採血で駆血帯って、結局いつ外すのが正解なんだろう…。
血が出たらすぐ?抜針の直前?先輩によって言うことが違って、毎回ちょっと不安になりますよね。
この記事では
- 採血で駆血帯を使う目的
- 駆血帯を外す正しいタイミングと判断基準
- 新人看護師が迷いやすいポイントと考え方
が分かりますよ♪
結論👉
採血の駆血帯は、抜針前には必ず外す一択。
この記事では、採血時に駆血帯を外すタイミングを「暗記」ではなく、「理由と判断」で理解できるよう、やさしく解説します😊
採血で駆血帯を使う目的とは
採血のとき、何となく当たり前のように使っている駆血帯ですが、「なぜ使うのか」をきちんと理解していますか?
この目的を押さえておくと、駆血帯を外すタイミングも自然に判断できるようになります😊
駆血帯の役割|血管を見やすくするため
駆血帯の一番の目的は、静脈を一時的にうっ血させて、血管を見やすく・触れやすくすることです。
腕の付け根側を軽く締めることで、動脈の血流は保たれたまま、静脈の血液だけが戻りにくくなります。
その結果、血管の内圧が上がり、静脈が浮き出てきます。
つまり駆血帯は、採血を成功させるための「準備の道具」なんですね。
駆血帯を締めると、体の中では何が起きている?
駆血帯を締めている間、血管の中ではうっ血が起きています。
これは一時的なもので、短時間であれば問題ありません。
ただし、長時間締めたままにすると、血液中の水分が血管外へ移動しやすくなり、血液が濃くなる状態(血液濃縮)が起こることがあります。
この状態が続くと、検査値に影響が出る可能性や、患者さんの痛み・違和感につながることもあります。
駆血帯は「主役」ではなく「補助」
ここで大切なのは、駆血帯は採血そのものが目的ではなく、あくまで補助的な道具だという考え方です。
血管が確認でき、針が正しく静脈内に入った後は、駆血帯の役割はほぼ終わっています。
だからこそ、必要以上に締め続けないことが大切で、「いつ外すか」という判断につながっていくのです。

役目が終わったら、早めにバトンタッチしてあげようね😊
結論|駆血帯を外す正しいタイミング
採血で一番迷いやすいのが、「駆血帯って、結局いつ外すの?」というポイントですよね。
ここでは、先に結論を押さえておきましょう
必ず守るルール|十分量が採れたら「抜針前」に解除
どんな状況でも必ず守りたいのが、
十分な採血量が確保できたら、抜針する前に駆血帯を外す
というルールです。
これはWHOなどの採血手順でも示されている考え方で、抜針時の出血や血腫リスクを下げるためにも重要です。
採血完了後に駆血帯を早めに解除ことで、
- うっ血を最小限にできる
- 患者さんの痛み・違和感を減らせる
- 血液濃縮による検査値への影響を防ぎやすい
といったメリットがあります。
「すぐ外す?外さない?」と迷ったときの判断基準
実際の現場では、
- 血管が細い
- 血液の流れが不安定
- 複数本の採血が必要
といった理由で、「今外していいのかな?」と迷うこともありますよね。
- 遅くとも抜針前には必ず解除する
この判断の軸を持っていれば、大きく間違うことはありません😊
📝 採血の「判断」、他にも不安ありませんか?
駆血帯のタイミング以外にも、
「この手順で合ってるのかな」「先輩に聞きづらいな」と感じること、ありますよね。
新人看護師がつまずきやすい採血・看護技術のポイントを、理由つきでまとめた解説も用意しています。
👉 現場で迷わない判断力を、少しずつ身につけていきましょう😊
なぜそのタイミングで外す必要があるのか
「抜針前には必ず外す」――。
このルール、理由を知っていると現場での判断に自信が持てるようになります😊
駆血が長いと起こる影響|血液濃縮と検査値への影響
駆血帯を締めたままにしていると、腕の静脈ではうっ血が続いた状態になります。
うっ血が長く続くと、血液中の水分が血管の外へ移動しやすくなり、血液が濃くなる血液濃縮(ヘモコンセントレーション)が起こることがあります。
その結果、
- 検査値が実際より高く・低く出る可能性
- 正確な評価がしにくくなる
といった影響が出ることがあります。
だからこそ、採血が終了したら、駆血帯は早めに外すことが大切なのです。
患者さんへの負担|痛み・違和感・血腫リスク
駆血帯を締めている間、患者さんは
- 腕がしびれる感じ
- 圧迫される痛み
- 違和感
を感じやすくなります。
また、駆血帯を締めたまま抜針してしまうと、静脈内圧が高い状態で針を抜くことになり、
- 出血が多くなる
- 血腫ができやすくなる
といったリスクも高まります。
患者さんの安全と安楽のためにも、抜針前に駆血帯を外すことはとても重要です。
安全面から見た「抜針前に外す」という意味
採血の一連の動作の中で、抜針は最もトラブルが起きやすいタイミングです。
その直前に駆血帯を外しておくことで、
- 静脈内圧が下がる
- 出血量を抑えやすくなる
- 圧迫止血がしやすくなる
というメリットがあります。
つまり、「抜針前に駆血帯を外す」という行動は、安全に採血を終えるための準備でもあるのです。

採血方法による違いと考え方
採血にはいくつか方法がありますが、方法が違うと「駆血帯を外すタイミング」で迷いやすくなりますよね。
ここでは、よく使われる採血方法ごとに考え方を整理しつつ、共通する判断の軸を確認していきます😊
真空採血での駆血帯解除の考え方
真空採血は、採血管の陰圧を利用して血液を自動的に引き込む方法です。
針が静脈に入り、採血管に血液が安定して流れていることを確認できたら、採血自体は問題なく成立している状態と考えられます。
ただし、これは「すぐに駆血帯を外してよい」という意味ではありません。
真空採血では、
- 必要な本数・量の採血がすべて終わったこと
- 最後の採血管をホルダーから抜去したこと
を確認したうえで、抜針を行う前に駆血帯を解除することが基本です。
複数本採血する場合でも、採血途中で解除するのではなく、採血が終了したあと、抜針前に解除するという流れを意識しましょう。
シリンジ採血での駆血帯解除の考え方
シリンジ採血は、シリンジを引いて自分で血液を吸引する方法です。
血液量や流れを自分で調整できるため、
- 血液が出にくい場合
- 血管が細い場合
などで選択されることが多い採血方法です。
そのため、シリンジ採血では、血液が出にくい場合などに、
血流が安定するまで駆血帯が必要になることがあります。
ただし、こちらも考え方は同じで、
十分な採血ができたことを確認したら、抜針前に駆血帯を解除する
という点は必ず守りましょう。
採血方法が違っても共通する「判断の軸」
真空採血・シリンジ採血と方法は違っても、駆血帯を外す判断の軸は共通しています。
- 採血が安定して行われていることを確認する
- 十分量が確保できたあと、抜針前に駆血帯を解除する
「血液が流れているかどうか」は、解除の合図ではなく、採血が成立しているかを確認するための前提条件です。
方法の違いに振り回されず、採血が終了したあと、抜針前に解除するという流れを基準に考えることで、現場でも落ち着いて対応できます😊

採血が終わって、抜針する前に外すって覚えよう😊
新人看護師が迷いやすいポイントQ&A
駆血帯を外すタイミングは理解できても、実際の現場では「この場合はどうする?」と迷う場面が出てきますよね。
ここでは、新人看護師が特につまずきやすいポイントをQ&A形式で整理します😊
Q1.血液が出にくいときは、どう対応すればいい?
A.血液が出にくい場合でも、駆血帯を外すタイミングの原則は変わりません。
十分な採血が終わったあと、抜針前に駆血帯を解除します。
血液が出にくい場合は、穿刺部位や針の位置、採血方法を見直して対応します。
Q2.複数本採血するときは、いつ駆血帯を外す?
A.基本は、最後の採血管で十分量が確保できたら、抜針前に外します。
複数本採血する場合でも、
- 血液が流れ始めたら、可能な範囲で早めに解除
- 少なくとも、抜針前には必ず解除
というルールは同じです。
採血管の入れ替えに集中して、駆血帯の解除を忘れやすい場面でもあるので、意識しておきたいポイントですね。
Q3.先輩によって言うことが違うとき、何を基準にすればいい?
A.基準は「原則1つ」+「部署の手順書」です。
駆血帯を外すタイミングは、基本的に採血が終了したあと、抜針前に解除するで統一して考えてOKです。
先輩によって言い方が違って聞こえるのは、
- 「解除を忘れないでね」と強調している
- 「穿刺前に時間がかかりそうなら一度解除して巻き直す」といった準備段階の話をしている
- 採血方法(真空・シリンジ)や患者さんの血管状況を前提に話している
など、状況や強調点が違うことが多いからです。
迷ったときは、自部署の手順書(マニュアル)や指導者の指示を優先しましょう。
手順の統一は、安全と教育のためにとても大切です😊

判断の軸を持つのが大事😊
よくあるミスと注意点
駆血帯を外すタイミングは分かっていても、実際の動作の中では思わぬミスが起こりやすいポイントでもあります。
ここでは、新人看護師が特に注意したい点を整理します😊
駆血帯を外し忘れたまま抜針してしまう
複数本採血や、血液の流れに集中していると、駆血帯を外し忘れたまま抜針してしまうことがあります。
この状態で抜針すると、
- 出血量が多くなりやすい
- 血腫ができやすい
- 圧迫止血に時間がかかる
といったリスクが高まります。
「抜針の前に一度、駆血帯を確認する」という自分なりの確認動作を習慣づけると防ぎやすくなります。
解除に気を取られて針が動いてしまう
駆血帯を外す動作に集中しすぎると、針を固定している手がおろそかになり、針先が血管内で動いてしまうことがあります。
針が動くと、
- 血管痛が出る
- 血管壁を傷つける
- 血腫につながる
といった原因になります。
駆血帯を外すときも、針はしっかり固定したまま行うことを意識しましょう。
声かけを忘れて患者さんを不安にさせてしまう
採血に集中していると、つい動作だけになってしまい、患者さんへの声かけが抜けてしまうことがあります。
特に駆血帯を外すときは、
- 「今から緩めますね」
- 「もうすぐ終わりますよ」
と一言添えるだけで、患者さんの安心感が大きく変わります。
安全な手技だけでなく、患者さんの不安を減らす関わりも、看護技術の一部ですね😊

🌸「これで合ってる?」を一人で抱えなくて大丈夫
採血は、同じ手順でも患者さんごとに難しさが変わるので、
新人のうちは不安になるのが自然です。
もし「今の職場、質問しづらくてつらい」「教えてもらえない環境で怖い」と感じているなら、
一度、相談できる窓口を持っておくのも安心材料になります😊
👉 LINEで気軽に相談して、あなたに合う職場や教育体制の整った環境を一緒に考えてみませんか?

✅まとめ|この記事で学べる「駆血帯を外すタイミング」
この記事での最重要ポイント👉
- 駆血帯は「採血終了後、抜針前に解除する」が原則
- 真空採血・シリンジ採血でも、この原則は変わらない
- 駆血時間が長くなる場合の解除・巻き直しは「穿刺前の準備段階」の対応
記事のまとめ
採血における駆血帯の扱いは、細かい例外を覚える必要はありません。
大切なのは、「採血が終了したあと、抜針前に解除する」
という一つの原則を、ぶらさずに守ることです。
血液が出にくい場合や、採血に時間がかかる場合でも、
駆血帯を外すタイミングそのものが変わるわけではありません。
対応が必要なのは、穿刺部位や針の位置、採血方法など、
採血の進め方の部分です。
また、駆血時間が長くなりそうな場合に
一度駆血帯を外して巻き直す対応はありますが、
これは穿刺前の準備段階をやり直すための操作であり、
採血途中で解除するという意味ではありません。
先輩によって説明の仕方が違って聞こえることがあっても、
行き着く先は同じです。
採血が終わったら、抜針前に駆血帯を解除する。
この原則に立ち返れば、現場で迷いにくくなります。
まずはこの基本を、安心して身につけていきましょう。
一つひとつの判断が、患者さんの安全と自分の自信につながっていきますよ😊
<参考・引用>
看護roo!
ScienceDirect Topic
日本臨床検査標準協議会
ナース専科


