
尿量についてサクッと解説するページです。
詳しく知りたい方は▼
1時間尿量アセスメント完全ガイド:正常値・測定・異常時対応まで網羅
をご覧ください🌟
尿量とは?💧
尿量は、腎臓が血液をろ過して作り、体外に排出される尿の量のことです。
腎臓の機能や体調、体内の水分バランスを評価する、非常に重要な指標ですよ。
正常な尿量の目安(成人の場合)📊
ポイント | 標準値 |
---|---|
1日総尿量 | 1,000~2,000mL |
1回の尿量 | 200~400mL |
1日の排尿回数 | 5~7回 |
尿不足 | 400mL/日以下 |
無尿 | 100mL/日以下 |
多尿 | 2,500mL/日以上 |
※体重50kgなら1日1,000~1,500mL程度が目安、水分摂取量や活動量で変化します。
尿量の調節しくみ🦠
尿は「腎臓のネフロン(糸球体、尿細管)」で、血液から老廃物やたっぷりな水分を濾過し作られます。
-
不要なもの:体外に排出
-
必要なもの:再吸収して体内に戻します
血液循環量や体内の水分バランス、ホルモン(抗利尿ホルモンなど)の影響も大きいです。
尿量に影響する懸念🟫
-
水分摂取量:たくさん飲めるば尿量も増えます
-
発汗・下痢・嘔吐など:体外へ排泄される水分が多いと尿量減少
-
腎機能障害:腎臓のろ過・濃縮力の低下
-
心不全:腎血流減少による尿量低下も
-
内分泌異常(糖尿病・尿崩症など):多尿の原因に
異常尿量とその分類🚦
異常の種類 | 基準 | 主な原因・注意点 |
---|---|---|
多尿 | 2,500~3,000mL/日以上 | 糖尿病、尿崩症、利尿薬、慢性腎不全の多尿期 |
尿不足 | 400mL/日以下 | 腎前性(脱水、心不全)、腎性(腎障害)、腎後性(閉塞) |
無尿 | 100mL/日以下 | 急性腎障害、ショック、腎皮質壊死など重篤な状態 |
尿閉 | 膀胱に尿が溜まるが排出不能 | 前立腺肥大、腫瘍、神経因性膀胱 |
観察ポイントとケアのコツ👀📝
-
尿量測定:24時間蓄積尿で正確に評価するのが基本です
-
排尿パターン、尿の色・臭い・濁りも観察ポイント
-
術後や急性期では「0.5mL×体重(kg)/h」以上を目標に、これ未満なら医師報告しましょう
-
高齢者は夜間尿量増加に注意。夜間頻尿や脱水にも配慮を🤲
看護ケアで大切なこと🫧
-
小さな変化にも敏感に、患者さんのゆったりや全身の状態をよく観察してくださいね
-
尿量測定や記録方法が患者さんにきちんと割り当てもサポートしてあげましょう
-
異常があれば速やかな主治医連絡と、必要なケアの選択を🌼