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いまさら聞けない?アルコール消毒の科学的根拠と正しい使い方

「アルコール消毒なんて毎日やってる基本手技だけど、自分のやり方って本当に合ってるのかな?」「後輩に『なんでこの手順なんですか?』って聞かれたとき、自信を持って根拠まで説明できないかも…」「消毒のせいで手がガサガサ…もう限界!😭」

そんな疑問や悩みはありませんか?
毎日忙しい業務のなか、ふと不安になりますよね💦

この記事では

  • 手指衛生の「なぜ?」が分かる科学的根拠
  • 明日から使える効果を最大化する実践テクニック✨
  • 深刻な手荒れを防ぐための最新スキンケア法
  • 環境消毒や後輩指導で役立つ知識

が分かりますよ♪

 実は、手指衛生の効果を最大化して手荒れも防ぐには、基本手技の「なぜ」という科学的根拠をしっかり理解した上で、臨床場面に応じた最適な方法を選択することがとても重要なんです。

この記事では、最新のエビデンスに基づいた手指衛生の基本から、看護師さんが抱える手荒れの悩みに対する具体的な解決策まで、明日からの実践に役立つ情報を分かりやすく解説していきますね!🙌

【エビデンスで再確認】手指衛生のゴールドスタンダード✨

まずは、私たちが毎日行っている手指衛生が、院内感染対策のなかでどんな立ち位置にあって、なぜそれほど重要なのかを一緒におさらいしてみましょう!
基本だからこそ、時々立ち返って基本の「なぜ?」を確認することが、自信を持ったケアにつながりますよ❤

なぜ重要?標準予防策(スタンダードプリコーション)と手指衛生

「標準予防策(スタンダードプリコーション)」って、もちろんご存知ですよね!
すべての患者さんの血液・体液・分泌物などは感染の可能性があるものとして扱う」という、感染対策の基本となる考え方です。

そのたくさんの対策のなかでも、手指衛生は最も簡単で、最も効果が高い、基本中の基本なんです。
私たち医療者の手指を介した交差感染を防ぐ、最後の砦とも言えますね!🙌

あなたはできてる?WHO推奨「手指衛生の5つのタイミング」

「5つのタイミング、頭では分かってるけど、忙しいとつい…」なんてこともありますよね。
でも、このタイミングさえ押さえれば、院内感染の多くは防げると言われています。明日からの業務で、ぜひ意識してみてくださいね!

タイミング 具体的な臨床場面の例
① 患者に触れる前 バイタルサイン測定、体位変換、身体的アセスメントの前など
② 清潔/無菌的操作の前 吸引、注射、創傷処置、各種カテーテル操作の前など
③ 体液に曝露された可能性のある場合 吸引や採血、オムツ交換、排液処理の後など
④ 患者に触れた後 バイタルサイン測定や身体的アセスメントの後など
⑤ 患者周辺の物品に触れた後 ベッド柵、オーバーテーブル、点滴スタンド、モニター類に触れた後など

どう使い分ける?アルコール消毒 vs 流水と石鹸

「とりあえずアルコール消毒しておけばOK!」と思っていませんか?
実は、場面によって明確な使い分けが必要なんです。
特にアルコールが効かない微生物には注意が必要ですよ!

アルコール消毒 流水と石鹸による手洗い
どんな時? ✅ 目に見える汚れがない場合
✅ 5つのタイミングの実践
💧 目に見える汚れがある場合
💧 アルコール抵抗性微生物に接触した場合
対象微生物 細菌、エンベロープウイルス
(インフルエンザ、コロナなど)
すべての微生物
(物理的に洗い流す!)
特に注意する微生物 効きにくい!
❌ クロストリディオイデス・ディフィシル
❌ ノロウイルス
🔴

【手技の最適化】アルコール消毒の効果を最大化する実践テクニック💉

ここでは、アルコール消毒の効果を100%引き出すための、具体的なテクニックを見ていきましょう!
「量」「時間」「手順」の3つがカギになります。いつもの手技をアップグレードさせちゃいましょう!

本当に足りてる?正しい「量」と「時間」

意外と見落としがちなのが、消毒薬の「量」です。
少なすぎると消毒効果が十分に得られません。

  • 正しい量
    ポンプタイプの消毒薬なら、最後までしっかり1回押し切った量(約3mL)が目安です。
    手のひらに出したときに、くぼみに十分たまるくらいの量ですよ!
  • 正しい時間
    最低15秒以上かけて、アルコールが完全に乾くまで擦り込みます。
    アルコールは蒸発する過程で殺菌作用を発揮するので、濡れているうちに行う6ステップがとても重要なんです💡

キャラ

正しい量(3㎖)で消毒をするとアルコールが乾くまで15秒以上かかります!

なぜこの順番?消毒効果を左右する「6ステップ」の根拠

おなじみの6ステップですが、「なぜこの順番なのか」という根拠を知ると、一つひとつの動きがもっと丁寧になりますよ。
特に最初の「指先」がとっても大切です!

手指消毒の手順

ステップ 手順のポイント このステップの「意味」と「根拠」
① 指先 手のひらに消毒薬を取り、反対側の手の指先を十分に浸すように擦り込む 最も汚染されやすく、かつ消毒が見落とされがちな部位だから最初に行う!爪の間にもしっかり薬液を入れ込むイメージで。
② 手のひら 両手のひらを合わせて、十分に擦り合わせる 手のひら全体の広い面に薬液を広げる。
③ 手の甲 片方の手のひらで、反対側の手の甲を覆うように擦り込む 見落としがちな手の甲や指の付け根まで薬液を行き渡らせる。
④ 指の間 両手を組むようにして、指と指の間を擦り合わせる 指間は微生物が残りやすい!しっかり組んで洗い残しを防ぐ。
⑤ 親指 片方の手で、反対側の親指を包み込むようにして、ねじり洗いをする 親指、特に付け根は意識しないと消毒されにくい部位。
⑥ 手首 片方の指先で、反対側の手首を擦り込む 手袋の境界になる手首も忘れずに!ここまでが手指衛生の範囲。

頑張っている証拠でもある手荒れ…でも、ひび割れたりすると本当に辛いですよね💦
感染対策はしたいけど、自分の手も守りたい!というのが本音だと思います。

ここでは、なぜ手が荒れるのかというメカニズムから、日々の業務の中でできる具体的なケア方法まで、あなたの手を守るための知識を詰め込みました!

なぜ手は荒れるの?皮膚バリア機能のメカニズム

私たちの皮膚は、表面にある「皮脂膜」と「角層」がバリアとなって、外部の刺激や乾燥から守ってくれています🛡️

しかし、アルコール消毒を繰り返すと、この大切な皮脂膜が洗い流されてしまいます。
さらに、アルコールが蒸発するときに皮膚の水分も一緒に奪ってしまうため、角層が乾燥してバリア機能が低下。
その結果、刺激を受けやすくなり、カサカサしたり、ひび割れたりする「手荒れ」が起きてしまうんです。

消毒薬の選び方:保湿成分入りで手に優しく❤

最近は、看護師さんの手荒れに配慮した、保湿成分配合のアルコール消毒薬がたくさん出ています。
もし自院で選べるなら、ぜひ成分にも注目してみてください!

  • 保湿成分の例
    グリセリン、ヒアルロン酸、アラントインなど
  • ポイント
    これらの成分が、アルコールの乾燥作用を補い、手指の潤いを保つ手助けをしてくれます。
    自部署で使っている消毒薬のボトル裏面を、ぜひ一度チェックしてみてくださいね!

業務を止めない!勤務中の効果的なハンドケア術

「ハンドクリームを塗っても、すぐ次のケアに入らないと…」という悩み、ありますよね。
ケアのタイミングとアイテムの使い分けが、忙しい中でも手荒れを防ぐカギになりますよ!

ケアのタイミング おすすめのケア方法とアイテム
勤務開始前 保護効果のあるハンドクリーム(撥水性のあるもの)を塗っておくと、日中の刺激から手を守ってくれます。
休憩中・記録中 ポケットに忍ばせておいたベタつかないタイプの保湿剤でこまめに保湿!
少しの時間でも、やるのとやらないのでは大違いです✨
勤務終了後 まずはしっかり手洗いし、水分を優しく拭き取ってから、保湿効果の高いクリームをたっぷり塗り込みましょう。
1日頑張った手にご褒美を!
寝る前 最も効果的なケアタイム!
保湿剤を塗った後、綿の手袋をして寝ると、翌朝の手の状態が全然違いますよ。
ぜひ試してみてください😴

【応用編】環境表面におけるアルコール消毒の注意点💡

環境整備も看護の重要なお仕事ですよね。
でも、手指消毒と同じ感覚で物品を拭いていませんか?
環境消毒には、手指衛生とはまた違った注意点があるんです。
ここでは、効果的で安全な環境消毒のポイントを解説します!

高頻度接触環境表面(HFES)の正しい清拭方法

患者さんがよく触れる場所、私たち医療者がよく触れる場所を「高頻度接触環境表面(HFES)」と呼びます。
ここが感染の温床になることも…。

  • HFESの例
    ベッド柵、オーバーテーブル、ナースコール、ドアノブ、モニター類、PCのキーボードなど
  • 清拭の基本原則
    「一方向拭き」が鉄則です!
    往復拭きをすると、せっかく拭き取った微生物をまた広げてしまいます。
    必ず一定の方向に拭きましょう。

材質との相性も大事!アルコールが使えない医療機器・物品

「とりあえずアルコールで拭いておこう」は実は危険!
アルコールによって、大切な医療機器が劣化したり、破損したりすることがあるんです。

アルコールで劣化・損傷する可能性のある材質 具体的な物品例 代替の消毒薬・方法
アクリル樹脂 保育器、モニター画面の一部 第四級アンモニウム塩など、メーカー推奨の消毒薬
ABS樹脂 ME機器の外装、ベッドのヘッドボードの一部 同上
ゴム、革製品 一部のチューブ類、血圧計のゴム嚢(ゴムのう) 同上
水に弱い電子機器 スマートフォン、PHSの内部 消毒用クロスで表面を清拭する(直接噴霧はNG!)

患者さんに直接触れる器具、どうしてる?

聴診器や血圧計のマンシェット(カフ)など、患者さんの肌に直接触れる器具も、交差感染の原因になりやすいポイントです。
原則として、患者さん一人ひとりに使用した後は、アルコール綿などで必ず清拭する習慣をつけましょう!
特に聴診器の膜面は忘れがちなので注意してくださいね。

【指導スキル】後輩・患者・家族に「伝わる」手指衛生の教え方🗣️💬

自分がやるのと、人に教えるのはまた違った難しさがありますよね。
特に後輩や患者さんに、その重要性を理解して実践してもらうためのコミュニケーション術をまとめました❤

新人・後輩指導で伝えるべき核心ポイント

プリセプターとして後輩指導にあたる時、ただ「やっておいて」では伝わりません。
いくつかのポイントを押さえるだけで、後輩の理解度がぐっと深まりますよ!

  • 「なぜ」をセットで伝える
    「5つのタイミング」を丸暗記させるのではなく、「なぜこのタイミングで消毒が必要なのか」という根拠を一緒に教えましょう。
  • まずは褒める!
    できていない点を指摘する前に、「〇〇さんは患者さんの部屋を出る時に必ず消毒できてるね!」など、できていることを具体的に褒めることが大切です。
  • 一緒にやってみる
    言葉だけでなく、実際に一緒に手指衛生をやって見せる(ロールプレイング)のが一番効果的です!

患者さん・ご家族へ協力をお願いする際のコミュニケーション術

患者さんやご家族の協力は、感染対策に不可欠です。
でも、伝え方一つで相手の受け取り方が変わってしまいます。
ちょっとした言葉遣いの工夫で、気持ちよく協力してもらいましょう!

やってしまいがち…な伝え方 (NG例) 心に響く❤伝え方 (OK例)
「病室に入る前は手を消毒してください」 「〇〇さんを感染から守るために、病室に入る前にこちらの消毒をお願いできますか?」
「ちゃんと洗わないとダメですよ」 「石鹸で30秒くらい、ハッピーバースデーを2回歌うくらいの長さで洗うと、バイ菌がしっかり落ちるんですよ♪」
「面会の方は全員、手指消毒必須です」 「大切な〇〇さんのために、面会に来てくださる皆様にも、手指の消毒にご協力いただいています。ありがとうございます!」

意外と手指消毒の正しい方法を知らない看護師さんも多いです!
今一度、スタッフみんなでアルコール消毒について学びなおしてみませんか?😊

<参考・引用>
花王プロフェッショナルサービス
大正製薬
サラヤ福祉ナビ

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