
「褥瘡ケアって、本当にこれで合ってるのかな?最新のケア方法を知って、患者さんにもっと楽になってほしいけど、何から学べばいいの?」そう思う方もいるかもしれません。
褥瘡の治療は下の図のように分けられます。
今回はその中でもスキンケアと保存的治療について解説していきますね♪
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褥瘡ケアの基本:スキンケアと洗浄
褥瘡ケアの基本といえば、スキンケアと洗浄が欠かせませんよね♪
皮膚のバリア機能を守りながら、清潔を保つことが大切です。ここでは、スキンケアと洗浄のポイントを詳しく解説しますね😊
スキンケア:保湿剤でバリア機能を守ろう
スキンケアの主役はやっぱり保湿剤!✨
乾燥した皮膚はバリア機能が低下しやすいので、保湿剤でしっかり潤いを与えましょう。
特にセラミド配合の保湿剤は、バリア機能を回復させる効果があるのでおすすめです💖
入浴後や清拭後、肌がしっとりしているうちに塗ると効果的ですよ!
また、塗るときは擦らず優しく押さえるように塗るのがポイントです😊
項目 | 詳細 |
---|---|
どんな保湿剤を選べばいいの? | セラミド配合保湿剤はバリア機能を回復し、乾燥や刺激から肌を守ります💖。ヘパリン類似物質や尿素クリームもおすすめで、乾燥肌や肌荒れに効果的✨。ワセリンは水分を閉じ込め、乾燥対策に役立ちます😊。 |
いつ塗るのが効果的? | 入浴後や清拭後、肌がしっとりしているうちに塗ると保湿成分が浸透しやすいです🛀。乾燥する前に塗るのがポイントです☝。 |
塗り方のポイント | 擦らず優しく押さえるように塗りましょう😊。摩擦は刺激になるのでNG🙅♀️。 |
乾燥が気になるとき | 保湿剤を重ね塗りするのすすめ👍。特に目元や口元乾燥しやすい部分に重点的に塗りましょう✨。 |
浮腫がある場合 | 低刺激のクリームタイプや乳液タイプのローションを選びましょう🧴。水分が多ぎると逆に乾燥を招くことがあるので注意が必要です⚠️。 |
おむつ交換の時 | 排泄物から肌を守るために撥水性のある保護クリームやオイルを使用するのがおすすめ👍。おむつ交換のたびに保湿剤を塗り、肌を保護しましょう😊。 |
おすすめ商品 | セキューラMLやモイスチャライザー成分配合の保湿剤が効果的です✨。 |
洗浄:刺激の少ない洗浄剤を選んでやさしく
洗浄では、皮膚に優しい弱酸性の洗浄剤を選びましょう🧼
弱酸性の洗浄剤は、皮脂を取りすぎず、お肌に優しいから安心して使えますね💖
- どうして弱酸性がいいの?: 健康な皮膚は弱酸性で、バリア機能が正常に働いています。
アルカリ性の石鹸🧼などを使うと、一時的に皮膚のpHがアルカリ性に傾き、バリア機能が低下してしまうことがあるんです😢 - 洗浄剤の選び方:
- 香料や着色料、保存料が入っていないものを選ぶと、お肌への刺激が少なくて安心ですよ💖
- ドライスキンを防ぐためには、保湿成分が配合された洗浄料や弱酸性の洗浄料を選びましょう🧼
角質層から水分が流れ出るのを防いでくれるから、乾燥しにくいお肌をキープできます✨
- 洗い方のポイント:
- ゴシゴシ洗いは絶対NG🙅♀️ 泡で包み込むように優しく洗ってくださいね。
- お湯の温度は、ぬるめ(38~39℃ )に設定しましょう♨️ 熱いお湯は、皮脂を落としすぎて乾燥の原因になることがあります😢
- 洗い終わったら、洗浄成分が残らないように、ぬるま湯でしっかり洗い流しましょう🚿(水圧をかける必要はありません)
- ゴシゴシ拭かずに、タオルでポンポンと優しく水分を拭き取ってくださいね♪
日本褥瘡学会より引用
- 褥瘡周囲の皮膚の洗浄:
- 褥瘡周囲の皮膚って、実は創からの滲出液や細菌で結構汚れやすいんです💦 だから、褥瘡周囲の皮膚の洗浄もとっても大切なんですよ✨
- 褥瘡周囲の皮膚を洗う時は、石鹸や洗浄剤が創の中に入らないように注意してくださいね⚠️ 万が一入ってしまったら、微温湯で洗い流しましょう🚿
- 褥瘡周囲の皮膚は浸出液によって浸軟しやすく脆弱となりやすいので、”ごしごし洗う”のではなく、泡でつつみ込むように洗ってください。
- 石鹸と洗浄剤、どっちを使えばいいの?: お肌の状態によって使い分けるのがポイントなんです!
- お肌が乾燥している場合は、アルカリ性の石鹸よりも弱酸性の洗浄剤の方が、皮脂を落としすぎなくておすすめ👍
- 陰部洗浄のポイント:
- 陰部洗浄には、アルコールフリーの皮膚清浄剤や、弱酸性で保湿成分が含まれている洗浄料を使うとGood👍 ハンドソープは洗浄力が強すぎる場合があるから、注意が必要⚠️
- おむつ交換などで陰部を頻繁に洗浄する場合は、洗浄剤の使用は1日1回に留めるのがベター👍 洗いすぎると、お肌に必要な皮脂まで落としてしまうことがあるんです😢
- おむつ交換の際、尿とりパッドを引っ張って取り出すのはNG🙅♀️ 摩擦やずれが生じて、褥瘡の原因になっちゃうことがあります😱
- 排泄物が皮膚に接触する時間が長いと、皮膚のバリア機能が低下しやすくなるから、こまめにおむつ交換をしてあげてください😉
- 洗浄後は、やわらかい布で押さえるようにして水分を除去しましょう😊 ゴシゴシ拭くのは🆖
- おむつの中が高温多湿にならないように、通気性の良いおむつを選んだり、こまめに交換したりすることも大切👍
- 撥水性のある皮膚保護剤(クリームやオイル)を塗って、排泄物からお肌を保護してあげましょう🛡️
スキンケアと洗浄を毎日丁寧に行うことで、褥瘡予防や治癒をサポートできますよ🙌
褥瘡の治療について
治療は医師からの指示のもと行うことが前提ではありますが、医師の中には褥瘡部にイソジンを塗ってしまう人も😨(実際にいて驚きました…)
医師から「薬は何がいい?」と相談されて困った経験ありませんか?(わたしはあるあるなんですけど…)
看護師も治療薬を把握しておいて損はありませんよ✨
またドレッシング材の選択は看護師の腕の見せ所💪
外用薬:創の状態に合わせて使い分け
褥瘡の外用薬は、創の状態に応じて選ぶのがポイントです!
例えば、感染がある場合は抗菌薬、感染が落ち着いたら治癒促進薬、乾燥している場合は保湿剤を使いますよね♪
公益社団法人 福岡県薬剤師会より引用
外用薬の選択では、滲出液の量や感染の有無をしっかり観察することが大切です😊
また、基剤の種類も重要で、疎水性基剤は保湿効果があり、親水性基剤は滲出液を吸収するなど、それぞれの特性を活かして選びましょう💖
ドレッシング材:適切なものを選んで創を保護
ドレッシング材は、創の状態に合わせて選ぶことで治癒を促進します🌟
- 創面保護材: 摩擦や刺激から創部を守る✨例: ポリウレタンフィルム(フィルム材)
- 湿潤環境維持材: 創部を乾燥から守り治癒を促進🌿例: ハイドロコロイド(キズパワーパッドみたいなやつ)
- 滲出液吸収材: 滲出液を吸収し感染リスクを軽減💧例: ポリウレタンフォーム、アルギン酸塩(スポンジみたいなやつ)
滲出液が少ない場合はハイドロコロイド、多い場合はポリウレタンフォームを選ぶなど、創の状態に応じた選択が重要です😊
また、感染がある場合は銀含有ハイドロファイバーなど抗菌作用のあるものを使うと安心ですね💖
なかなか治らない褥瘡:バイオフィルムに注意!
褥瘡がなかなか治らない場合、バイオフィルムの存在が原因かもしれません!
バイオフィルムは細菌が作り出すバリアのようなもので、抗菌剤や消毒剤が効きにくく、治癒を遅らせる要因になります🛡️
花王プロフェッショナル・サービスより引用
創面にぬめり、滲出液が多い場合は要注意
創面にぬめりがあったり、滲出液が多い場合は、バイオフィルムの存在を疑いましょう!
見た目には スライム やゲル状の物質が見られることがあり、浮腫性で脆弱な肉芽が特徴です。
また、治癒が遅れたり、感染を繰り返す場合も要注意ですよね💡
こまめな観察が大切で、バイオフィルムの兆候を見逃さないようにしましょう😊
細菌対策:抗菌剤や消毒剤の効果を高めるために
バイオフィルム対策には、まず創面をきれいにすることが重要です✨
- 洗浄: 界面活性剤入りの創傷洗浄剤を使って、ぬめりや壊死組織をしっかり除去しましょう。
- デブリードマン: 壊死組織や異物を取り除き、創面を整えることで、抗菌剤の効果を最大化します。
- 抗菌剤の使用: 銀含有外用剤(例: ゲーベン®クリーム)やヨード含有軟膏(例: カデックス®軟膏)など、バイオフィルムに効果的な薬剤を選びましょう💊
- 創傷被覆材: 銀含有のハイドロファイバーや抗菌作用のあるドレッシング材(例: アクアセル®Agアドバンテージ)を使用すると、再形成を防ぎやすいです🌟
適切なケアで、褥瘡の治癒をサポートしていきましょうね!💖