの表情や声のトーン、まばたきの様子を観察することは多いですよね。
それらはすべて脳神経の働きが関係しているんです。
だからこそ、脳神経を理解していると「この症状はどの神経かも?」と、一歩先を読むケアができるようになります✨
🩷 まとめ|脳神経の理解は“観察力アップ”の第一歩
脳神経は、脳から直接出ている12対の神経で、顔や喉、感覚などに深く関わっています。
中枢神経とのつながりを理解することで、症状から原因を考える“臨床力”が育ちます👀
次の章では、脳神経12対それぞれの名前と働きを一覧で整理していきます📘✨
「名前が覚えられない…」という方も安心してください❤
表と語呂合わせで、スッと頭に入るように解説しますよ!
🧩 脳神経は全部で12対!名前と役割を一覧でチェック
脳神経は全部で12対(左右で24本)あり、それぞれが感覚・運動・またはその両方の働きを担っています。
「名前が難しくて覚えられない💦」という声をよく聞きますが、
ポイントは“順番・働き・関係する感覚”をセットで理解することなんです🧠✨
この章では、12対の脳神経の名前・番号・働き・分類(感覚/運動/混合)を表で整理し、
覚えやすい語呂合わせも一緒に紹介していきます❤
🧠 12対の脳神経の名前と主な働き
下の表は、脳神経の番号順にまとめた一覧です👇
番号 | 神経の名前 | 主な働き | 分類 |
---|---|---|---|
Ⅰ | 嗅神経 | においを感じ取る | 感覚 |
Ⅱ | 視神経 | 視覚情報を伝える | 感覚 |
Ⅲ | 動眼神経 | 眼球を動かす・瞳孔を調節する | 運動 |
Ⅳ | 滑車神経 | 眼球の上斜筋を動かす | 運動 |
Ⅴ | 三叉神経 | 顔の感覚・咀嚼運動 | 混合 |
Ⅵ | 外転神経 | 眼球を外側に動かす | 運動 |
Ⅶ | 顔面神経 | 表情筋の運動・涙・唾液分泌・味覚 | 混合 |
Ⅷ | 内耳神経 | 聴覚と平衡感覚を伝える | 感覚 |
Ⅸ | 舌咽神経 | 味覚・嚥下・唾液分泌 | 混合 |
Ⅹ | 迷走神経 | 嚥下・発声・内臓の働きの調節 | 混合 |
Ⅺ | 副神経 | 肩や首の運動(僧帽筋・胸鎖乳突筋) | 運動 |
Ⅻ | 舌下神経 | 舌の運動 | 運動 |
👩⚕️この表を使うと、
「どの神経が感覚?運動?」
「どんな動作に関係しているの?」
といった疑問がスッと整理できます✨
🩺 感覚・運動・混合の分類を覚えよう
12対の脳神経は、働きによって3つに分類されます👇
分類 | 含まれる神経 | 主な機能 |
---|---|---|
感覚神経 | Ⅰ嗅・Ⅱ視・Ⅷ内耳 | におい・視覚・聴覚・平衡感覚など |
運動神経 | Ⅲ動眼・Ⅳ滑車・Ⅵ外転・Ⅺ副・Ⅻ舌下 | 眼球・舌・首などを動かす |
混合神経 | Ⅴ三叉・Ⅶ顔面・Ⅸ舌咽・Ⅹ迷走 | 感覚と運動の両方を担う |
💡この表を見ると、
感覚だけの神経は3つ(Ⅰ・Ⅱ・Ⅷ)、
運動だけは5つ(Ⅲ・Ⅳ・Ⅵ・Ⅺ・Ⅻ)、
そして両方(混合)は4つ(Ⅴ・Ⅶ・Ⅸ・Ⅹ)という構成になっているのが分かります。
🧩 語呂合わせで楽しく暗記❤
看護学生や新人さんの間でよく使われる語呂を紹介します👇
💬 覚え方(番号+神経名)
「嗅いで 見る 動く 滑る 三叉で 外に 顔 見せ 舌迷って 副の舌」
(Ⅰ嗅・Ⅱ視・Ⅲ動眼・Ⅳ滑車・Ⅴ三叉・Ⅵ外転・Ⅶ顔面・Ⅷ内耳・Ⅸ舌咽・Ⅹ迷走・Ⅺ副・Ⅻ舌下)
少しリズムで覚えるだけでも、テスト前やラウンド中に「あ、これ顔面神経だ!」とスッと出てくるようになりますよ🧠🎵
💬 覚え方のコツ|関連動作と結びつけて記憶❤
脳神経は、動作や感覚と関連づけると記憶に残りやすいです。
関連動作 | 関わる神経 | 覚え方ヒント |
---|---|---|
においを嗅ぐ | 嗅神経(Ⅰ) | 「香り=Ⅰ番」🍃 |
ものを見る | 視神経(Ⅱ) | 「視る→Ⅱ(に)」👀 |
目を動かす | 動眼(Ⅲ)+滑車(Ⅳ)+外転(Ⅵ) | 3つの“目”のチーム👁️ |
食べる・噛む | 三叉(Ⅴ)+舌咽(Ⅸ) | 「5(ご)飯を噛む・9(きゅう)味を感じる」🍴 |
顔を動かす | 顔面神経(Ⅶ) | 「笑顔=Ⅶ(なな)」😊 |
聞く・バランスをとる | 内耳神経(Ⅷ) | 「耳=Ⅷ(はち)」👂 |
飲み込む・話す | 迷走(Ⅹ)+舌下(Ⅻ) | 「10(とお)る声・12(じゅうに)舌で話す」💬 |
💡 看護に活かすポイント
看護師にとって脳神経の理解は、観察力と早期発見力を高める武器になります🩺
例えば、
-
顔面神経(Ⅶ)が障害されると→顔の左右差、まばたき困難
-
迷走神経(Ⅹ)が障害されると→嚥下困難、嗄声、ムセ
-
動眼神経(Ⅲ)が障害されると→瞳孔の左右差、眼球運動制限
これらは日常の観察の中で“気づけるサイン”です。
つまり、脳神経を知っている看護師ほど、異変に早く気づけるということなんです✨
🩷 まとめ|12対の脳神経を整理して“観察力アップ”へ
脳神経は12対あり、それぞれが感覚・運動・混合の役割をもっています。
すべてを一度に暗記しようとせず、「働き」と「関わる動作」をリンクさせて覚えることがポイントです📚
「覚える」から「使える」知識へ――
次の記事では、これらの脳神経を感覚・運動・混合の働き別に整理していきましょう👀✨
<参考・引用>