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救急カートの薬剤に関するまとめ:若手ナースが知っておくべきポイント🩺

こんにちは!ハルジローのハルです。

急変対応の時に多くのことをする必要性がありますが、その中でも薬剤の投与は大切です。

でもいざ救急カートの中をみると「作用が分からない薬がある…」このような経験ありませんか?

私も新人の頃は同じ悩みを抱えていました。

そこで今回は、救急カートに入っている主要な薬剤について、その作用や使い方をわかりやすくまとめました。

この記事を読むことで、救急薬剤の基本をしっかりと押さえることができますよ。

 

この記事を読むメリット

  • 救急薬剤の基本的な作用と特徴がわかる
  • 実践で役立つポイントを押さえられる
  • 自信を持って救急対応時の薬剤の準備ができるようになる

救急カートに含まれる薬剤は、施設の規模、専門分野(ICU、一般病棟、外来など)、患者層(小児、高齢者、緊急搬送患者)によって異なることがあります。

ただし、どの施設でも使用頻度の高い薬剤には共通点があります。

本記事では、特に使用頻度の高いものを4つのカテゴリーに分けて解説します。

 

🩸 血圧を上げる薬剤

血圧低下は急変時に最優先で対処すべき症状の一つです。以下は、特に使用頻度が高い薬剤です。

アドレナリン(ボスミン、エピネフリン)

  • 作用:心拍数の増加、心収縮力の増強、血管収縮
  • 適応:心停止時の心肺蘇生、アナフィラキシーショック、気管支喘息
  • 使用方法
    • 心停止時:1mgを静脈内投与(3〜5分毎に繰り返し)
    • アナフィラキシー時:0.3〜0.5mgを筋肉内注射
  • ポイント:一回で一つのシリンジを使用する。α作用で血圧上昇、β作用で心機能改善。使用後は血圧と心拍数のモニタリングが必要です。

ノルアドレナリン

  • 作用:強力な血管収縮、血圧上昇
  • 適応:重篤な低血圧、ショック状態
  • 使用方法:5mgを生理食塩液45mlで希釈し、持続的に静脈内投与
  • ポイント:循環動態を厳重に観察しながら使用します。

ネオシネジン

  • 作用:血管収縮、血圧上昇
  • 適応:低血圧時の血圧維持
  • 使用方法:1アンプルを生理食塩液9mlで希釈し、必要に応じて1mlずつ投与
  • ポイント:急激な血圧上昇を避けるため、ゆっくりと投与します。

 

⚡ 抗不整脈薬

心停止や重篤な不整脈への迅速な対応には、抗不整脈薬が重要です。

アミオダロン

  • 作用:抗不整脈作用(カリウムチャネル遮断)
  • 適応:心室細動(VF)、無脈性心室頻拍(VT)
  • 使用方法
    • 初回:300mgを5%ブドウ糖液20mlで希釈し、急速静脈内投与
    • 追加投与:効果不十分な場合、150mgを追加
  • ポイント:配合変化を防ぐため、ブドウ糖でのフラッシュが必要。副作用に注意。

アトロピン

  • 作用:抗コリン作用により心拍数増加
  • 適応:徐脈、房室ブロック
  • 使用方法:0.5mg(1アンプル)を静脈内投与()
  • ポイント:1シリンジの量が0.5mgであり、場合によっては追加投与あり。

 

🩺 その他の重要な薬剤

急変時には、循環・代謝の補正や呼吸器症状の管理も重要です。

カルシウム製剤

  • 作用:高カリウム血症の改善
  • 適応:高カリウム血症、カルシウム拮抗薬中毒
  • 使用方法:緩徐に静脈内投与
  • ポイント:投与速度が速すぎると不整脈を誘発する可能性があります。

メイロン(重炭酸ナトリウム)

  • 作用:アシドーシスの補正
  • 適応:重度の代謝性アシドーシス
  • 使用方法:必要量を計算し、静脈内投与
  • ポイント:アシドーシスが継続するとカテコラミンの作用せずに血圧低下する。

50%ブドウ糖液

  • 作用:血糖値の上昇
  • 適応:低血糖発作
  • 使用方法:20mlを2本、合計40mlを静脈内投与
  • ポイント:高濃度のため、血管痛に注意。

ジアゼパム(ホリゾン)

  • 作用:抗けいれん作用、鎮静作用
  • 適応:けいれん発作、興奮状態
  • 使用方法:5〜10mgを静脈内投与
  • ポイント:呼吸抑制のリスクがあるため、投与後は呼吸状態を観察します。

 

💧 救急時の輸液

多くの場合は水分が足りないことがあります。血管に水分が残りやすい細胞外液が入っていることが多いかと思います。

細胞外液(生理食塩液、ソルアセトF、ラクテック)

  • 作用:循環血液量の維持・補正
  • 適応:脱水、循環血液量減少
  • 使用方法:患者の状態に応じて投与速度と量を調整
  • ポイント:心不全や腎不全の患者では過剰負荷に注意。

 

最後に

救急カートに備えてある薬剤の作用や使い方を理解しておくことで、いざというときに落ち着いて対応できます。

日頃から薬剤の名前や特徴を確認し、自分なりの覚え方を見つけておくと良いでしょう。

今回は、救急カートに関するチェックリストを作成したので、ぜひご活用ください!

皆さんが自信を持って救急対応ができるよう、これからも一緒に学んでいきましょう!

頑張るあなたを、心から応援しています!一緒に成長していきましょう

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