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【転職が多い看護師向け】履歴書の職歴欄の書き方・コツを解説!

転職回数が多いと、履歴書の職歴欄の書き方に悩みますよね。

特に短期離職を繰り返していると「正直に書いたら採用されないかも…」と不安に思う方もいるでしょう。
(筆者もわずか4ヶ月で転職した経験があるので、当時はとても不安でした)

また、職歴が多いと「職歴欄に書ききれない」という事態も起こるかもしれません。

この記事では、転職が多い看護師の方向けに、

  • 看護師の転職状況
  • 採用担当者がチェックするポイント
  • 履歴書の職歴欄を記入するためのコツ
  • 採用担当者に良い印象を与える方法

をご紹介します。
この記事を読めば、多くの転職経験を強みに変えられるので、ぜひご参考にしてください!

看護師の転職状況:看護師の転職回数は何回まで?

履歴書と封筒、ペンが並べられた写真。看護師の職歴が多い場合の履歴書作成に役立つイメージ。

看護師の転職は珍しくありません。
日本看護協会の「2021年看護職員実態調査」によると、看護師の50.5%が「転職した経験がある」と回答しています。

では、看護師の転職は何回までなら許されるのでしょうか?
(個人的には何回転職しても良いと思いますが、あくまでも世間的に見ての話です!)

以下より、看護師の転職回数や転職理由について、詳しく見てみましょう。

看護師の転職回数:2人に1人が転職を経験

先述したとおり、看護師の50.5%が転職経験があります。
つまり、看護師のうち2人に1人が1回は転職を経験していることになります。

転職回数の内訳は、以下のとおりです。

転職回数 割合
1〜2回 50.3%
3〜4回 34.7%
5〜6回 10.9%
7回以上 4.2%

看護師の転職回数の平均は、3.0回です。
株式会社GOLD CAREERの調査によると、一般労働者の平均転職回数は約2.23回なので、看護師自体が転職回数が多い職種といえるでしょう。

参照:日本看護師協会「2021年看護職員実態調査」p23
参照:株式会社GOLD CAREER「転職の平均回数は?多いと不利に働くのか【転職を成功させるコツも解説】」

看護師が転職する理由:最も多いのは「出産・育児」

厚生労働省の調査によると、看護師の退職理由として最も多いのは「出産・育児」で、全体の22.1%を占めています。
2番目に多い理由が「結婚」であることからも、看護師はライフイベントを機に転職する方が多いようです。

一方で「人間関係が良くない」や「超過勤務が多い」「休暇が取れない・取りづらい」と回答している方も、それぞれ10%程度の割合でいます。
労働環境に不満があって転職する方も一定数いることが分かりますね。

参照:厚生労働省「看護職員就業状況等実態調査結果」p28

【年代別】看護師の転職回数

看護職員実態調査によると、年代別の看護師の転職回数は以下のとおりです。

年代 平均転職回数
20代 1.8回
30代 2.3回
40代 3.0回
50代 3.6回
60歳以上 3.8回

看護師の転職回数は、年代が上がるにつれて多くなります。
ただし「転職回数が多い」と判断される基準は、年代によって異なるでしょう。

20代の場合、転職回数が3回以上だと「多い」とされる傾向にあります。
20代はまだ年齢が若いこともあり、転職回数も1〜2回の方が約8割を占めているためです。

30代になると、3〜4回転職した方も増えるため、5回以上から「多い」と見なされるでしょう。
40代以上では、転職回数が7回以上だと「多い」と思われる可能性があります。

参照:厚生労働省「2021年看護職員実態調査」p61

採用担当者は転職が多い看護師のどこをチェックする?

スーツを着た男性が履歴書を確認している様子。看護師の職歴が多い場合の履歴書内容を検討するイメージ。

看護師の履歴書を見る際、採用担当者は職歴欄をチェックします。
もし転職回数が多い場合、応募者はどのような視点で評価されるのでしょうか?
ここからは、採用担当者が重視するポイントを解説します。

1年未満での退職が複数回ある場合、採用担当者はどう見る?

1年未満での退職が複数回ある場合、採用担当者は「またすぐに辞めるのではないか?」と思うかもしれません。
短期間で退職を繰り返すと、適応能力や継続力に疑問を感じさせるためです。

退職に至った経緯を職歴欄に書く必要はありませんが、面接で聞かれるかもしれないので、理由をきちんと説明できるように準備しておきましょう。

ネガティブな理由で転職した場合、採用担当者はどう見る?

人間関係や仕事のストレスで転職すると「うちも同じ理由で辞めそうだな…」と、採用担当者を不安にさせる可能性があります。
ネガティブな理由で転職した場合は、履歴書や職務経歴書には書かないのはもちろん、面接での応答も避けた方がよいでしょう。

しかし、辛い経験や苦しい経験から学んだことや、成長につながった点を説明できれば、ポジティブな評価につながることもあります。
ネガティブな転職理由をどうしても伝えたい場合は、今後の仕事にどう活かせるかを示しましょう。

採用担当者は、応募者の仕事に対する姿勢をどこで判断する?

採用担当者は、職歴欄の内容や面接での受け答えから、応募者の仕事に対する姿勢を判断します。

例えば、在籍期間が長いと「この人は責任感や継続力がある」と判断されるでしょう。
さまざまな診療科での経験は、幅広い知識と適応能力の高さを示します。

採用担当者はこれらの情報を総合的に判断し、応募者が職場の雰囲気に合うか、長く働けるかどうかを判断します。

転職回数が多い看護師向け!履歴書の職歴欄の書き方

履歴書の職歴欄とペンのクローズアップ写真。看護師が職歴が多い場合の履歴書作成をイメージした内容。

転職回数が多い看護師が履歴書を作成する際、職歴欄の書き方に悩むことが多いでしょう。
以下より、転職回数が多い看護師向けに、履歴書の職歴欄を効果的に記入するためのコツを詳しく解説します。
採用担当者に好印象を与える職歴欄の書き方をマスターしましょう!

すべての職歴を省略せずに書く

転職回数が多い場合でも、すべての職歴を省略せずに書いてください。
経歴を略したり、嘘の経歴を書いたりする行為は「経歴詐称」にあたり、内定取り消しはもちろん、場合によっては罪に問われることもあります。

職歴を略さないことで誠実さをアピールできると同時に、さまざまな経験を持っていることを示せます。

参照:e-Gov|軽犯罪法「軽犯罪法 第一条の十五」

看護師以外の職歴もあれば書く

看護師以外の職歴があれば、そちらも記載しましょう。
経歴詐称を避けるだけでなく、経験豊富なキャリアや社会人としての基礎能力をアピールできるからです。
ただし、看護師としての職歴が豊富な場合は、看護師以外の職歴は簡潔にまとめましょう。

パート・アルバイト・派遣社員の職歴は一言添える

パート・アルバイトや派遣社員としての職歴がある場合は、その旨を記載してください。
具体的には、以下のように書きます。

看護師の履歴書記入例。派遣社員やアルバイトとして勤務した職歴を具体的に記載する方法が示された例。

短期間・短時間の勤務でも、看護師のキャリアに関連する経験であれば積極的に記載しましょう!

ブランクの理由は書かない

ブランクがある場合でも、その理由を職歴欄に書く必要はありません。
あくまでも「職歴」を記載する箇所だからです。
ただし、ブランク前後の職歴は略さずに記載してください。

退職理由は「一身上の都合により退職」と書く

退職理由は、基本的に「一身上の都合により退職」と書きます。
ただし、会社都合による退職の場合は「会社都合により退職」と記載しても問題ありません。
具体的な退職理由については、面接のときに説明しましょう。

履歴書の職歴欄が足りないときの7つの対処法

履歴書とノート、ペンがノートパソコンの上に置かれた写真。看護師が職歴が多い場合の履歴書作成を考えるイメージ。

転職回数が多い看護師は、職歴欄に書くスペースが足りなくなることもあるでしょう。
「この職歴は省略しようかな…」と考えるかもしれませんが、前述のとおり、職歴は省略せずに書かなければなりません。

以下より、職歴欄のスペースが不足した際の7つの効果的な対処法を紹介します!

職務経歴書に詳しい職歴を書く

履歴書のスペースが足りない場合は、職務経歴書に詳しい職歴を書きましょう。
履歴書には簡単な職歴を書き、書ききれなかった分は職務経歴書に記載します。

職務経歴書を活用すれば、経験豊富な看護師としての強みをアピールできるでしょう。

職歴の記入欄が広い履歴書を用意する

職歴欄が広い履歴書を用意すれば、多くの職歴を書けます。
例えば、職歴欄が2ページにわたる履歴書を使ったり、オリジナルの履歴書テンプレートを作成して、職歴欄を拡大したりすると良いでしょう。

ただし、応募先が履歴書のフォーマットを指定していないか、事前にご確認ください。

スペースを調整しやすいようにパソコンで作成する

パソコンで履歴書を作成することで、スペースを調整しやすくなります。

フォントサイズや行間を微調整したり、必要に応じて枠線を調整し、職歴欄を拡大すると、より多くの職歴を記載できるでしょう。
また、テキストボックスを活用するのも一つの方法です。

パソコンで履歴書を作成すると、手書きよりも多くの情報を整理して記載できます!

学歴を省略する

職歴が多い場合、学歴を省略してスペースを確保する方法もあります。
最終学歴のみを記載し、それより前の学歴は省略しましょう。

ただし、看護師免許の取得に関係がある学歴だけは、省略せずに記載してください。
(例:看護師専門学校、短大、大学など)

職歴が多くある場合は、学歴は必要最低限にして、実務経験をしっかりアピールしましょう。

1つの職場につき1行で記入する

1つの職場につき情報を1行にまとめることで、より多くの職歴を記載できます。
具体的には、以下のように書きましょう。

看護師の履歴書記入例。過去の職歴を具体的に記載し、退職理由も含めた形式で整理された例。

この方法で職歴欄を書く場合は、採用担当者が読みやすいように、フォントのサイズや行間を調整してください。

パート・アルバイト・派遣社員の職歴はまとめて書く

パート・アルバイト、派遣社員の職歴が多い方は、まとめて書いてスペースを節約しましょう。
実際の記載例は、以下のとおりです。

看護師の履歴書記入例。複数の短期アルバイト経験をまとめて記載する方法が示された例。

具体的な勤務先は職務経歴書に書きましょう。
ただし、応募先と関係のある職歴や長く務めた経歴は、個別に書くことをおすすめします。

「現在に至る」と「以上」を同じ行に書く

最後の職歴を書くときには「現在に至る」と「以上」を同じ行に書きましょう。
実際の記入例は、以下をご覧ください。

看護師の履歴書記入例。職歴が多い場合の記載方法として、現在勤務中の病院や過去の職歴が整理されている表形式の例。

上記のように書くと、1行分のスペースを節約できます。
たった1行かもしれませんが、少しでもスペースを有効活用したい方におすすめです!

転職が多い看護師の印象を良くする方法3選

面接で採用担当者が看護師志望者と話している様子。職歴が多い看護師の履歴書に関する面接シーン。

転職回数が多いと「面接で不利にならないかな…」と不安な方もいますよね。

しかし、転職回数が多い理由やこれまでのキャリアをしっかり説明すれば、転職回数が多くても、面接で良い印象を与えられます!

以下より、転職が多い看護師が印象を良くする3つの方法を紹介します。

転職回数が多い理由を用意しておく

転職回数が多い場合、その理由を説明できるようにしておきましょう。
ポジティブな転職理由を説明すれば、積極的に成長を求める姿勢をアピールできます!

面接官に理由を聞かれた場合、あくまでもキャリアアップやスキルアップを目指した、前向きな転職であることを強調しましょう。

ただし、家庭の事情や引っ越しなど、やむを得ない事情がある場合は正直に伝えて問題ありません。

ネガティブな転職理由は言い換える

人間関係の問題や労働条件への不満など、ネガティブな理由で転職した場合も、ポジティブな表現に言い換えることが大切です。

例えば「人間関係が悪かった」「残業が多かった」「給料が低かった」という退職理由は、以下のように言い換えられます。

NGな表現 OKな表現!
人間関係が悪かった チームワークが求められる職場で働きたい
さまざまな人と関わることができる環境で働きたい
残業が多かった より効率的に働き、成果を上げたい
努力や実績を正当に評価されたい
給料が低かった 私生活を充実させて仕事のモチベーションを上げたい
専門性に見合った評価が欲しい

ポジティブな表現に変えることで、自分の価値観や目標を前向きに伝えられます!

職務経歴書では豊富な経験をアピールする

職歴が多い場合は職場で得た経験や習得したスキルを職務経歴書に詳しく書きましょう。
具体例として、以下が挙げられます。

  • 特殊な症例や難しいケースを担当し、成長につながった
  • さまざまな医療機関を経験し、適応力や柔軟性を上げることができた

経験豊富な看護師ならではの強みをエピソードを交えて伝えると、転職回数の多くてもポジティブな印象を与えられるでしょう。

まとめ

転職回数が多い看護師が履歴書を作成する際は、以下のポイントを押さえましょう。

  • すべての職歴を省略せずに記載する
  • 看護師以外の職歴も記載する
  • パート・アルバイト・派遣社員の職歴は一言添える
  • ブランク期間の理由は書かない
  • 退職理由は「一身上の都合により退職」と書く

職歴欄のスペースが足りない場合は、職務経歴書を活用したり、パソコンで作成してレイアウトを調整したりするなどの工夫が必要です。
また、面接ではポジティブな転職理由を説明し、豊富な経験をアピールしましょう。

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