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中心静脈カテーテル管理【基礎マスター編】 〜毎日の手順に自信がつく!〜

「CVCの患者さんを受け持ったけど、手順が多くて不安…😥」「消毒やルート交換、手順はマニュアルにあるけど、これで本当に合ってるのかなっていつもドキドキする」「先輩に『これ、なんでこうするか分かる?』って聞かれて、うまく答えられなかったな…💦」

そう思う方もいるかもしれません。
毎日のお仕事、本当にお疲れ様です!
CVC管理は患者さんの命に直結するからこそ、緊張しますし、一つひとつのケアに不安を感じてしまいますよね。

この記事では

  • CVCの目的や種類といった「基本のキ」
  • 消毒・ルート交換の正しい手順とその根拠(なぜ?)
  • カテーテルを詰まらせない!フラッシュ&ロックのコツ

が分かりますよ♪

 実は、CVC管理の不安をなくす一番の近道は、手順の丸暗記ではなく、「なぜこのケアが必要なのか?」という根拠を一つひとつ理解することなんです✨

この記事では、CVC管理にまだ慣れていないあなたが自信を持ってケアできるよう、目的や種類といった基本の知識から、日々の消毒やルート交換の具体的な手順とその根拠まで、動画や図解をたっぷり使って分かりやすく解説します!
一緒に不安を解消していきましょう💪😉

応用編はこちら★

そもそもCVCって何だっけ?🤔 目的がわかれば管理のキホンが見えてくる!

CVC管理の手順を覚える前に、まずは「そもそもCVCってどんなもの?」という基本の「き」から一緒におさらいしてみましょう!
目的や種類がわかると、日々のケアの重要性もグッと理解しやすくなりますよ😉

CVCはただの点滴じゃない!目的別に見る3つの大切な役割✨

CVC(中心静脈カテーテル)は、首や胸、足の付け根などにある太い静脈(中心静脈)まで届く、長くて特別なカテーテルのこと。
末梢の細い血管ではすぐに血管炎を起こしてしまうようなお薬も、血流の多い中心静脈からなら安全・確実に投与できる、とっても大切なルートなんです!

CVCの主な役割 なぜCVCが必要なの?🤔
①高カロリー輸液の投与 濃度の高い栄養は、末梢血管だとダメージが大きすぎるから。
②刺激の強い薬剤の投与 抗がん剤など、血管への刺激が強い薬を安全に投与するため。
③中心静脈圧(CVP)の測定 体内の水分量を評価する大事な指標をモニタリングするため。

どこから入れてるの?代表的な穿刺部位ベスト3とその理由

「首から入ってる人もいれば、胸からの人もいる…何が違うの?」って思いますよね。
穿刺部位は、患者さんの状態や目的に合わせて、感染や合併症のリスクが一番低い場所を選んでいるんです。
それぞれの特徴を知っておくと、観察のポイントもわかってきますよ!

穿刺部位 メリット😊 デメリット・注意点😥
内頸静脈<br>(首) ・穿刺が比較的しやすい<br>・緊急時にも選択されやすい ・首が動かしにくく違和感が出やすい<br>・ドレッシング材が剥がれやすい
鎖骨下静脈<br>(胸) ・患者さんの違和感が少ない<br>・感染リスクが比較的低い ・気胸のリスクがある<br>・穿刺の難易度がやや高い
大腿静脈<br>(足の付け根) ・心肺蘇生中など緊急時に穿刺しやすい ・感染や深部静脈血栓症のリスクが高い<br>・長期留置には不向き

「ポート」と「PICC」って何が違うの?💭 いまさら聞けないカテーテルの種類まとめ

「CVC」と一言で言っても、実はいくつか種類があります。
「〇〇さん、ポートだから!」なんて言われても、それぞれの違いがわかっていれば安心ですよね。
代表的な3つの違いを見てみましょう!

種類 見た目・挿入場所 特徴 主な用途
非トンネル型CVC 首や胸、足の付け根から直接カテーテルが出ている 短期間の留置で使われる一般的なタイプ 入院中の短期的な輸液管理など
PICC(ピック) 腕からカテーテルが挿入されている 腕から挿入できるので患者さんの負担が少ない 数週間~数ヶ月の比較的長期な点滴治療
CVポート 皮膚の下に本体を埋め込み、使う時だけ針を刺す 完全に皮下に埋め込むので、入浴もOK!日常生活の制限が少ない 抗がん剤治療など、長期間の間欠的な点滴治療

【動画で見てわかる!】日々のCVC管理、その一手間には全部ワケがあるんです🔍

お待たせしました!いよいよ実践編です✨
毎日の消毒やルート交換、手順を覚えるだけでも大変ですよね💦
でも、一つひとつの手順には「感染を防ぐ」「閉塞させない」といった大切な意味があります。
その「なぜ?」がわかると、ケアがもっと楽しく、もっと安全になりますよ!

感染は絶対防ぐ!🛡️ 刺入部ケア(消毒とドレッシング交換)の鉄則

CVC管理で一番怖いのが、カテーテル関連血流感染症(CRBSI)です。
だからこそ、刺入部のケアは超・重要!正しい手順と観察ポイントをしっかり押さえましょう。

【手順動画あり】フィルムドレッシング交換のステップ・バイ・ステップ

  1. 準備:しっかり手指消毒!必要な物品を清潔野に準備します。
  2. 除去:患者さんに皮膚を抑えてもらいながら、ドレッシングを優しく剥がします。
  3. 消毒:消毒薬で刺入部を中心に、円を描くように外側へ消毒!
  4. 乾燥:消毒薬がしっかり乾くまで待つのが超重要!(濡れてると感染&剥がれの原因に)
  5. 貼付:新しいドレッシングを、シワができないように密着させて貼ります。
  6. 記録:貼付した日付を忘れずに記入しましょう!

なぜこの消毒薬?根拠がわかる消毒薬の選び方

「なんでポビドンヨードじゃなくて、クロルヘキシジンが多いんだろう?」と思ったことありませんか?
実は、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)のガイドラインで、「0.5%を超える濃度のクロルヘキシジンアルコール製剤」が強く推奨されているんです。
消毒効果の持続時間が長いのが理由なんですよ。

観察ポイントはココ!刺入部の「正常な状態」と「ヤバいサイン」

ドレッシング交換の時は、刺入部をよーく観察する絶好のチャンス!
このサインを見逃さないで!

状態 観察ポイント
正常な状態😊 ・皮膚の色に変化なし
・腫れ、熱感、痛み、浸出液なし
ヤバいサイン🚨 発赤(赤くなっている)
腫脹(腫れている)
疼痛(痛みがある)
熱感(熱を持っている)
膿性分泌物(膿が出ている)

 安全第一!ルート交換を確実に行うためのチェックリスト✅

ルート交換って物品も多いし、清潔操作もあって緊張しますよね…!
準備を万全にして、焦らず安全に行いましょう。

準備で8割決まる!物品準備と患者さんへの声かけのコツ

焦らないために、必要な物品は事前にチェックリストで確認!
患者さんには「点滴の管を新しくきれいにしますね。
少しの間、お顔を横に向けてもらえますか?」など、これから何をするのか、どう協力してほしいのかを具体的に伝えるのが、安心感につながりますよ❤

最も危険な空気塞栓を防ぐ!体位の工夫と手技中のポイント

これだけは絶対守ってほしいのが空気塞栓の予防です!
空気が血管に入ると、命に関わることも…。

  • 体位:可能な限りトレンデレンブルグ体位(頭を低くする)をとってもらい、静脈圧を上げて空気が入りにくくします。
  • 呼吸:ルートを外す時・繋ぐ時は、患者さんに息を止めてもらうか、息を吐きながら行いましょう!

「いつ交換するの?」根拠に基づくルート交換のタイミング

「このルート、いつ交換だっけ?」と迷うこと、ありますよね。
施設基準によりますが、CDCガイドラインでは「感染予防のために96時間より短い間隔で交換する必要はない」とされています。
つまり、最低でも4日間は使える計算ですね。
問題がなければ7日でも可ともされているようです。

ドレッシング材の交換頻度は?

ルート交換については、問題がなければ7日も可でしたよね。
ドレッシング材については

  • 滅菌ガーゼ:2日に1回交換
  • 滅菌フィルム材:7日に1回交換

とされています。(分泌物が多い時には適宜交換が必要です)
よって、週に1回、ルートと滅菌フィルム材を交換すればよいでしょう。

※小児領域では、ドレッシング剤にズレが生じておらず、刺入部の問題もない場合は、定期的なドレッシング剤の交換は不要です。

カテーテルを詰まらせない!💪 正しいフラッシュ&ロックの神ワザ

せっかく入れた大切なルート、閉塞させてしまったら大変!正しいフラッシュ&ロックの技術は、CVC管理の基本中の基本です。

【手順動画あり】陽圧ロックのキホン!正しいパルシングフラッシュのやり方

 陽圧ロックとは、カテーテル内に血液が逆流して固まるのを防ぐために、シリンジを外す最後の瞬間までグッと圧をかけ続けるテクニックのこと。その前にパルシングフラッシュ(脈動的フラッシュ)を行うのが効果的! 3mLずつ「押しては止め、押しては止め」を繰り返すことで、カテーテル内に渦巻き状の流れ🌀を作って、内側の汚れをしっかり洗い流すイメージです。

「生食ロック」と「ヘパリンロック」結局どっちがいいの?

昔はヘパリンロックが主流でしたが、今はどうなのでしょうか?

種類 特徴 注意点
生食ロック 手技がシンプル。出血リスクのある患者さんにも安全。 最近の推奨はこちらが主流!
ヘパリンロック 抗凝固作用で閉塞予防効果が高い。 ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)や出血のリスクがある。

医師の指示に従ってフラッシュするのが無難です。

  • 逆血の有無:逆血がなければ、閉塞の可能性大!
  • 逆血の抵抗:シリンジを引くのが固い場合、カテーテルが何かにあたっているか、血栓ができ始めているかも?
  • 逆血の色や性状:サラサラの血液か、ドロっとしているか?色はおかしくないか?

基本がわかればもう安心!明日からのCVC管理に自信を持とう💪

ここまで本当にお疲れ様でした!
基本的な手順と、その裏にある「なぜ?」という根拠が、だいぶ頭に入ってきたのではないでしょうか?✨
全部を一度に覚えるのは大変ですが、大事なポイントを押さえるだけで、ケアの質は格段にアップしますよ。

 【今日のまとめ】毎日のケアで絶対押さえるべき3つのこと

色々お話しましたが、明日からのケアで特に意識してほしいのはこの3つです!

  1. 「なぜ?」を考える癖をつけること🤔
  2. 刺入部の観察をサボらないこと👀
  3. 確実な陽圧ロックで閉塞を防ぐこと💪

次は応用編へ!合併症とトラブル対応も学んでCVCマスターになろう

基本をマスターしたら、次のステップに進んでみませんか?
下の記事(応用編)では、もっと怖い合併症や「困った!」という時のトラブル対応について詳しく解説しています。
こちらも読んで、さらに自信をつけてCVCマスターを目指しましょう!

➡️【記事②へのリンク】CVC管理【応用・トラブル対応編】〜“ヤバいサイン”を見抜く!〜

<参考・引用>
ナスナス
メディコン
レヴァウェル看護師
医科学出版社
血管内留置カテーテル由来感染の予防のためのCDCガイドライン 2011

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